ド派手メイクで登庁…”JOKER市議”河合悠祐「イロモノ」と言われても訴えたいこと
昨年3月の千葉県知事選に出馬して物議を醸したあの男が、密かに埼玉県草加市議になっていた
「子供はいいですね。自由で」
“JOKER市議”こと河合悠祐氏(41)は元気に登校する小学生を見つめながらそうつぶやき、肩を落とした。

映画『JOKER』の主人公を真似たド派手なメイクで、昨年3月の千葉県知事選に立候補して話題となった河合氏。今年10月、密かに埼玉県の草加市議選に当選。念願の議員バッジを手に入れた。
そんなJOKER市議が、平日の朝早くから落胆する理由はなんなのか。聞くと、アイデンティティであるメイクをしての議会出席を拒否されたという。
「今日(12月6日)、僕は議員になって初めて一般質問に臨みます。市長へ自分の考えをぶつけるべく、気合を入れてジョーカーメイクで入りたいと申請を出したら入室拒否の連絡がありました。女性議員は化粧をしているのに、なぜ僕は自由にメイクしたらだめなのか。今から抗議に行ってきます!」
颯爽と議会へ向かった河合氏。しかし判断は変わらなかったようで、10分ほどで戻ってくると、悔しそうにメイクを落としながら、市政への想いを語り始めた。
「生きているうちに公(おおやけ)のために行動したいとずっと思っていました。今回の抗議もその一つです。なぜ女性は良くて、男性はメイクをして参加してはいけないのか。昔からの慣例で時代遅れのままの常識がまだたくさん残っている。僕はそれをぶち壊したいんです」
最後に「これだけは言わせていただきたい。彼らの頭は草加せんべいより硬い」と吐き捨てて、すっぴんで議会へ向かった河合氏。その熱い想いで、正しく市政を動かしてくれることを願うばかりだ。

「FRIDAY」2022年12月23日号より
撮影:結束武郎