「イチャイチャしてる姿はよく見ました」幼馴染が明かす「三笘薫と田中碧」少年漫画のような過去 | FRIDAYデジタル

「イチャイチャしてる姿はよく見ました」幼馴染が明かす「三笘薫と田中碧」少年漫画のような過去

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強豪ドイツ・スペインを下し、グループステージ1位突破で日本中が歓喜につつまれたのも束の間、またしてもベスト16の壁を超えることはできなかったサッカーW杯。結果は残念だったが、これからが楽しみな選手が注目を浴びたことが今回のW杯の一番の成果だった。

なかでも、ABEMAの生中継で初の解説に挑戦した本田圭佑氏が「三笘さんに(ボールが)いったらなにかが起こる」(ドイツ戦)、「三笘さんのプレー、ヤバイっすね」「ワールドカップ終わったら、ビッグクラブでしょう」(クロアチア戦)と大絶賛の三笘薫(25)(ブライトン/イングランド)は今後のさらなる成長が楽しみな選手だ。

「ドイツ戦で同点ゴールの起点となった南野選手へのパスはさすがのひと言です。でも、薫ならもっとやれると思って見てました」

そう話すのは川崎フロンターレの下部組織でともにプレーした幼馴染の岸晃司(こうじ)選手(エブリサ藤沢ユナイテッド所属)だ。
岸選手は今大会での三笘のプレーをどう見ていたのだろうか。

「クロアチア戦の延長戦で、ひとりで持ち込んでシュートまでいったシーンがありましたよね。普段だったらシュートのときに股を狙ってた(相手ディフェンダーに足を出させて、その開いた両足の間にシュートを打つこと)と思うんですよ。ユースのときから何度もその練習をやってきたので。でも、クロアチアの選手が足を出したときに股ではなく違うコースに打ったのを見て、やはり余裕がないんだなと感じました。これが世界の舞台で戦うプレッシャーなんでしょうね」

小学生時代の三笘(左)と岸選手(右)
小学生時代の三笘(左)と岸選手(右)

スペイン戦で決勝ゴールを決めた田中碧(24)(デュッセルドルフ/ドイツ)は同じクラブの後輩になる。

「碧はひとつ下で、僕が高校を卒業するまでずっと一緒のチームでした。小学校のときの碧は甘えん坊で元気で、よく周りのみんなとしゃべってましたね。練習中は薫のように寡黙に取り組むタイプではなく、場の雰囲気を明るくしながら元気に練習してたイメージです」

ただ、中学校まではまさか田中がプロになるとは思わなかったという。

「碧がグッと力をつけてきたのはユースに入ってからです。とにかく周りのいろんな人に話を聞いて吸収して、普段の練習に取り入れてました。ユースで薫のプレーを見て刺激を受けたんでしょうね。そのころにはプロになりたいという気持ちと、とにかく努力しないと上にいけないという気持ちを感じました。薫は、そんなプレー、教えてもできないよっていう天才肌なところがありましたが、碧は堅実なプレーをしてるという印象です。碧が後ろにいると安心するし、何度も助けられました」

そんな三笘と田中は「兄弟」と呼ばれるほど仲が良かった。

「薫と碧は同じ小中学校で、本当に仲が良かったです。練習後も二人で体幹トレーニングをやったりとか、ずっと一緒にいました。いつも一緒にいるし、雰囲気もちょっと似てるんで、周りからは『兄弟』っていわれてたくらいです。キツイ練習が終わって他の選手がサッカー以外の話をしているときも、二人で『どうやったらあそこをドリブルで抜けるかな』とか話してるんです。やはり近くに薫がいて、その背中を追いかけてたんでしょうね」

スペイン戦では「三笘の1ミリ」と世界を驚かせたラインギリギリでの折り返しに田中が飛び込み、見事な決勝ゴールを決めた。スペインに勝利し、グループステージ突破が決まった瞬間、三笘と田中が抱き合ってピッチ上に転がりながら喜ぶ姿は今大会でもっとも感動的だったシーンのひとつだ。

「この光景、よく見たなと(笑)。二人がイチャイチャしてるのはすごくよく見ました。ユース時代から、薫が得点を決めると碧がまっ先に飛び込んでいってたんですよ。あの光景を、まさか世界の舞台で見られるとは思いませんでした」

残念ながら今大会でもベスト16を突破することはできなかった。次に三笘に会ったら、岸選手はなんと声をかけるのだろうか。

「まずは『お疲れさま』ですね。それから、やっぱり『あそこは股だろう』って薫のプレーをいじります。僕たちはユースのときから暗い話はしないんです」

小学校時代の三笘
小学校時代の三笘

岸選手は最後に三笘へのおおきな期待を語った。

「薫は次の大会ではもっと活躍すると思います。今大会では点を取ってないので、次は3点くらいは取ってくれるんじゃないかと期待してます」

クロアチア戦後のインタビューで、「勝つように、やるしかないと思います」と悔し涙を流した三笘薫。
4年後はさらに磨きのかかったプレーで、今度こそ「新たな景色」を見せてくれるのではないだろうか。

  • 取材・文中平良

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