生え抜きのモチベーションが…楽天・石井監督「GMを外れた背景に」巨人移籍のオコエが募らせた不満 | FRIDAYデジタル

生え抜きのモチベーションが…楽天・石井監督「GMを外れた背景に」巨人移籍のオコエが募らせた不満

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23年のスローガンは「鷲が掴む!」と発表する石井監督(画像:時事通信社)
23年のスローガンは「鷲が掴む!」と発表する石井監督(画像:時事通信社)

「23年のスローガンはこれです。『鷲(ワシ)が掴む!』。狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ。優勝を掴むというのは、ボクだけじゃなくチーム全員が共有しているテーマです」

1月11日、楽天の石井一久監督(49)がファンや報道陣へ向け今季のスローガンを発表した。目指すは10年ぶりのリーグ優勝だ。

「監督の覚悟が伝わってきます。石井さんにとって、今年は背水の年でしょう。毎年のように大きな戦力補強をしながら、石井さんが監督に就任した21年以降は3位、4位と優勝を逃していますから。これまではGM兼任でしたが、今年からは監督専任で指揮をとります」(球団関係者)

「なんで3位の平石が解任で4位の石井が留任なんだ」

石井監督がGMを外れた背景には、19年のシーズン終了後の「つまずき」がある。

「当時GM専任だった石井さんは、前年最下位だったチームを3位に引き上げた平石洋介監督を解任してしまったんです。石井さんは、理由として『サインミスの多さなど意識改革がしきれなかった』と説明しています。平石さんは納得いかなかったのでしょう。新設される『二軍統括』のポストを断り、コーチとして宿敵ソフトバンクに移ってしまったんです。

しかし、いざ石井さんが監督に就任すると昨年は平石監督を下回るBクラスです。ファンからは『なんで3位の平石が解任で4位の石井が留任なんだ』と反発の声が。石井さんは、結果を残せなかった責任をとる意味でGMの職を辞したのだと思います」(同前)

問題視されているのが、生え抜き選手の伸び悩みだ。

「茂木栄五郎や辰己涼介はそれなりに戦力になっているように思われますが、潜在能力を考えればもっと上を目指せるはずです。打率3割、本塁打20本をコンスタントに出せる実力がありますから。18年のドラフト2位・太田光や19年の同・黒川史陽、20年の同・高田孝一などは伸び悩んでいると言えます。

自然と、FAで獲得した補強選手に頼りがちになっています。野手では、元西武の元主砲・浅村栄斗やロッテから移籍した鈴木大地。投手陣では西武から加入した岸孝之などです」(スポーツ紙記者)

外部からの戦力に頼りがちなチーム体質に、不満を燻ぶらせていたのがオコエ瑠偉だという。オコエは昨年末に、現役ドラフトで巨人へ移籍した。

「確かにオコエは、毎年のように『順調すぎるぐらい順調に成長している』と自己肯定感が高すぎる印象がありました。コーチや監督から注意を受けると、フテ腐れてしまうムラもあった。

一方で二軍では打率.327、出塁率.411と結果を出していたのも事実です。『がんばっているのになぜ一軍で使ってくれないんだ』と、不満を募らせてもおかしくないでしょう。実際、22年にオコエが一軍に出場したのはわずか6試合。補強選手に頼りがちな石井監督の方針は、生え抜き選手のモチベーションを下げてしまう危険性があるんです」(同前)

冒頭のスローガンを発表した石井監督は、支配下登録のルーキー6選手を全員キャンプ一軍スタートさせるとも発表した。監督専任となった今年は、生え抜きや若手のモチベーションを高め優勝を「掴める」だろうか。

  • 写真時事通信社

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