女性アナは直談判して号泣…アナウンサー横領報道のCBCテレビ 社内で疑問の声が大噴出
FRIDAYが12月8日に報じた人気アナウンサーによる「労働組合費4000万円横領事件」。CBCテレビのアナウンサーだった江田亮氏(33)は、労働組合費を横領し自身の投資のために使っていたことが明らかになると、報道当日に同社を自主退職した。
CBCテレビが放送されている中部地区でこのニュースは特に大きな話題となったが、その混乱の裏では、会社の対応に対しCBC社内から疑問の声が噴出していたという。一体なにが起こっていたのか。内情をよく知る同社の関係者が語る。
「FRIDAYに記事が載るとわかった直後に、『ゴゴスマ』や『チャント!』など報道局の各番組に対して江田の件は報道しないようにという通達がありました。これには少なくない社員が不満を持ちました。メディアとして、自社の不祥事こそ報道すべきではないのか、と。『視聴者にしっかり説明すべきだ』と上司に直談判したが受け入れてもらえず、自席で号泣していた正義感の強い女性アナウンサーまでいたと聞いています」
結局、『ゴゴスマ』や『チャント!』で今回の横領について報道されることはなかった。社内では、「そもそも会社は江田の件を隠すつもりだったのではないか」という声まで出ているという。
「横領をした江田は、報道の直前まで『クビにならなくて済みそう』と周囲に話していたそうです。当然、報道が出る前から会社は事件を把握していたはずですが、大事になることを恐れてか大きな処分を下していなかった。ところが報道が出ることがわかると一転、江田は自主退職……。江田は本当に自分から辞めたのかもしれません。しかし、トカゲのしっぽ切りではないか、と会社の対応に疑問を持っている社員は多いです」(同前)
自社の番組で事件について報じなかった理由についてCBCテレビに質問状を送ったところ、「番組制作の過程についてはお答えしておりません」との回答だった。
自社の不祥事は報じにくい、という事情はあったのかもしれない。だが、現場の社員からすれば、会社にわだかまりを抱える事態になってしまったようだ。
- 写真:加藤慶