【試し読み付き!今年完結した名作漫画】美少女の過激さに胸打たれる!『恋と嘘』に見る「好きの正体」 | FRIDAYデジタル

【試し読み付き!今年完結した名作漫画】美少女の過激さに胸打たれる!『恋と嘘』に見る「好きの正体」

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〈今年完結を迎えた大ヒット漫画を振り返る短期集中連載。平成から令和にかけて時代を超えて愛された漫画の中から、「スポーツ」「アクション」「ファンタジー」「恋愛」「日常系」のそれぞれのジャンルにおいて、厳選した名作漫画をお届けする〉

『恋と噓』 漫画:ムサヲ

漫画アプリ「マンガボックス」で2014年8月から2022年1月まで連載された恋愛漫画『恋と嘘』。単行本は全12巻で、累計発行部数は280万部を突破している。2017年にはテレビアニメと実写映画が立て続けに公開。さらに完結年となった今年11月には朗読劇が開催されるなど、いまだに根強い人気を博している。

主人公はどこにでもいる平凡な高校1年生・根島由佳吏(ねじま ゆかり)。古墳好きという一風変わった趣味を持つ彼は、クラスのマドンナである高崎美咲に密かに恋心を抱いていた。そんな由佳吏は16歳になる誕生日前日、美咲に想いを伝えることを決意する。告白を終えると、美咲からは「私もずっとずっと好きでした」とまさかの返事が! しかしその瞬間、由佳吏のケータイが不気味に鳴り響くーー。実はこの世界は、少子化対策の一環として国が結婚相手を決める通称「ゆかり法」によって、自由恋愛が禁止されていたのだ。

「政府通知」の相手は、ツインテールが美しい一つ年上の令嬢・真田莉々奈だった。さらに由佳吏に想いを寄せる同級生のイケメン・仁坂悠介も巻き込んだ恋模様が描かれるという、少年漫画としては異色の恋愛作品となっている。

等身大の高校生が織りなす、過激で純粋な恋愛

主人公・由佳吏と美咲のファーストキスシーン。想いを通じ合わせた二人だが、その恋は国によって規制されてしまう

一番の見どころは、なんといっても「極限の純粋さ」だ。無垢な4人が織りなす物語は、時にダイタンで、時にもどかしく、ページをめくるごとにハラハラドキドキされられる。クラスのマドンナから、二人きりの深夜の公園で「私の『好き』は…キスとか…色々したい…の『好き』なんだけど」と迫られて、断れる男がいるだろうか?

さらに、4人は全員、他の人の恋路を邪魔しようとしない。たとえば親友であり恋敵でもある美咲と莉々奈は、「友達を傷つけたくない」という理由で自分から身を引くことはあるが、決して相手を陥れるようなことはしない。つまり恋愛における打算や駆け引きといった部分が完全に排除されているのだ。それゆえに大人たちが決めたルールの中で、ただただ真っ直ぐに「好き」という気持ちに向き合う4人の純粋さが際立ち、その姿勢を素直に応援することができるようになっている。

『恋と噓』第1巻より。由佳吏の許嫁の莉々奈とのロマンスシーン。少女たちの純粋さに、由佳吏とともに読者も揺さぶられる

それぞれのキャラクターの人気の高さから、漫画界では異例中の異例とも言える取り組みも行われた。なんと最終12巻には美咲と結ばれるバージョンと、莉々奈と結ばれるものの2パターンが発売されたのだ。さらに今年11月に行われた朗読劇では、仁坂も加えた3人のルートがそれぞれ上演されるなど話題となった。

恋に翻弄される少年少女の青春群像劇。大人が読んでも……むしろ大人にこそ読んでもらいたい恋愛漫画である。

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