ドラマに映画に絶好調の「Snow Man」目黒蓮…存在を脅かす「ダークホース俳優」の名前

「破竹の勢い」という言葉はこの人のためにある、そう言っても過言ではない。人気アイドルグループ「Snow Man」の目黒蓮（25）だ。

現在放送中のドラマ『silent』（フジテレビ系）で、聴覚障害を抱える青年の恋と苦悩を好演し大ブレイク。そこではいつもどこか弱気でもの悲しい微笑をたたえている目黒だが、一方で、同じく現在放送中のNHK朝ドラ『舞いあがれ！』では、プライドが高くめちゃくちゃ感じが悪いパイロット候補生、という真逆のキャラクターを演じている。しかし、次第に主人公・舞に惹かれ始め、どうやら２人は恋に落ちるようだ……。

さらに目黒は、壮大な愛の生まれ変わり物語を描いた映画『月の満ち欠け』にも出演しており、こちらも現在公開中。また来年３月には、主演映画『わたしの幸せな結婚』が公開予定。こちらも、冷酷無慈悲な青年と政略結婚させられた女性との純愛物語だ。

恋愛作品で重視される「要素」とはーー

あるテレビ誌ライターは、目黒のブレイク理由を次のように語る。

「この一連のラインナップを見ても分かるように、目黒さんが起用されているのはほとんどが恋愛作品です。恋愛ものというのは、硬派な役だろうが軟派な役だろうが、最終的には相手と本気の恋に落ちるわけですから誠実さが必要です。

そしてそれは、どんなに完璧に演じても、本人の“素”というものが大なり小なり透けて見えるもの。それゆえ演技力だけでなく、素の誠実さも必要になると思うのですが、そこが普段から“マジメ”で有名な目黒さんにピタリとハマったんじゃないでしょうか」

おそらくこれからは、あらゆる恋愛作品において目黒の争奪戦が始まるに違いない。しばらくは目黒の一人勝ちが続くだろう。……そう思われた矢先に、意外な伏兵が現れた。昨今の芸能事情取材をおこなっていると、12月に入ったあたりから急激に名前をよく聞くようになった若手俳優がいるのだ。

その名も木戸大聖（26）だ。

「11月24日から配信がスタートした、Netflixドラマ『First Love 初恋』に出演しています。佐藤健さん演じる並木晴道と、満島ひかりさん演じる野口也英の、20年以上にわたる純愛を描いたもの。その佐藤さんの高校時代を演じているのが木戸大聖さんなのですが、これがとにかく素晴らしいんです！

晴道は也英との恋を運命と信じ、ずっと彼女のことを想い、探し、そして守り続ける。狂気と紙一重ともいえる役どころですが、これを狂気にせず、壊れそうなほどピュアに切なく演じているんです。作品は現在、Netflixの『今日のTV番組TOP10（日本）』でずっと１位をキープ。SNSでは世界中で話題になっているなど、まさに一大社会現象となっています。これは、木戸大聖さんの神がかり的な演技なくしては起こり得なかったヒットでしょう」（週刊誌の芸能担当記者）

木戸は芸能活動を始めたのが17年からと遅く、これまで目立った代表作品もない。それゆえ完全なるダークホースだったわけだが、この作品を機に、業界は一気に彼に注目し始めているようだ。某女性誌編集者は次のような内情を明かしてくれた。

「先日の企画会議でも、木戸さんの特集を組みたいという声が多数上がりました。まだドラマを見ておらず彼のことを知らない編集長は、『え、誰？』と驚いていたのですが（笑）。うちだけでなく、他誌も多数アプローチし始めていると聞きます。

昨今は恋愛作品がなかなかヒットせずドラマ業界は苦労していましたが、ここへ来て、目黒蓮と木戸大聖という、タイプの違う若手２人が台頭してきた。今後彼らがどう日本のドラマ界を盛り上げてくれるのか、本当に楽しみです」

若い芽は確実に育っている――。