衝動買いの上限は2000円！　松本明子が婦人服ショップで見せた「節約家」の素顔

 

１２月のある日、品川駅に新幹線から降りてきたのはマネージャーに付き添われた松本明子（５６）である。出張帰りだったのか、バッグはお土産でパンパン。松本は「じゃあ後ほど。よろしくお願いします」と言ってマネージャーと別れると、駅に併設されたアパレルショップに入っていった。

婦人服が視野に入るや、ご覧の真剣な顔つきで吟味し始めた。何着か興味を持った様子だったが、ウィンドウショッピングだけで済ませると、車寄せへむかってスタスタと歩き出し、マネージャーが車寄せに回した送迎車に乗り込んだ。

松本の節約家ぶりは有名だ。ストッキングを掃除や排水口のゴミ受けに再利用したり、ティーバッグを油汚れ落としに使ったり、野菜を自家栽培したりといった定番のものもあれば、「義母と下着をシェアする」「お風呂のお湯は高さ15cmまで」「使い捨てコンタクトレンズは片目だけ入れる」などといったハイレベルな技もあるという……。

「最近話題になったのは高松市にある実家の処分ですね。総ヒノキ造りの５ＬＤＫの平屋建てで、土地建物あわせて3000万円した物件だそうですが、７０年オーバーの築年数が響いたのか、評価額は『建物０円、土地代２００万円』。サラ地にしたほうがいい、とまで言われたそうです。サラ地にする費用を考えたら赤字になるとあって、松本は粘った。最終的に香川県が運営する『空き家バンク』を駆使して６００万円で売り抜いたのです。賢いですよね。唯一の例外は副業でやっている”軽キャンピングカー”レンタルビジネスでしょうか。節約家の彼女だけにレンタル料金は格安なのですが、キャンプグッズを無料で貸すなど、サービスしすぎで、こちらはまだ赤字だと聞いています」（芸能プロ幹部）

少し前の話になるが、女性誌「クロワッサンオンライン」のインタビューが印象的だった。夫のＴシャツを着て待ち合わせ場所に現れた松本は「家族内で服のローテーションが激しい」と述べた後、こんなことを話しているのだ。

〈見かねて、周りの方がいろいろプレゼントしてくれるのでありがたいです。長年愛用しているブラジャーが破れてしまったときも、お気に入りだからと使い続けていたんです。そしたらマネージャーがさすがにそれは……、と新しいものを買ってくれました〉

決してケチなのではなく、人のためには惜しみなく使うのだと言う。

〈知人の舞台の差し入れや大切な人への贈り物には奮発しますし、大勢で家に遊びにくる息子の友だちがみんなで座れるようにと、自宅のソファを買い換えたこともあります。普段の節約は、ここぞというとき、人のための出費をケチらないためかもしれませんね〉

サイフの中の現金は5000円以下、クレジットカードは持ち歩かず、衝動買いの上限は2000円に設定しているという松本。この日もマイルールを遵守したのであった。