世界文化遺産登録から10年…新春特別企画!ニッポンの象徴「絶景富士山写真 7選」 | FRIDAYデジタル

世界文化遺産登録から10年…新春特別企画!ニッポンの象徴「絶景富士山写真 7選」

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新春の富士の高嶺と青い凧
田子の浦みなと公園(静岡県富士市)

冠雪の富士に青い凧が舞いあがる。「ふじのくに田子の浦みなと公園」は絶好の富士見ポイントだ。冬の静岡県側は空気が乾燥し晴天の日が多い
冠雪の富士に青い凧が舞いあがる。「ふじのくに田子の浦みなと公園」は絶好の富士見ポイントだ。冬の静岡県側は空気が乾燥し晴天の日が多い

日本の象徴、富士山が2023年、世界文化遺産に登録されて10周年を迎える。

世界遺産には、そこにしかない唯一無二の価値が求められる。山そのものを神聖視し、信仰するケースはエジプトのシナイ山やオーストラリアのウルルなどがあるが、富士山の場合、登山行為そのものに宗教的な意味があった。そして浅間(せんげん)信仰、修験道、富士講、現代のご来光を拝む行為と、形を変えながらも連綿と信仰の対象であり続けたのである。さらに富士を描いた江戸後期の浮世絵師・葛飾北斎の『富嶽三十六景』などの作品が海を渡り、ゴッホ、モネ、ドビュッシーなど世界的な芸術家に影響を及ぼしたことも、その価値を一段と高めた。

日本でももちろん、万葉集の歌人・山部赤人の和歌に代表されるように、数々の表現者が山容を愛でては心を和ませ、その感動を文字や絵画で表現してきた。令和になってもそれは変わらない。新幹線などで山容を目にしただけで、自然と心が浮き立ち、幸福を感じさせてくれる。収まらぬコロナ禍に物価上昇と、悩みの種は尽きないが、こんな時こそ新春にふさわしい絶景富士に癒やされたい。

夏雲かかる赤褐色の山頂
山中湖パノラマ台(山梨県山中湖村)

シャッターを押すたびに、絶え間なく動く雲が山の表情を変えていく。雄渾な夏景色なら山梨県側の「山中湖パノラマ台」がいい。朝日で山肌が赤く染まる赤富士が見られるとあって、夜明け前からカメラを手に観光客がやってくる。

夏雲かかる赤褐色の山頂  山中湖パノラマ台(山梨県山中湖村)
夏雲かかる赤褐色の山頂  山中湖パノラマ台(山梨県山中湖村)

海岸の松と富士の夕暮れ
立石海岸(神奈川県横須賀市)

三浦半島から眺める相模湾越しの夕景が美しい。岩場に立つ松と富士の遠景は、『東海道五十三次』で知られる絵師・歌川広重が描いており、江戸時代後期とほぼ同じ風景が広がる。

海岸の松と富士の夕暮れ 立石海岸(神奈川県横須賀市)
海岸の松と富士の夕暮れ 立石海岸(神奈川県横須賀市)

霞たなびく湖畔の富士
ママの森展望台付近(山梨県山中湖村)

山中湖の北岸からは、山裾に春霞たなびく抒情的な富士が姿を現す。「ママ」とは崖のこと。水面から高さ30mほどの崖の上は、湖面に映る「逆さ富士」の撮影スポットでもある。

霞たなびく湖畔の富士 ママの森展望台付近(山梨県山中湖村)
霞たなびく湖畔の富士 ママの森展望台付近(山梨県山中湖村)

景勝地から望む秋の霊峰
三保松原(静岡県静岡市)

富士山頂から南西に約45kmにある、万葉の時代からの富士を望む景勝地。駿河湾に面した海岸沿い約5kmに松林(写真左のシルエット部分)が続き、一年中多くの観光客がやってくる。羽衣伝説の舞台としてもその名が知られている。

景勝地から望む秋の霊峰 三保松原(静岡県静岡市)
景勝地から望む秋の霊峰 三保松原(静岡県静岡市)

茅場の野焼き
朝霧高原(静岡県富士宮市)

富士山西麓には茅葺屋根の材料となるススキの草原が広がっている。根原地区では良質な茅を得るため毎年4月に野焼きが行われる。火を入れると兎や雉が飛び出してくることも。

茅場の野焼き 朝霧高原(静岡県富士宮市)
茅場の野焼き 朝霧高原(静岡県富士宮市)

工場夜景と富士
田子の浦港(静岡県富士市)

かつてヘドロ公害で悪名を馳せた田子の浦は、環境が改善され、海抜0mから3776mまで一望できる工場夜景の名所に。漁港付近からは、煙突の煙と富士の雪がほの白く浮かび上がる。

工場夜景と富士 田子の浦港(静岡県富士市)
工場夜景と富士 田子の浦港(静岡県富士市)

『FRIDAY』2023年1月20・27日号より

  • 撮影古市和義

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