三遊亭円楽さん 生前に『笑点』の後がまに指名していた意外な「2人の名前」 | FRIDAYデジタル

三遊亭円楽さん 生前に『笑点』の後がまに指名していた意外な「2人の名前」

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
‘22年9月に亡くなった落語家の三遊亭円楽さん。長く人気番組『笑点』のレギュラーを務めていたが…
‘22年9月に亡くなった落語家の三遊亭円楽さん。長く人気番組『笑点』のレギュラーを務めていたが…

年末になり、メディアでは今年亡くなった方を特集していますが、演芸の世界ではやはり、三遊亭円楽師匠の死が残した喪失感が、今も関係者をおおっています。それほどまで、円楽師匠の残した功績は大きかったということです。

落語家としての顔、笑点メンバーをはじめとしたタレントとしての顔、そして博多や札幌、東京で大々的に開催している落語祭りのプロデューサーとしての顔。それらを誰かが継承することは難しいほど、円楽師匠は多くのものを背負っていました。

とりわけ、世間の耳目を集めているのが、長年「笑点」で円楽師匠が温め続けた座布団の行方。誰の席に収まるのかは別として、円楽師匠が生前、自身の“遺言”として後継者を指名していたことがここに来て、明らかになりました。

「今年1月に脳梗塞で円楽師匠は倒れましたが、症状がどれくらいのものか、『笑点』関係者は誰も知らなかったのです。家族でさえもコロナ禍で面会できなかったそうですから、無理もありません。

我々が円楽師匠の容態を把握できたのは、世間の皆さんと同じ、8月11日の復帰高座でした。懸命なリハビリをされたとは思いますが、左半身に麻痺は残り、口調もおぼつかない。その段階で、『笑点』への復帰は難しいのではないか、と判断しました」(『笑点』関係者)

圓楽師匠が不在になった後、『笑点』は週替わりで落語家をブッキングするという方法でしのぎました。それはいずれ、円楽師匠が復帰してくれるという、番組側の思いからでした。

ただ、円楽師匠は、自身の復帰はあきらめていたようです。再び前出の『笑点』関係者の話。

「復帰高座から間もない頃でした。円楽師匠から、後継指名をいただいたのです。円楽師匠は、自分の復帰は難しいと判断していたようです。そこで自分の希望する後輩を後継指名したわけです」

一体、誰が指名されたのか。円楽師匠が“遺言”として託したのは、五代目圓楽一門会の中堅真打ち、三遊亭兼好(52)と三遊亭萬橘(43)の両名です。

「二人とも芸は達者。人にも好かれるし、円楽一門会の将来を担う中堅として一目置かれています」(演芸記者)

そんな逸材です。前出の笑点関係者はこう続けます。

「円楽師匠は、自分の座布団を、なんとしても他の一門に渡したくない。そのために、自分の生きているうちにと考え、“生前贈与”を考えたようです。

その思いは『笑点』サイドに確かに伝わっています。最後にブッキングするのは番組の上層部です。円楽師匠の思いを“遺言”と受け止めて尊重するのか、あるいは受け止めないのかは、これからの人選を見れば明らかになります」

年明けしばらくすると、後継者が明らかになります。円楽師匠の思いが届いていればいいのですが…。

  • 取材・文ワタベワタル

    夕刊紙文化部デスク、出版社編集部員、コピーライターなどを経てフリーランスのエンタメライターとして活動。取材対象は、映画、演劇、演芸、音楽など芸能全般。タレント本などのゴーストライターとして覆面執筆もしている

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事