【令和に読まれた漫画記事トップ3】中年会社員とJKの禁断の関係…『娘の友達』が問う倫理の在り方 | FRIDAYデジタル

【令和に読まれた漫画記事トップ3】中年会社員とJKの禁断の関係…『娘の友達』が問う倫理の在り方

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〈激動の2022年を終えて、令和も5年目に入った。この4年間に FRIDAYデジタルで配信された漫画関連の記事は150本以上。その中でも特に人気の高かった上位3つの記事を改めて振り返りたい〉

『娘の友達』 漫画:萩原あさ美

第1位に輝いたのは、2019年春から2020年末まで漫画アプリ「コミックDAYS」で連載された『娘の友達』だ。単行本は全7巻が発売されており、累計発行部数は100万部を突破している。

主人公の市川晃介はシングルファザーで高校生の娘を育てている。会社では頼れる係長として、家では良き父として“理想の自分”を演じようと努力してきた。しかし、現実とのギャップにすり減っていく日々。そんな中、「娘の友達」である女子高生・如月古都と出会う。そして、晃介は古都に対して、次第に抱いてはいけない禁断の感情を抱いていくーー。

『娘の友達』第1巻より。喫茶店で出会った晃介と古都は、お互いの悩み語り合ううちに、次第に惹かれ合っていく

今作が話題となった一番の要因は、現代社会のリアルに切り込んだ、そのカゲキな内容だ。連載当初から一部では、中年サラリーマンと女子高生という関係性だけを見て、「性的搾取を助長する」「犯罪教唆だ」という批判が上がり、Twitterに投稿された公式PVに対してクレームが寄せられたのだ。

一連の騒動から、“炎上作”として大きな注目を集めた今作。しかし、作中で扱われるテーマはもっと深いところにある。社会常識に当てはめて、なんでも簡単に善悪で割り切るのではなく、「それぞれが考えて導き出したものならば、自分だけの答えを持ってもいいのではないか」という現代へのアンチテーゼなのだ。実際に当時の担当編集者は、本誌のインタビューに対して「二人の関係こそ、まさに社会規範に捉われている人とそうじゃない人の対比」とした上で、次のように語っている。

「この世の中はなんでも白黒つけたがる。そういう人に『こういう生き方も否定できなくない?』という問題提起の小さな種になるような、説得力のある結論に向けて進めている」

各所で様々な議論を巻き起こした問題作。禁じられた関係に溺れていく晃介と古都は、どのような答えを導き出したのか。その行く末を確かめてほしい。

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