「接点なし」と言っていたのに…自民党参議院議員が隠していた旧統一教会の会合出席「証拠写真」 | FRIDAYデジタル

「接点なし」と言っていたのに…自民党参議院議員が隠していた旧統一教会の会合出席「証拠写真」

教団との関係を隠してきた「嘘つき議員」はやっぱりいた! 昨年の参院選真っ只中、安倍元首相銃撃事件直前に……

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1月中旬、東京・銀座での会食を終えたところを直撃。動揺したのか、質問に口ごもりながら答える場面もあった
1月中旬、東京・銀座での会食を終えたところを直撃。動揺したのか、質問に口ごもりながら答える場面もあった

今年4月の衆院和歌山1区補選に鞍替え出馬するとされる自民党・鶴保(つるほ)庸介参議院議員(55)に、旧統一教会との関係が発覚。しかも、その事実を隠し続けていたことが本誌の取材で明らかになった。

下の写真をご覧いただきたい。これは、昨年6月26日、和歌山市内にある「世界平和統一家庭連合和歌山家庭教会」で開かれた会合での一枚だ。文鮮明(ムンソンミョン)教祖・韓鶴子(ハンハクチャ)総裁夫妻の写真の横で堂々と演説を行っているのが、鶴保議員である。地元・和歌山の自民党関係者が明かす。

「参院選の公示は6月22日ですので、選挙期間真っ只中に会合は開かれていたことになります。教団は鶴保議員の支援のために信者を集め、鶴保議員は彼らからの支持を取り付けるために駆けつけたのでしょう。数十人の信者を前に、30分ほど演説したそうです」

安倍晋三元首相が凶弾に倒れたのは、昨年7月8日。鶴保議員はその2日後、教団の支援のかいあってか5回目の当選を果たした。しかし議員は、この会合について頬かむりを決め込んだのだ。

「共同通信が昨年7〜8月に全国会議員を対象に行ったアンケートにおいて、鶴保議員は『献金、パーティー券購入』『選挙活動への支援』『集会への出席や祝電』という項目すべてに『ない』と回答しています。また、昨年9月の自民党が発表した調査結果にも、鶴保議員の名前はありませんでした」(全国紙政治部記者)

旧統一教会に支援を依頼した上、それを隠し続けていたとすれば、批判は免れない。本誌は今年1月12日、都内での会食を終えた鶴保議員を直撃した。

――(写真を見せながら)昨年6月26日、旧統一教会の和歌山家庭教会の会合で演説したのは事実でしょうか。

「はい、はい」

――どういう目的で参加したのか。

「うーん、地元の首長さん関係の人に言われて……。『選挙の応援をしてくれる団体だからちょっと顔出したら』ということで。(集まっていたのは)信者さんだったんでしょう。い、行くまでは、僕、そこがどこの場所かもわからず行きましたから」

――文夫妻の写真もある。旧統一教会の施設であることは明らかです。

「そうですね」

――票につながると考えた?

「そうです」

――これまで「会合への出席はない」としていました。虚偽では。

「あ、あとで知ったんですよ」

――あと?

「きょ、去年のだいぶ後です」

――ならば、自ら発表するべきでは。

「うーん……まあ、そういう機会がなかったってことでしょうね」

そう語り、鶴保議員は車に乗り込んだ。

旧統一教会の教会で、しかも安倍元首相の事件直前に開かれた会合に参加していながら、「あとで知った」とは呆れた言い訳である。政治ジャーナリストの角谷浩一氏が断ずる。

「バレなければ嘘をついてよいという発想は、政治家としての倫理観が欠落している。当然、責任は自民党にもある。閣僚が次々と辞任する事態になってなお、まだ教団との関係を隠していた議員がおり、それを放置していたということですからね。この驕(おご)りは、間違いなく有権者に伝わるでしょう」

鶴保議員に説明責任を果たすつもりはあるのか。そして自民党は、こんな議員を本当に衆院補選に擁立するのか。

昨年6月、鶴保議員は旧統一教会の「和歌山家庭教会」で演説。多数の信者を前に、30分にわたり語ったという
昨年6月、鶴保議員は旧統一教会の「和歌山家庭教会」で演説。多数の信者を前に、30分にわたり語ったという

『FRIDAY』2023年2月3日号より

  • PHOTO田中俊勝(直撃)

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