権田、森保監督、田嶋会長の姿も…森保ジャパンが開いた「W杯打ち上げ」”ほろ酔いの夜”撮った
キャプテン・吉田麻也は花束を手に知人と食事 有志メンバーで行われた宴会には、サッカー協会の田嶋幸三会長も参加
「オイッ! オイッ! オイッ!」
渋谷区の閑静な住宅街に、野太い男たちの声が響く。その発生源は、近くの高級イタリアン。店内にいるのは、激戦を終えて帰国した森保ジャパンの面々だ。
12月8日、この店で行われたのは日本代表の慰労会。選手が集まり始めたのは18時半ごろだった。スーツケースを引いたガタイのいい男たちが続々と集結し、19時前には日本サッカー協会の田嶋幸三会長(65)も姿を現した。
「帰国した代表選手15人と森保一監督(54)、さらに協会スタッフや関係者が集まっての大規模な宴席が設けられました。今回の代表は26人中19人が海外組。多くの選手は12月中旬からリーグ戦再開を控えているので、帰国翌日の開催となったようです」(代理人事務所関係者)
会が始まってから1時間ほどしたころ、冒頭のような掛け声が店の外まで響き渡った。かなり盛り上がったようだが、21時半ごろにはお開きに。森保監督や選手たちは迎車に乗り込むと、夜の街へと消えていった。
歴史的快挙を受け、選手は連日、引っ張りだこだ。別の日には夜の築地でキャプテンの吉田麻也(34)の姿を発見。送迎車から降りた吉田は、両手に白い花束を抱えている。友人たちと合流すると、フレンチレストランで3時間ほど食事を楽しんだ。友人を祝う会でもあったようで、店から出てきた仲間の一人は、吉田から渡された花束を大事に抱えていた。
吉田はそのまま銀座へ移動。別の男性と合流すると、2人で隠れ家風のバーへ入っていった。道中では多くの人が「あ、吉田麻也だ!」と声を上げたが、吉田は丁寧に頭を下げていた。
新生・森保ジャパンの行方
束の間の休息を経て、再び戦いの舞台へ臨む日の丸戦士たち。サッカー協会も12月6日にクロアチアに敗れた直後から、次のW杯を見据え動き出している。
「カタールを訪れていた田嶋会長は、敗戦の数時間後には森保監督と面談を行い、監督継続の意思確認を行いました。12日には技術委員会が開かれ、大半が続投を支持した。来年1月の理事会で承認されれば、継続が正式決定します。任期は2年で、さらに2年間の延長オプションが付いています」(サッカー協会関係者)
第二次森保政権への期待が高まる一方、サッカージャーナリストのミムラユウスケ氏は「アシスタントコーチの人選が成否のカギを握る」と言う。
「サンフレッチェ広島時代からの右腕である横内さん(昭展・55)と、育成力に定評のある上野さん(優作・49)の二人には、Jリーグの監督就任の噂があります。その後任に誰を招聘できるか。森保さんは選手のマネジメントに優れる一方で、戦術の構築には課題がある。悲願のベスト8進出は、最先端をいくイングランドやスペインの気鋭コーチを招き入れることができるかどうかにかかっています」
4年後へ向けた戦いは、すでに始まっている。




『FRIDAY』2022年12月30日号より