「うまくやっていく自信はあります。いまは、国内ではなかなか対戦できないような強いプレーヤー相手に、自分の実力を試すのが楽しみなんですよ」
<figure id="attachment_279119" aria-describedby="caption-attachment-279119" style="width: 2736px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="7d966770"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/CP9I0170.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-279119" class="wp-caption-text">この男が日本人として初めて海外移籍に挑戦するEviこと村瀬俊介だ</figcaption></figure>
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自信たっぷりにそう語るのは、日本のプロゲーマー集団「DetonatioN FocusMe（以下DFM）に11月まで所属し、現在はヨーロッパのプロゲーミングチーム「Team Heretics」に加入したEviこと村瀬俊介（27歳）だ。いま、彼の「前代未聞の挑戦」がeスポーツの注目を集めている。
DFMは５人対５人のチームで戦われる『リーグ・オブ・レジェンド』のプロゲーミングチーム。現在日本には８つのチームが存在しているが、DFMはリーグを４連覇しており、国内に敵はいないといっても過言ではない強豪だ。
Eviはそんな強豪チームの中心人物として、チームを支えている。その実力は世界中から認められており、先日行われた世界大会では、チームの勝利を決定づけたEviのスーパープレーが大会予選中のトップ10に選ばれたほどだ。
また、Eviのルーティーンである試合前に親指を立てるジェスチャーは、世界大会の風物詩として人気となっている。eスポーツ業界では、世界的に名前が知られている超有名選手なのだ。
そんなEviが、昨年11月13日に発信した、こんなツイートを発信したのだ。
＜みなさんこんにちは　Eviです 
来季は海外チームとの契約を検討しています 
自分の力がどこまで通じるのか挑戦してみようと思っています＞
突然のEviの海外挑戦表明に、日本のeスポーツ業に激震が走った。
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<div data-friday-nextpage-lead="Eviの挑戦が日本のeスポーツ業界の未来を照らす"></div>
「リーグ・オブ・レジェンド」のリーグは世界中にあり、その中でも特に強いといわれているのが、「メジャーリージョン」といわれる韓国、中国、ヨーロッパ、北アメリカのリーグ。ひとチーム５人のなかで基本的には２人まで「海外選手」を起用できるため、メジャーリージョンでは、海外移籍が当たり前のように行われてきた。しかし、海外リーグのレベルの高さゆえ、これまで海外チームに引き抜かれるようなレベルの日本人選手はいなかった。
そんな世界に、Evi選手は挑むというのだ。
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きっかけのひとつとなったのは、９月に行われた「リーグ・オブ・レジェンド」の世界大会。DFMは中国の優勝候補と言われていたチームに、３本先取の試合の１本を取ったのだ。最終的に中国のチームに敗れはしたものの、この「快挙」は世界でも注目を集め、その勝利を支えたEviの実力が認められ、世界への扉が開いたのだ。
2014年にプロゲーマーとしてのキャリアをスタートさせてから現在に至るまで、国内No.1プレーヤーとして活躍を続け、多くの選手の目標になってきたEvi。実際、日本では最高年俸を手にしているとも噂される。
そんなEviが、たとえ年俸が下がったとしても海外のリーグに挑戦したい理由をこう語る。
「僕のプロゲーマー人生は、新しいことへ挑戦し続けるものにしたいんです。このチーム（DFM）でプレイを続ければ、また優勝できるとも思いますし、日本のトッププロとしてキャリアを終えることもできると思います。
それでも、海外のリーグで自分の実力を試したい。もっと大きな挑戦をしたいと思ったんです。正直、ここ数年、国内にはライバルと思えるような選手がいませんでした。そんななかで、海外で強豪と戦うたびに、大変な刺激を得ていました。そうした刺激を得て、もっと自分を成長させたい」
Eviの決意は本物だ。ゲームプレイのレベルを上げるだけでなく、これまで、国内のトップ選手の海外挑戦の大きな壁になっていた「言語の壁」にも、積極的に挑戦しているという。
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「リーグ・オブ・レジェンドはチームゲームですから、言葉が通じないと、いくら個々の実力が高くても試合に勝つことができません。海外での活躍を本気で目指すなら、英語は必須。日常生活でのコミュニケーションが完璧にできるようにはならなくとも、最低限、ゲーム内で支障がないレベルに、来年のシーズン開始の１月までにはできるようにならないといけません。もちろんゲームが下手になるのは大問題なので、英語の勉強とゲームの練習を両立させるのが本当に大変なんです」
前述のとおり、リーグ・オブ・レジェンドの日本人プレーヤーが海外に挑戦するのはEviが初めて。Eviのこの挑戦にこれからのプレーヤーの未来がかかっていることは間違いない。
とはいえ、冒頭のセリフにあるとおり、Eviはプレッシャーのかかる重要な場面で常に想像以上のプレーを繰り出し、ファンの期待に応えてきた。
大谷翔平や大坂なおみら、海外でも活躍する日本選手が増えるなか、eスポーツというジャンルでも、日本人選手の名が轟く日が来ることを期待したい。
<figure id="attachment_279120" aria-describedby="caption-attachment-279120" style="width: 2736px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="cf77a46f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/CP9I0132.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-279120" class="wp-caption-text">「日本一から世界一へ」プロゲーマーEviが語る海外挑戦への想い</figcaption></figure>
<figure id="attachment_279121" aria-describedby="caption-attachment-279121" style="width: 1366px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="5796de33"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/12/70d812099d993877fe79cfc56d32a1aa.png" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-279121" class="wp-caption-text">「日本一から世界一へ」プロゲーマーEviが語る海外挑戦への想い</figcaption></figure>
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上野裕和

「うまくやっていく自信はあります。いまは、国内ではなかなか対戦できないような強いプレーヤー相手に、自分の実力を試すのが楽しみなんですよ」 この男が日本人として初めて海外移籍に挑戦するEviこと村瀬俊介

「日本イチから世界イチへ」人気プロゲーマーEviが日本人として初めて挑むeスポーツの海外の壁

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