なかやまきんに君も利用！へこんだエピソードと引き換えに無料で鍋を提供する「凹メシ食堂」とは

クリスマスのイルミネーションで美しく彩られ、多くの若者が幸せそうな顔でショッピングや写真撮影を楽しんでいる表参道に、落ち込んだ人ばかりが集まる食堂がある。

そのお店の名前は「凹メシ食堂」。凹んだエピソードを店頭で配布している「凹みパネル」に記入することと引き換えに無料であたたかい鍋が食べられる 12月18日(日)までの期間限定食堂だ。

提供される鍋は『ごま豆乳鍋』『焼あごだし鍋』『キムチ鍋』の３種類。へこんだ気持ちを溶かすことをイメージして、それぞれにチーズやバターなどの鍋の出汁に合った溶ける素材がトッピングされている。

一番人気のごま豆乳鍋は、クリーミーな鍋の出汁にオリジナルのロゴ入りかまぼこや、「凹」をかたどったトッピングなど、本イベントでしか食べることができない特製アレンジとなっている。

仕事での失敗やプライベートでの辛い出来事で落ち込んだ気分を美味しい鍋でスッキリさせようと、連日行列の絶えない人気食堂になっているのだ。

凹メシ食堂を運営する株式会社Mizkanの田中さんは凹メシ食堂が生まれたきっかけについて、

「私たちはこれまで食を通じて身体の健康を支えてきました。これからは身体だけでなく心の健康も支えられるようにと、このプロジェクトを始めたんです。会社では取締役も所属している『凹んでない課』という課が作られましたし、社内実験では85.7％の人が食後にはへこんだ気持ちがリフレッシュできたという結果も出ています。これからは食を通じて、皆さまの身体の健康だけでなく心の健康も支えていきます」

と熱く語る。

店内で鍋の調理や提供を担当する店員さんに話を聞くと、

「開店してからまだ１週間ほどなのですが、非常に多くの人に来店していただいています。来店したときは暗い表情だったお客さんが、お鍋を食べて明るい表情で帰っていくのをみると、私も明るい気持ちになるんです。やっぱりお腹いっぱい食べて嫌なことを忘れることも大切ですよね（笑）」

と来店したお客さんから元気を分けてもらっているという。

店内に貼られた「凹みパネル」には、芸能人のなかやまきんに君の『流行語大賞を獲れなかったけど…」というパネルと元SKE48の須田亜香里さんの『独りに慣れすぎた。』というパネルを始めとして、『最近彼氏に振られちゃった』といったものや『ずっと応援していたサッカー日本代表が負けちゃった』など、非常に多くのへこんだエピソードが貼られていた。

記者の後に来店した女性は、

「10年以上前に友だちからもらったお気に入りのコップを割ってしまったんです。大事に使ってきたものだったので、結構へこんじゃったんですが、ここのキムチ鍋を食べて少しスッキリしました」

と店を出る際のアンケートシールを貼りながらこたえてくれた。他にも、来店した男性に話を聞くと

「一生懸命練習したプレゼンの本番で、とんでもない失敗をしてしまったんです。上司にも慰めてもらいましたけど、やっぱり美味しいものを食べるのが一番スッキリしますね笑。次のプレゼンはうまくできるように頑張ります」

と笑顔でこたえてくれた。

先述した通り、凹メシ食堂は12月18日(日)までの期間限定での出店。指定のハッシュタグをつけて店内で撮った写真をSNSに投稿すると、ミツカンの鍋つゆシリーズ全12種のうちから、いずれか1種がプレゼントされるものの、平日80食・土日200食限定と提供数に限りがあるので、早めの時間に出かけるのがよさそうだ。

暗いニュースが多くなってきて、気温だけでなく気分が落ち込む日々が続いている今、温かい鍋を食べてへこんだ気持ちをリフレッシュしてみてもいいかもしれない。