「スタッフのモチベが下がる」木村拓哉が“売れっ子後輩”に番組で「公開説教」した深いワケ
俳優の木村拓哉の“愛のムチ”が話題となっている。1月27日に主演映画『レジェンド&バタフライ』が公開予定。同作で木村は織田信長役を演じる。
そのプロモーションを兼ねて、元旦には毎年恒例の『さんタク』(フジテレビ系)に出演。3日には同局『VS魂グラデーション2023 超豪華新春3時間SP』、11日放送の同局『超ホンマでっか!?TV 木村拓哉レストラン&根に持つ芸人SP』にも出演した。
「さんまさんの番組が多いのは、2人の関係性によるものでしょうね。木村さんはさんまさんを『オジキ』と呼んで慕っていますから。家族ぐるみの付き合いです」
とはテレビ局関係者。そんななか、ジャニーズファンの間で話題となったのは、後輩タレントとの絡みだ。
木村は5日放送の『ニンゲン観察バラエティ モニタリング 3時間新春スペシャル』(TBS系)で、後輩グループのSixTONESと共演。さまざまな変装をして、驚かせる潜入サプライズを敢行したのだが…。
突如メンバーのジェシーに対し、木村は
「最近のジェシーは業界に染まり切ったトークをしている」
と切り出し
「この後、(番組企画で)アーチェリーをやりにいくんなら、セッティングしてくれるスタッフにちゃんと話した方がいいよ」
とアドバイス。さらに
「(チャラい雰囲気で)『あ~もうこれ、とりあえず、いっちゃいますよ~』と言うのは、キャラ作りかもしれないけど、最近ちょっとtoo muchだから」
とダメ出しした上で
「(’13年の)ドラマで共演した時くらいのジェシーに戻った方がいい」
と“公開説教”したのだ。
大先輩の言葉にジェシーはタジタジ。ネット上では木村の“愛のムチ”に称賛の声が上がる一方で
《裏でやればいいのに》
《公開処刑じゃん》
と、ジェシーに同情的な見方もある。
木村のレクチャーはまだあった。8日放送の『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)にゲスト出演し、今度はSnow Manの向井康二の言動に注文をつけた。
クイズ企画が行われ、木村は
「罰ゲームは先に聞くことはできないパターンだよね?」
と質問。これに向井が
「結構いつも低予算な…」
とつぶやくと、木村は真面目な顔で
「本番中、低予算っていう言葉はやめた方がいいと思う。スタッフのモチベが下がるから」
とピシャリ。佐久間大介は
「でも康二、学びが!学びが多い」
とフォローするも、向井は
「すみません!」
と恐縮しきりで
「ユニークな罰ゲームです」
と言い直した。共演者だけでなく、スタッフに対しても気遣いを忘れない木村ならではの言葉だ。芸能プロ関係者は
「木村さんは芸能界のトップにいながら、ADやディレクターへの気配りを欠かしません。それは自分がスタッフたちのおかげで“生かされている”と考えているからです。
そうしたイズムを後輩に伝えようと、テレビカメラが回っている場で注意したのでしょう」(芸能プロ関係者)
前出のジェシーへのダメ出し然り、テレビでオンエアされれば、それを見た後輩が教訓として学ぶことになる。前出のテレビ局関係者は
「木村さんはいまも、ドラマの撮影時には自分の楽屋にはほとんど滞在せず、“前室”と呼ばれる共演者が集まる場所に陣取り、積極的にコミュニケーションを図っています。前室にビリヤード台を持ち込み、出演者の緊張をほぐしたこともありましたね。
テレビ業界では『木村拓哉と一緒に仕事しろ。凄さがわかる』と格言のように言われています」
と明かす。
木村の“背中”を見て、後輩たちは巣立っていくようだ――。
- PHOTO:原一平