障害者施設で45人死傷の植松死刑囚…背中に般若、肩に虎「戦慄の入れ墨」写真
死刑があらためて確定した。
最高裁判所は12月12日、知的障害者施設「津久井やまゆり園」(神奈川県相模原市)で45人を死傷した植松聖死刑囚の弁護側による特別抗告を棄却。東京高裁の控訴取り下げを有効と判断したのだ。
「横浜地裁が、植松死刑囚に死刑判決を言い渡したのは20年3月です。すぐに弁護側が控訴したにもかかわらず、植松死刑囚はみずから取り下げ。死刑判決が確定しました。しかし弁護側は、『(植松死刑囚は)異常な精神状態の中で公判の苦痛から逃れるために取り下げた』と主張。東京高裁に控訴取り下げの無効を申し立てていたんです」(全国紙社会部記者)
事件が起きたのは16年7月だ。深夜「やまゆり園」に侵入した元職員の植松死刑囚が、ナイフと菜切り包丁で入居者たちを刺傷。通報を受けた津久井消防署の署員たちがかけつけた時には、床一面が血の海だったという。
「植松死刑囚は、窓ガラスを破って施設内に侵入しました。刃物5本を使い入所者をメッタ刺しに。19人が亡くなり、26人が負傷するという未曽有の惨事となりました。消防署の署員や警察が来た際には、あちこちから『ううう……』という苦しそうな声が聞こえてきたそうです」(同前)
「脱法ハーブをやっている」
植松死刑囚は相模原市内の公立小、中学校を卒業後、都内の私立高に進学。様子がおかしくなったのは、高校を出て帝京大学に進学してからだという。『FRIDAY』(16年8月12日号)の取材で、幼ななじみのA氏は次のように語っていた。
〈着るモノがどんどん派手になっていきました。成人式には赤紫色の紋付袴姿で現れてね。『脱法ハーブをやっている』とも話していました。大学ではサークルにも入らず『相模原の彫り師のところに弟子入りしたんだ』とも語っていましたよ。『入れ墨を入れているの?』と聞くと、上半身裸になるんです。背中には般若の顔、両肩には鯉や虎の絵が彫られていました(関連画像参照)〉
植松死刑囚の法廷での言動も物議を醸した。20年1月に横浜地裁で行われた裁判員裁判では、突然暴れ出したのだ。
「弁護側が無罪を主張した直後のことです。植松死刑囚は、突然『皆さんに深くお詫びいたします!』と絶叫。両手首を口元に持っていき、噛むような仕草を見せたんです。刑務官4人に『やめなさい!』と取り押さえられても、しばらく手足をバタつかせ暴れていました。最終的に裁判長が退廷を命じ、裁判は一時中断。再開されたのは、午後になってからです」(前出・記者)
前代未聞の殺傷事件を起こした植松死刑囚。最高裁の特別抗告棄却により、ようやく決着をみた。
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