静岡・浜松に…司忍組長&高山清司若頭ら大幹部が集結した「緊迫現場」 | FRIDAYデジタル

静岡・浜松に…司忍組長&高山清司若頭ら大幹部が集結した「緊迫現場」

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
満面の笑みで「事始め式」を後にする司忍組長。司組長が姿を現すと、集まった警官が一斉にカメラを構えていた
満面の笑みで「事始め式」を後にする司忍組長。司組長が姿を現すと、集まった警官が一斉にカメラを構えていた

12月13日、静岡県浜松市内にある山口組國領屋一家の本部前は、物々しい雰囲気に包まれていた。行われていたのは、六代目山口組の「事始め式」だ。山口組では一足先に新年の挨拶を済ませるのが慣例で、この日は司忍組長、高山清司若頭以下、多数の直参組長が集結。静岡県警はもちろん、北海道から九州まで全国各地の警官約50名が駆けつけ、警戒に当たった。暴力団情勢に詳しいノンフィクション作家の溝口敦氏が解説する。

「『事始め』は一般社会の新年会のようなものです。組長らが集まり、『これから一年よろしくお願いします』と親分に挨拶をする。新たに直系に上がった組長を紹介することもあります」

現場に緊張が走ったのは、午前8時45分頃だった。黒塗りのベンツが到着すると、ゆっくりと國領屋一家のガレージが開く。敷地内では、高山若頭ら大幹部が車から降りてきた司組長を出迎えた。

昼12時頃にはこんな場面も。中から軽快なメロディが聞こえ始めると、待機してきた警官らが一斉に門柱のすき間などから聞き耳を立て始めたのだ。山口組の面々は演歌を楽しんでいたようである。

昼12時半頃、再びガレージが開き、司組長が國領屋一家を後に。その後、高山若頭らが続々と車に乗り込み、「事始め式」は終了した。

集まった多数の警察を前に、堂々と新年の挨拶を済ませた六代目山口組。追い詰めつつある神戸山口組に対し、今後はどのような手を打っていくのか。

「抗争を終わらせない限り、六代目山口組は代替わりができない。高山若頭はなるべく早く抗争を片付けたいと考えているはずです。そのために、今後は『一発必中』という方向に切り替える可能性はある。車で突っ込むといった小さな襲撃はやらず、一発で決める、と」(溝口氏)

来年、分裂抗争は大きく動くことになるかもしれない。

司組長を出迎える高山清司若頭(中央)ら。神戸市内の山口組総本部は使用制限があり國領屋一家が使われるケースが増えている
司組長を出迎える高山清司若頭(中央)ら。神戸市内の山口組総本部は使用制限があり國領屋一家が使われるケースが増えている

『FRIDAY』2022年12月30日号より

  • PHOTO濱﨑慎治

Photo Gallery2

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事