「胸を近づけ不貞な印象」…韓国・大統領夫人「軍服で部隊激励＆バイデンと腕組み」猛批判への反論

「ファーストレディが、軍服を着て兵士を激励するなど聞いたことがない。『大統領のように振る舞っている』と批判をされるだろう。自身の役割をわきまえるべきだ」

韓国の野党「共に民主党」のパク・チウォン議員は、１月16日にテレビ局『ＫＢＣ』のニュース番組に出演しこう批判した。非難の矛先が向けられたのは、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領夫人の金建希（キム・ゴンヒ）氏（50）だ。

「金夫人は、尹大統領とともにアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）を訪れ現地に駐留する韓国軍部隊を激励しました。夫妻は部隊の食堂で将兵と会い、海外活動での苦労をねぎらったんです。野党議員が問題視したのは、その時の金夫人の服装。夫人は、尹大統領と同じ軍服を着ていました。野党側は『大統領以上に目立つうえ中東和平をとなえる韓国のイメージをキズつけかねない』という趣旨の主張をしています」（韓国紙記者）

米国トップへの大胆な行為

金夫人が批判を浴びている行動は、軍服での慰問だけではない。昨年11月に東南アジアを歴訪した際の「大胆な対応」も物議をかもしている。

「尹大統領夫妻は、ＡＳＥＡＮ（東南アジア諸国連合）議長国のカンボジアが主催した晩餐会に出席しました。民族衣装を着た尹大統領は夫人とともに、遅れて会場に現れた米国のバイデン大統領と談笑。記念撮影となったんですが……。金夫人はバイデン大統領と腕を組み、さらに胸を近づけるような素振りをみせたんです」（同前）

野党「共に民主党」は、この金夫人の行為も問題視。同党議員は、次のように批判した。

「公人である意識があれば、あのような行動はとらない。誤解を招きかねない行動で不貞な印象を受ける。見ていて良い気持ちはしない」

こうした非難に、与党側は猛反論する。

「ファーストレディが軍服を着て激励に訪れるケースは、過去にもあったと主張しています。実際、文在寅・前大統領夫人の金正淑（キム・ジョンスク）氏がＵＡＥの駐留部隊を訪問した際も軍服を着ていました。軍隊の内部で軍服を着るのは、普通のことだろうと。金正淑夫人は、海外の首脳と腕を組むこともあったそうです。

金建希夫人の人気は絶大です。21年12月に発足したファンサイト『ゴンサラン（建希愛している）』の会員数は当初３万人ほどでしたがが、尹氏が大統領に就任してから10万人近くになりました。才色兼備で、良くも悪くも注目されるんですよ。金夫人の言動が、尹大統領の支持率を左右するともいわれています」（同前）

韓国では大統領より国民の関心が高いとされる金夫人。何をしても、賛否両論にわく事態が続いている。