スカイラインにマツダRX-7に日産シルビア…訪日客が爆借り!「旧車レンタカーブーム」が起きている | FRIDAYデジタル

スカイラインにマツダRX-7に日産シルビア…訪日客が爆借り!「旧車レンタカーブーム」が起きている

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大黒パーキングエリアに停められた「おもしろレンタカー」のスカイライン。スペインからの観光客3人がレンタルしたものだ
大黒パーキングエリアに停められた「おもしろレンタカー」のスカイライン。スペインからの観光客3人がレンタルしたものだ

10月11⽇より⽇本政府が個人旅⾏の受け⼊れや査証免除措置の再開等を実施したことで10月の訪⽇外客数は推定49万8600人となった。昨年1年間の外客数は推定24万5900人だったことから、10月だけで前年の2倍以上の観光客が訪れたことになる。

そんな訪日客の間で密かな人気となっているアクティビティがある。それは日本の旧車を借りて「聖地」をめぐるドライブだ。しかし、トヨタレンタカーやニッポンレンタカーなど、一般的なレンタカー店ではこのような旧車を扱っていないため、珍しい車種が揃う専門店で借りることになる。千葉県野田市に本社を置く首都圏最大手の旧車レンタカー店「おもしろレンタカー」では、11月に開業以来の過去最高の売り上げを記録した。野田本店では旧車スポーツカーを中心に67台が揃う。

専門店というだけあり、料金は高めに設定されている。ためしにスカイラインで検索をかけると、6時間のレンタルで2万円台のクルマが並ぶ(おもしろレンタカーHPより)
専門店というだけあり、料金は高めに設定されている。ためしにスカイラインで検索をかけると、6時間のレンタルで2万円台のクルマが並ぶ(おもしろレンタカーHPより)

「記録的な円安、そして日本製旧車スポーツカーの世界的な人気で10月以降、急激に旧車レンタルの予約が増えました。日本のお客様が3時間や6時間単位で借りられるのに対して、外国のお客様は多くが1週間単位で借りていかれます。旧車スポーツカーに加えて、海外では販売されていないホンダS660など軽オープンカーも人気です。皆さんニッコニコで嬉しそうに乗っていかれますよ」(おもしろレンタカーの齊藤隆文社長)

11月24日には、F1の世界的名手、ルイス・ハミルトン(37)がR34スカイラインGT-Rで都内を走る動画を自身のインスタグラムに投稿。総再生数1700万回を超えるなど話題となったが、実はこの時乗っていたものも「おもしろレンタカー」が貸し出したものであった。

『頭文字D』の主人公・藤原拓海が乗る「ハチロク」モデルもレンタル可能。側面には「藤原とうふ店」というロゴが見える
『頭文字D』の主人公・藤原拓海が乗る「ハチロク」モデルもレンタル可能。側面には「藤原とうふ店」というロゴが見える

箱根にある『Fan 2 Drive(ファン・トゥー・ドライブ)』も経営は絶好調だ。日産スカイライン ハコスカGT-R仕様は1.5時間で14,980円~、トヨタ スプリンタートレノAE86は1.5時間で7980円~と、料金設定はこちらもかなり高額だが、貴重な旧車がレンタルできるとあって大人気となっている。

ところで旧車スポーツカーを借りたあと、外国人観光客はどこを目指すのか。多くの場合は、首都高の大黒PAを最初に目指すという。BBCをはじめ海外のテレビ局が特集を組むなどして紹介されたことで、近年は知名度が大幅アップ。クルマ好き、日本車好きの外国客にとっても「憧れの地」になっているようだ。

実際に、12月上旬の夜に筆者が大黒PAを訪れた際にも、たまたま3台(R32/33/34)のスカイラインが揃って駐車場に停まっていた。話を聞いてみるとスペインから来たという。仲間同士で数ヵ月前から予約して、ついに憧れのスカイラインで大黒PAに来ることができたわけだ。

コロナ感染拡大前の2019年は年間3000万人超、1ヵ月で平均250万人が訪れていた日本。今後も規制緩和を受けて、外国人観光客の数は増加していくことが予想される。それに伴い、旧車レンタカーブームも一層、盛り上がっていくことは間違いない。

  • 取材・文・写真加藤久美子

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