【災害】「線状降雪帯」発生で物流インフラ崩壊 主要交通網と首都機能不全で「日本が止まる」 | FRIDAYデジタル

【災害】「線状降雪帯」発生で物流インフラ崩壊 主要交通網と首都機能不全で「日本が止まる」

激動!2023年はこうなる

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’22年12月に1m近い積雪があった新潟県長岡市。同県では1万9000世帯以上が大雪の影響で一時停電となった
’22年12月に1m近い積雪があった新潟県長岡市。同県では1万9000世帯以上が大雪の影響で一時停電となった

日本がドカ雪に悩まされている。原因は「線状降雪帯」だ。気象学が専門の三重大学大学院・立花義裕教授が語る。

「寒気が収束し、雪雲を発達させる現象です。北極からの寒気が、朝鮮半島の付け根にある長白(チャンバイ)山脈で分断。東西に迂回した後、日本海で収束(合流)しています。収束することで上昇気流が強化され、日本海で蒸発した水蒸気を雪雲にし、大雪を降らせているんです」

要因は他にもある。立花氏が続ける。

「フィリピン付近から温暖化による温かい海水を運ぶ暖流と、昨夏の猛暑です。その影響で、’22年12月の日本海の海水温度は平年より1〜3℃も高かった。温かい海水が寒気に触れ大量の水蒸気が発生し、記録的な大雪となっています」

’22年12月は日本海側だけでなく、徳島や高知などでも観測史上最高の積雪を記録した。温暖化がさらに進めば、今冬の積雪量はさらに増加。日本の大半が、豪雪に埋もれる事態になるかもしれない。

「大雪の範囲は、太平洋側にも広がる可能性があります。特に注意が必要なのは東海、近畿地方です。若狭湾から南東方向へのルートには高い山がなく、雪雲は簡単に入ってこられますから」(同前)

東海地方に大雪が降れば、主要交通網が寸断されてしまう。立花氏が話す。

「このエリアには、高速道路や新幹線が走っています。物流インフラが止まれば、経済的ダメージは計り知れません」

列島が東西に分断され首都機能も不全。「日本が止まる日」が現実味をおびる。

『FRIDAY』2023年1月20・27日号より

  • PHOTO共同通信社

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