ズバリ「常在戦場」 指定暴力団『絆會』の令和五年度指針がヤクザ業界で話題騒然 | FRIDAYデジタル

ズバリ「常在戦場」 指定暴力団『絆會』の令和五年度指針がヤクザ業界で話題騒然

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関係者に出回っている通達文書。「いつでも戦場にいる心構えでことにあたれ」と、その意味が書かれている
関係者に出回っている通達文書。「いつでも戦場にいる心構えでことにあたれ」と、その意味が書かれている
絆會の織田会長。’17年に神戸山口組を出た後、組織を設立した
絆會の織田会長。’17年に神戸山口組を出た後、組織を設立した

ヤクザの世界では、一般社会よりも一足先に新年の挨拶を済ませるのが慣例となっている。今年12月には各組織で「事始め式」などが行われ、新年度における「指針」も関係各所に通達された。そのなかでにわかに注目を集めているのは、織田絆誠会長の絆會の指針だ。

「絆會の令和五年度の指針は『常在戦場』。文字通り、常に戦場にいるような心構えでいること、という意味です。今も戦いの中だという織田会長の強い意志を感じます。組織として一層の引き締めを図りたいという狙いもあるのではないでしょうか」(暴力団情勢に詳しいジャーナリスト)

FRIDAYは関係者に送られた通達文書を入手。そこには、「常在戦場」という指針の横に「いつでも戦場にいる心構えでことにあたれ」という文言も並んでいる。織田会長がこれほど強い言葉を指針に定めた背景には、攻勢を強める六代目山口組とそれに対峙する連合の関係があると見られる。

「今年9月には神戸山口組、岡山の池田組、絆會の三者の間で実質的な連合が結成され、六代目山口組と相対する形となりました。資金力がある池田組には襲撃が相次ぎ、10月26日には岡山市内の理髪店に訪れた池田孝志組長が刃渡り約18センチのサバイバルナイフを持った六代目山口組幹部に襲われる事件も発生。岡山県公安委員会などは六代目山口組と池田組を『特定抗争指定暴力団』に指定しました。絆會も例外ではなく、連合の発表後には長野県で絆會の幹部がバットで襲撃される事件も起きた。

六代目山口組からすれば、抗争を片付けない限り代替わりもできない。髙山清司若頭は早期の決着に向け、来年早々にさらなる猛攻を仕掛ける可能性もあります。絆會の指針はそんな状況を鑑みてのものだと思います」(同前)

対する六代目山口組の組指針は昨年と同じ「和親合一」。田岡一雄三代目組長が制定した基本理念「山口組綱領」からの抜粋で、組織の団結を促す狙いがあるとみられる。

「六代目山口組としては、来年こそ抗争を終わらせるというのが目下の目標。一方の神戸山口組の組指針は『至誠一貫』。どんなに切り崩されようと最後まで音をあげず、誠意を貫き通すという、ある意味ではメッセージ性の強い指針とも言える。『和親合一』にしろ『至誠一貫』にしろ『常在戦場』にしろ、本家本元を主張するそれぞれの姿勢が見える指針だと思います」(同前)

抗争が激化し、本当に全国各地が「戦場」にならないことを祈るばかりだ。

六代目山口組は昨年度と同じ指針を定めた
六代目山口組は昨年度と同じ指針を定めた
神戸山口組の指針。意味は「最後まで誠意を貫き通すこと」
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