佐々木チワワが「1日ホスト」になったラファエルと「顔出しNGホスト」のコラボイベントに潜入! | FRIDAYデジタル

佐々木チワワが「1日ホスト」になったラファエルと「顔出しNGホスト」のコラボイベントに潜入!

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「1日ホスト」になったラファエル(右)と、「顔出しNGホスト」の渋谷凰
「1日ホスト」になったラファエル(右)と、「顔出しNGホスト」の渋谷凰

以前、この連載でも紹介したが、芸能人やユーチューバーによる「1日限定ホスト」が増えている。そんななか、12月9日には登録者数181万人を誇る人気ユーチューバー・ラファエルが歌舞伎町に登場。「日本一の顔出しNGホスト」として有名な渋谷凰が働く店舗で、「顔出しNGコラボ」を行った。

「仮面にスーツで接客します」と宣言していたラファエル。はたしてシャンパンは仮面を外して飲むのか、ストローで吸うのか……。気になった筆者はイベント当日に店舗に足を運んだが、そこで見たのは普段のホストクラブとは異なる「非日常」な空間だった。

通常、ホストクラブを訪れる客は1人か2人で行くことが多く、団体客はほとんど見受けられない。だが、ラファエルが「1日ホスト」を務めるとあって、席には大勢の男女が入り乱れていた。テーブルの上には、この日のために用意されたオリジナルの「ラファエルシャンパン」が何本もおろされ、バブリーな雰囲気を醸し出していた。

店舗のキャストが30人弱しかいないのに対し、ラファエル目当ての団体客は続々と増え、20人以上に。さらに普段から来る常連も来店していたため、あまりの盛況ぶりに店内は少し混乱していた。

しばらくして、筆者はトイレに行きたい……と手を上げた。ホストクラブでは、客が勝手にトイレに行くことができないという暗黙のルールがある。トイレに行く道すがら、自分の指名しているホストの被り客の様子を見に行ったり、トイレに行くふりをして他の客に迷惑をかけるなどのリスクがあるため、基本的に席を移動する際は必ずキャストのエスコートが必要なのだ。なので、自分の席にキャストがいない場合、料理の注文よろしく手を上げて呼ばないといけない。やっとの思いでキャストを呼んで「トイレに行きたい」と伝えたが、その盛況ぶりからトイレは激混み。

「下の階のホストクラブのトイレを借りに行きましょう」

と、キャストに案内され、別のホストクラブでトイレだけ借りるという歌舞伎町7年目にして初の体験をした。

その後もラファエルの指名客は続々と来店。赤ワインが足りなくなり、トイレを借りた店舗から酒まで借りたという。こうした酒を貸しあう文化は歌舞伎町に昔から存在し、グループを超えた連帯を見たように感じた。

こうして大盛況だったラファエルのイベントは、指名客30人以上、売り上げ1000万円以上というかなりの好成績で終幕した。

一方、店舗側からすると、課題も見えるイベントだったようだ。コラボ相手の渋谷はこう振り返った。

「1日限定のコラボイベントだと、どうしてもコラボ相手と従業員のかかわりが薄いので、ホストクラブが持つヘルプ力などを活かした団体戦が難しいなと痛感しました。僕たちも日々ホストとして接客力を磨いて、こうしたイベントに対応できるようにしていきたい。こうしたイベントでホストクラブを知ってくれた人が、また来たいと思えるように」

今年10月中旬には、いしだ壱成が1日ホストを行い、父の石田純一と一緒にラストソングを歌い上げるなんてこともあった。こうした有名人による「1日限定ホスト」は今後も続いていくだろうが、そのときどのような接客を展開できるか。ホストクラブにとっても、底力を試されているのかもしれない。

佐々木チワワ
’00年、東京生まれ。小学校から高校まで都内の一貫校に通った後、慶應義塾大に進学。15歳から歌舞伎町に通っており、幅広い人脈を持つ。大学では歌舞伎町を含む繁華街の社会学を研究している。『歌舞伎町モラトリアム』(KADOKAWA)が好評発売中

『FRIDAY』12月30日号より

  • 取材・文佐々木チワワ

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