ガーシー議員「家宅捜索報道」で今までだんまりのテレビ局が一転“一斉攻撃”に転じたワケ
昨年、突如として現れ芸能界を激しく揺さぶったガーシー。国会議員にまで上り詰めたが、警視庁は彼が過去に投稿したSNSや動画内容の精査と関係者の事情聴取にすでに着手。1月11日には関係先の家宅捜索も行われた。
これまでガーシーに関するニュースはほとんどが週刊誌かネットでしか見られなかったが、警察が動き出したことで、全国紙やテレビのニュース、ワイドショーでも大々的に取り上げられることが多くなった。そして、コメンテーターや有識者たちは一斉に彼を攻撃し始めたのである。
『スッキリ』(日本テレビ系)のMC・加藤浩次は同番組の中で、
「国会議員として国会に出てこない。3月に出るから待っとけやって“待っとけや”じぇねえんだよって話なんですよ」
とSNSでのガーシーの発言に言及。さらに
「何を言ってんだよっていう。国会議員になってるんだから、ちゃんと出てこいって話なんだけど、それで出てこないで『ハイタッチしようや』って何を言ってんだよって話なんですけどね」
と怒りを露わにした。
『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に出演した長嶋一茂はコメントを求められ、ガーシーのYouTubeについて「見たことがない」「興味がない」と前置きして、
「実際にこの方に投票した28万人の方っていうのは何をもって彼に票を投じたのか、何をもって期待してんのかと思うんですよ」
と疑問を呈した。また、ガーシーのマニフェストや所属する『NHK党』に対しても言及。
「『芸能界をぶっ壊す』みたいなお話ですし、NHK党の立花さんは『NHKをぶっ壊す』ってことなんだろうけど、すごく抽象的な言葉に聞こえて、どこをどうぶっ壊すのかな、と。暴露したからといってぶっ壊せるものなのかな」
と、ここでも疑問を投げかけ、
「帰ってこられるというなら任意ですけどちゃんと事情聴取を受けて、情報もちゃんと出すっていう必要は…義務だね。28万人の票を投じてくれた方に対しての義務は果たすべき」
と苦言を呈した。
他のワイドショーでも同様のコメントが相次ぎ、ガーシーを擁護する声は聴かれない。さらに『NHK党』や党首の立花孝志氏、そしてガーシーに投票した有権者にまで非難の声は広がっている。
「選挙戦などで少し報じましたが、基本的にこれまでテレビ局は“ガーシー暴露ネタ”はスルーでした。暴露の相手が芸能人ですし、当然それをニュースにするということは、その芸能人と所属事務所にケンカを売ることになりますからね。
それが、警察が動いたことで、芸能ニュースとしてではなく、報道として扱えることになった。番組MCやコメンテーターの発言に怒りを見せているガーシーですが、ここまで追い詰められればまともに反撃できないでしょうからね…」(ワイドショー関係者)
『触らぬ神に祟りなし』で取り上げることを避けていたメディアに対し、
「国会議員になったら無視できないだろう」
と言ってきたガーシー。今やテレビをはじめ、ほとんどのメディアが注目しており、彼の望みが叶ったのかもしれない――。