【試し読み付き】過激すぎて公式TwitterがBAN?『いじめるヤバイ奴』が問ういじめの意味 | FRIDAYデジタル

【試し読み付き】過激すぎて公式TwitterがBAN?『いじめるヤバイ奴』が問ういじめの意味

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過激すぎる内容で公式TwitterがBANされかけるなど、ネット上で賛否両論が沸き上がっている問題作がある。それが、週刊マガジンの公式漫画アプリ「マガポケ」にて連載中の『いじめるヤバイ奴』だ。同作は中村なん氏の長編デビュー作で、マガポケ内では毎週70万プレビュー超えの超人気作。2月9日には最新第18巻が発売される。

『いじめるヤバイ奴』中村なん

タイトルにあるように本作のテーマは「いじめ」。あまりの凄惨さに、連載スタート時には編集部に多くの苦情が寄せられたという。しかし、本作の「ヤバさ」は、ただのいじめ漫画に終始しないところだ。

本作の舞台となるのは、とある高校の1年B組。そこでは、主人公の仲島くんによる壮絶ないじめが横行していた。いじめの標的となっているのは、儚げな女の子・白咲さん。いじめの内容は、教室内で失禁させられたり、「メス豚」と罵られたり、自殺を強要させられるなど、誰もが目を背けたくなるものばかり。しかし、何かに取り憑かれたかのように白咲さんをいじめる仲島くんには、ある秘密があった。

夜、白咲の家を尋ねる仲島。

実は仲島くんは白咲さんから「私をいじめないと殺す」と脅されており、うまくいじめを実行できないと、生死に関わる暴行を受けるなどして支配されていたのである。つまり校内でのいじめは見せかけのもので、本当の「いじめるヤバイ奴」とは白咲さんのことだったのだ。

白咲さんが、仲島を脅迫しているシーン

全く新しい角度から「いじめ」を問題提起するために

いじめを題材にした作品は数多くあるが、いじめる立場にフォーカスした作品は決して多くない。今作は「強いられていじめを行う」という構造にすることで、いじめを考えることの無意味さや、いじめの虚しさをあぶり出している。2人を巡る歪なドラマに誘われてページをめくるにつれ、必死にいじめを考える仲島くんの滑稽さや、いじめが何も生み出さないという現実を、読者は知らず知らずのうちに体感するようになる。

実際に中村氏は、過去にORICON NEWSのインタビューに応じた際に「『こんな虚しくてくだらないいじめはやめたほうがいい』『いじめているといつか自分にも返ってくる』ということを読者に感じてほしくて、作品を描いています」と語っている。

いじめの過激さだけではない新感覚の「いじめ漫画」。その不思議な読後感をぜひ味わってほしい。

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