平成のド派手成人式
ヤンキーファッションは いまも輝き続けていた
扇子、毛皮……ド派手和服が流行
1月14日、全国各地で平成最後の成人式が行われ、平成10年度生まれの新成人たちが晴れ着で式典に出席した。
昭和23年に制定された「成人の日」が、新成人を祝うのとは違う意味で注目されるようになったのは、平成13(2001)年。高松市の式典で増田昌三市長に向けてクラッカーを鳴らしたりして妨害した新成人5人が逮捕されたことだった。
昭和の時代、暴走族は初日の出を背に爆走バトルを繰り広げ、成人式に姿を現すことはなかった。成人式がヤンキーの晴れ舞台になったのは平成に入ってからのことだ。’01年の事件がニュースとして大きく取り上げられたこともあって’00年代には全国的に”荒れる成人式”が激増。ただ近年は、他者に迷惑をかけず、ド派手コスチュームで目を引くことで自己アピールすることが主流になっている。
ここに掲載した写真は携帯ゲーム『単車の虎』とヤンキー雑誌『チャンプロード』がコラボして開催中の「成人式で一番イケてるヤツ! コンテスト」に寄せられた”晴れ姿”だ。
「近年、暴走行為などの規制が厳しくなる一方で、ハロウィンなどの仮装は年々大掛かりになっていますよね。成人式の衣装もバラエティ色に富んでいます」(『単車の虎』運営会社)
昨年末にはドラマ『今日から俺は!!』がヒットするなど、ヤンキースタイルはいまも日本社会に脈々と息づいている。
写真:『単車の虎』