【22年墓碑銘】ロケ弁3人前を食べ朝まで痛飲…渡辺徹”52kg減量”に成功時の「激ヤセ」衝撃写真
俳優でタレントの渡辺徹さんが、61歳の若さで亡くなったのは22年11月28日だ。死因は敗血症。数日前に発熱、腹痛などの症状が出たため、都内の病院で検査を受け入院していたが回復しなかった。
妻の榊原郁恵と長男で俳優の渡辺裕太は、12月5日に揃って会見を開く。榊原は冒頭で「世の中がサッカーW杯で盛り上がっている中お集まりいただき家族としてはすごく嬉しいです」と挨拶し、こう続けた。
「不謹慎ですが、家族葬後、祭壇を背に写真を撮ったらみんな笑っていました。でも、あの人もその方が喜んでくれると思う。渡辺徹が喜んでくれるように私たちもしゃべり続けていきたいです」
涙はなく、終始笑顔で語った榊原。渡辺さんとの夫婦仲の良さがしのばれる会見だった。
「渡辺さんは、亡くなる直前の10月に東京、大阪で上演された舞台『今度は愛妻家』に出演しています。挨拶では舞台の内容にからめ、榊原さんへ感謝の言葉を述べていました。『最盛期が(体重)130kg。そこから今73kgくらいです。すべては妻のおかげでございます』と」(芸能プロダクション関係者)
渡辺さんは高校卒業後の、80年に劇団文学座の研究生になり芸能界入り。翌年放送されたドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)のラガー刑事役でブレイクし、一躍全国区の俳優となる。明るいキャラクターで、司会者や歌手としても活躍していた。
写真で一目瞭然!リバウンド変遷
渡辺さんの人生は、肥満との戦いでもあった。『FRIDAY』のインタビュー(12年9月14日号)では、次のように語っている。
〈ボクの人生の中でヤセていたのは、デビュー直後の半年間だけ。子どもの頃からポッチャリしていたのですが、芸能界に入り『太陽にほえろ!』でデビューが決まった後69kgまで落としたんです。でも、その後はどんどん太り続けてしまって〉
87年に榊原と結婚した時には、すでに体重130kgを突破していた。渡辺さんによると、ロケ弁は3人前を食べ、撮影後はスタッフと朝まで飲み明かし。コーラが大好物で、食事のたびに1.5リットルを水がわりに一気に飲んでいたとか。かつ丼には必ずマヨネーズをたっぷりかけ、1食6000キロカロリーをたいらげるという力士顔負けの生活を送っていた。
渡辺さんは妻の勧めもあり、ダイエットを敢行する。前出のインタビューでは、こう話していた。
〈最初に挑戦したのは、わかめダイエットです。一日中ひたすらわかめの酢の物だけを食べるという生活で、1週間で4kg減。でも、やめた瞬間にすぐに5kgリバウンド。同じくゆで卵ダイエットやバナナダイエットもやりましたが結果は同じ。痩せると油断して戻ってしまうんです〉
91年には急性糖尿病で倒れ緊急入院。一念発起してスポーツジムに通うも、運動をせずにジム内のレストランに通いつめていた。
さすがにマズいと感じたのは、12年4月だろう。心筋梗塞のため入院し、6時間の手術を受け生死の境をさまよったのだ。持病の糖尿病の進行が原因。「今度こそ」と減量を決意した渡辺さんは、毎日1時間弱のウォーキングを始め最盛期から52kgのダイエットに成功する。前出のインタビューからの引用を続ける。
〈結局どんなダイエットも効くんですが、続けられるものじゃないと意味がない。入院中の病院食のおかげもあり、現在は78kg。退院後も、体重と食べたものを毎日記録しているんですよ。でも、クローゼットの奥には一応、太っていた頃の服をとってあるんですがね(笑)〉
その後も規則正しい生活を続けていた渡辺さん。愛すべきキャラクターで誰からも好感を持たれていた俳優の、早すぎる訃報だった。
- 撮影:小松寛之 中村和彦