7歳の子どもYouTuber「おもちゃの紹介」で25億円ゲット

登録者1780万人・動画再生回数260億回 これはアメリカンドリームなのか??

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大手スーパー・ウォルマートと提携して発売されているおもちゃ「ライアンシリーズ」を紹介するライアン君と母

「イェェェ! イッツ ソー クール!」

そう歓声をあげながらおもちゃで遊ぶ動画をアップするだけで、アメリカで爆発的な人気を得ている7歳の子どもがいる。「Ryan ToysReview」のライアン君だ。彼のチャンネル登録者数は1780万、動画の総再生回数は260億回とケタ違いに多い。日本のトップユーチューバー「ヒカキン」が690万登録、55億回再生なのと比べると、その規格外っぷりがよくわかる。

「動画の投稿を始めたのが’15年なので、どちらかというと新参なのですが、わずか3年で、世界で一番稼ぐユーチューバーになりました。他のユーチューバーが凝った動画を出す中、ライアン君は自然体で撮影しており、そこが視聴者である同年代の子どもにウケた。’18年の1年間だけでユーチューブからの収入が25億円もあるスーパーリッチです」(ITジャーナリストの井上トシユキ氏)

子育て中、親が子どもにスマホを渡してユーチューブを見せるのが当たり前になりつつあるが、その子どもがユーチューブで見ているのがライアン君をはじめとした「おもちゃの紹介動画」だ。ライアン君が紹介したおもちゃは、ネットで売り切れになる。そこに目をつけたスポンサーが、彼に自社製品を紹介してほしいと次々と依頼を出しているという。だが、スポンサー料以上に莫大な収益をあげているのが動画での広告収入だ。

「ユーチューブは再生回数に応じて動画投稿者に広告収入が入る仕組みです。以前は一再生あたりの広告収入が約0.1円と決まっていたのですが、規定が変わり、総再生回数が多い人ほど単価が高くなった。ライアン君レベルのトップユーチューバーになると、巨額の広告費を得られるのです」(前出・井上氏)

おもちゃで遊ぶだけでなんの努力もせずに何億円も稼ぎ出せるのは夢のある話だが、一方でこれをアメリカンドリームの一言で済ませていいものか。子どもの顔も名前も晒(さら)して濡れ手で粟の25億円。これを「夢」というのはあまりにも極端だ。自身もネットで殺害予告などの被害を受けたことのある弁護士の唐澤貴洋氏は「顔出し」の危険性を指摘する。

「ライアン君をマネして動画をアップする親やその子どもが出てきており、プライバシーの観点から危険性があります。ネットに出てしまったものは消すことが難しく、黒歴史にもなりかねない」

経済アナリストの森永卓郎氏もこう警鐘を鳴らす。

「額に汗して働くことに価値がある、という常識が覆りつつあります。私はそれが正しいと信じていますが、実際にはいまや世界の富裕層の大部分は金融や不動産などの不労所得で儲けており、労働の価値が不透明になる流れは止められません。働くことの意義や意味を考え直すタイミングに来ているといえるでしょう」

ライアン君の爆発的な成功は、アメリカ格差社会の象徴と言えなくもない。無邪気な笑顔の向こうには、大きな闇が広がっている。

「日本のお菓子を食べてみた」などの動画もアップされており「蒲焼さん太郎」を食べて「スパイシー!」と驚愕
ロサンゼルスにある「ユーチューブスペース」。同様の施設が世界中にありユーチューバーは無料で使用可能だ

 

  • 写真YouTubeより

Photo Gallary3

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