「なんでこんなに売れているのかわからない」追悼『C-C-B』笠浩二さんが明かしていた「苦悩」 | FRIDAYデジタル

「なんでこんなに売れているのかわからない」追悼『C-C-B』笠浩二さんが明かしていた「苦悩」

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
解散の半年後、渡辺英樹さん(中央)の結婚式で再集結したC-C-Bのオリジナルメンバー
解散の半年後、渡辺英樹さん(中央)の結婚式で再集結したC-C-Bのオリジナルメンバー

『C-C-B』のドラムでボーカルの笠浩二さんが12月14日に亡くなっていたことがオフィシャルサイトで発表された。60歳だった。笠さんは7月から持病の糖尿病療養のため入院していたが、脳梗塞のため14日に亡くなったという。

「C-C-Bは、『和製ビーチボーイズ』をコンセプトに『Coconut Boys』として1982年に結成されました。当初はCMソングで何作かヒットを飛ばし、その実力を認められ、1985年1月期のドラマ『毎度おさわがせします』(TBS系)の主題歌『Romanticが止まらない』(以下『Romantic』)を歌うことになります。ドラム担当でありながら、透き通るようなハイトーンボイスが気に入られ、音楽プロデューサーからメインボーカルに選ばれた笠さんは、ピンクヘアーのエキセントリックな姿と、スティックをクルクルと回すドラムパフォーマンスで人気を博しました」(音楽雑誌編集者)

『Romantic』が大ヒットしたことでバンド名を『C-C-B』とし、その年の第27回日本レコード大賞金賞を受賞。一発屋というイメージの強いC-C-Bだが、1989年に解散を発表するまで着実にヒットを飛ばしていた。冒頭の写真は、解散から半年後の’90年4月、メンバーの渡辺英樹(当時30)の結婚式に、オリジナルメンバーが集まった時のものである。この時、会場にはデーモン小暮や杉山清貴をはじめ400名の招待客が集まり、C-C-Bオリジナルメンバーの再集合ということで多くの芸能マスコミが注目。解散後も衰えない人気の高さを証明した。写真では最高の笑顔を見せている笠さんだが、

「自信がなかった」

と2016年に『日刊スポーツ』のインタビューで語っている。

「なんでこんなに売れてるのかも分からないし、ドラマーとして自分の実力にも自信がなかった」

「売れているからって夜遊びも全然しませんでした。『夜遊びなんてして良いのかな』なんて思ったりしていて、ずっと家にいました。なので遊んだりした思い出もないんですよ」

と戸惑いしかなかったと当時を振り返っている。

「笠さんはとても繊細な方で、『Romantic』のボーカルに選ばれたことにすごいプレッシャーを感じ、不眠症になったほど。そんな自分に打ち勝つために、あえて髪の毛をピンク色にしたり、ドラムパフォーマンスで派手に見せていたのだと思います」(前述・音楽雑誌編集者)

小さい頃から喘息の持病を持ち、長年、糖尿病にも苦しんだが、1999年からは実家のある熊本県南阿蘇村に移住し地道にラジオ出演やライブ活動を行い、充実した日々を送っていたという笠さん。いまはただ冥福を祈りたい。

C-C-Bのベーシスト・渡辺英樹さん(右)は2015年に55歳で他界
C-C-Bのベーシスト・渡辺英樹さん(右)は2015年に55歳で他界
  • 写真乾晋也

Photo Gallery2

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事