裁判長に「まるで中世の魔女狩り!」…有罪判決「マスク拒否おじさん」法廷で連発した驚きの放言 | FRIDAYデジタル

裁判長に「まるで中世の魔女狩り!」…有罪判決「マスク拒否おじさん」法廷で連発した驚きの放言

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送検時にもマスクを着けていなかった奥野被告
送検時にもマスクを着けていなかった奥野被告

「まるで中世の魔女狩り裁判のような判決だ!」

法廷に被告の叫び声が響く。

12月14日に大阪地裁で行われた判決公判。大寄淳・裁判長は、格安航空会社「ピーチ・アビエーション」の機内でマスク着用を拒否し乗務員とトラブルとなったうえ緊急着陸させたとして、威力業務妨害や傷害などの罪に問われていた元大学職員の奥野淳也被告(36)に懲役2年、執行猶予4年を言い渡した。奥野被告は判決後、明らかに不服な様子で「魔女狩り」と絶叫。退廷後も、大阪地裁に集まった報道陣に対し次のように不満をブチまけた。

「裁判所が人権の最後の砦として、良識の府として、正当な判断を下していただけると1年間戦ってきました。だが今日の判決は、ただの作文であったと思います。大変残念です。(マスク着用)問題に一石を投じるべく、『中世の魔女狩り裁判だ』と発言しました」

頑なに「ノーマスク」の正当性を訴えた奥野被告。『フライデーデジタル』は、10月28日配信の記事で事件について詳細している。あらためて紹介したい(内容は一部修正しています)――。

「侮辱罪だ! 謝れ!」

事件が起きたのは20年9月だ。北海道の釧路空港から大阪・関西国際空港へ向かう機内で、トラブルは発生した。

「乗務員が再三マスクの着用をお願いしましたが、奥野被告は頑なに拒否したんです。近くにいた乗客が『気持ち悪い』と言ったことで、奥野被告はさらにヒートアップ。『侮辱罪だ! 謝れ!』と騒ぎ出し、なだめようとした乗務員の腕をつかみケガを負わせました。

乗客の安全が確保できないと判断した機長は、途中の新潟空港で緊急着陸します。奥野被告は新潟空港で降ろされましたが、飛行機は1時間半も遅延。乗客100人以上に影響が出てしまいます。納得がいかなかったのか、奥野被告はトラブル後に『マスク拒否おじさん』を自称し、ブログなどで『不合理なマスク強要』などと反論していました」(全国紙社会部記者)

乗客により撮影された動画は、スグにネットにアップされる。映像には奥野被告が飛行機から降りる際、乗客が拍手する様子が映っていた。

「奥野被告は、東京大学から同大大学院にまで進んだ秀才です。事件当時は、明治学院大学に勤めていました。しかし飛行機内のトラブルで、明治学院大学は奥野被告との契約を解除。逮捕されたのは21年1月です。

奥野被告が事件を起こしたのは、『ピーチ・アビエーション』の一件だけではありません。21年4月には、公務執行妨害で現行犯逮捕されています。千葉県館山市内の飲食店にマスクを着けずに入ろうとし、入店を拒否され店員と口論に。110番通報を受けた30代の警察官の顔を、殴った疑いが持たれているんです」(同前)

22年5月の初公判で、「マスクをしていないからといって忌避(きひ)し排除するのは本当に正しいのか」と語っていた奥野被告。10月26日に懲役4年を求刑された法廷では、こう証言していた。

「私は無罪です。飛行機でマスク着用に応じなかったことを、大変誇りに思っています。なに一つ恥じ入る点はありません」

有罪判決を受けた後も、奥野被告は報道陣を前に「『砂上の楼閣』の判決」「論理性も誠実性もない判決文」と持論を展開した。

  • 撮影蓮尾真司

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