<figure id="attachment_279030" aria-describedby="caption-attachment-279030" style="width: 2286px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="366600e7"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/1Y8A0047.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-279030" class="wp-caption-text">「Ｔリーグ」デビュー戦と同様に「あきらめない」などと右手に書いて。着ているのは『京都カグヤライズ』のユニフォーム</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">「あきらめない」</span></p>



<p><span class="strongInContent">「せめていこう」</span></p>



<p>10月22日に史上最年少の９歳で卓球のプロリーグ「ノジマＴリーグ」デビューした松島美空(みく)は、右手の甲に文字を書いて試合に臨んだ。</p>



<p><span class="strongInContent">「大事な試合では、手に言葉を書いて気合を入れるんです！　リーグデビュー戦では、向かっていく気持ちで絶対にあきらめないでやろうと思いました」</span></p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>



<p>しっかりした口調で松島が振り返る。対戦相手は’19年２月に10歳で出場し、これまでの最年少記録を持っていた張本美和（世界ランク２位・智和の妹）だ。30㎝も背の高い張本から第２ゲームで５連続ポイントを奪い、一時リードするも０—３でストレート負けした。</p>



<p><span class="strongInContent">「まだまだ実力不足ですが、負けるのは悔しい。もっと強くなって、将来はオリンピックで金メダルをとりたいです」</span></p>



<p>あどけない笑顔でこう語る松島が、卓球を始めたのは２歳の時だ。父親の卓司(たかし)さんと母親の由美さんはともに元卓球選手で、祖父母の田阪弘さんと和子さんは『田阪卓球会館』（京都市伏見区）の指導者。ラケットとボールが、身近にある環境で育った。卓司さんが語る。</p>



<p><span class="strongInContent">「私も『田阪卓球会館』で教えているので、美空は練習場でよく昼寝をしていました。卓球の音が子守唄です」</span></p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
<div data-friday-nextpage-lead="元卓球選手の父が泣かせてしまうことも"></div>



<h2 class="wp-block-heading">「マスコット的存在でも」</h2>



<p>松島は数々の最年少記録を塗り替えている。’21年10月に行われた全日本選手権カデットの部（13歳以下）で、小学２年生として初の快挙となる４勝をあげ16強入り。今年１月には12歳以下の日本代表に選出された。「Ｔリーグ」に新規参入する『京都カグヤライズ』が、松島に獲得オファーを出したのは５月のことだ。</p>



<p><span class="strongInContent">「いくら小学生相手に実績があったとしても、まだ子供で戦力にはならないでしょう。マスコット的な存在かもしれません。それでもオファーを受けたのは、美空にとって間違いなくプラスになるからです。試合に臨む姿勢や事前の準備など、プロの選手からは学ぶところが多くあるハズですから」（卓司さん）</span></p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>



<p>松島が背番号に選んだ数字は「１」だ。本人が、その理由を語る。</p>



<p><span class="strongInContent">「なんでも１番がいいから。２番はイヤです。いつもトップでいたい」</span></p>



<p>卓司さんは、自分の娘だからといって松島を甘やかしはしない。平日は小学校が終わってから４時間、休日は８時間の練習。日曜日には近くにある伏見稲荷大社まで、往復4.5㎞のランニングを３歳のころから課している。厳しい言葉を浴びせ、松島を泣かせてしまうことも。</p>



<p><span class="strongInContent">「子供は上手くいかないと、すぐ不満を表情に出しがちです。不運な失点で、試合を投げ出してしまうこともある。とくに美空は負けん気が強く、10—０での完璧な勝ちを求めます。６—４でも勝ちは勝ちなのに、１点取られただけで不貞腐れてしまう。そうした時は『プロとして失格だよ』と、諭(さと)すようにしています。プロは、常に安定した精神状態でいることが大切です。美空は『応援してもらえるようにがんばる』とよく話していますが、ファンから見られる立場にあるのを自覚しなければいけません」（卓司さん）</span></p>
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>



<p>松島には、憧れの選手がいる。’21年７月に行われた東京五輪の混合ダブルスで、水谷隼とともに日本卓球史上初の金メダルを獲得した伊藤美誠(みま)だ。</p>



<p><span class="strongInContent">「負けても動じず笑顔でいるのがスゴい。プロとして見習いたいです」（松島）</span></p>



<p>伊藤と同じ世界舞台で戦う日を目標に、天才卓球少女は厳しい練習を続ける。</p>
<figure id="attachment_279031" aria-describedby="caption-attachment-279031" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="567877ea"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/564A5709.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-279031" class="wp-caption-text">プレースタイルは卓球台から離れず攻め続ける「前陣即攻型」。ドライブやバックハンドを得意とし欠点が少ない</figcaption></figure>
<figure id="attachment_279032" aria-describedby="caption-attachment-279032" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="5b76fb07"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/1Y8A0035.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-279032" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　松島美空･卓球選手 Next Generation Star 第27回</figcaption></figure>
<figure id="attachment_279033" aria-describedby="caption-attachment-279033" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a786f52d"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/1Y8A0059.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-279033" class="wp-caption-text">本誌未掲載カット　松島美空･卓球選手 Next Generation Star 第27回</figcaption></figure>

<p>Profile<br data-rich-text-line-break="true">まつしま・みく／’13年６月、京都市生まれ。133cm、31㎏。４人兄妹で兄が２人、妹が１人。いずれも卓球をしている。長男の輝空も、13歳だった’21年２月に「Ｔリーグ」で男子史上最年少デビューを果たしている</p>

加藤 慶

「Ｔリーグ」デビュー戦と同様に「あきらめない」などと右手に書いて。着ているのは『京都カグヤライズ』のユニフォーム 「あきらめない」 「せめていこう」 10月22日に史上最年少の９歳で卓球のプロリーグ「

史上最年少の9歳でプロリーグデビュー　天才卓球少女・松島美空「２番はイヤです」

あなたへのオススメ

関連記事