通夜には友人ら100人が訪れた…!知人が明かす 警官の発砲で死亡した「盗難車暴走容疑者」の人物像 | FRIDAYデジタル

通夜には友人ら100人が訪れた…!知人が明かす 警官の発砲で死亡した「盗難車暴走容疑者」の人物像

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発砲により死亡した石橋容疑者の通夜には、100人ほどの弔問客が訪れた
発砲により死亡した石橋容疑者の通夜には、100人ほどの弔問客が訪れた

「今年1月17日に行われた通夜には、100人ほどの知人や友人が入れ替わり立ち代わり訪れていました。会場の入り口には彼の幼少期からの写真がずらりと飾られていて、皆、別れを惜しんでいました。石橋は空手が得意で、昔からヤンチャはしていましたが、仲間思いの男でも通っていました。もちろん彼のやったことを肯定はしません。彼の悪さもある。でも本当にあの発砲が正しかったのか、今も納得できていないというのが正直な気持ちです」

石橋健太容疑者(41)の知人は複雑な心境をそう語った。

事件が起こったのは今年1月13日。大阪府警のパトカーが、大阪市平野区の路上で1台の盗難車を発見したことから始まる。

「すぐに警察官が職務質問を試みましたが、盗難車に乗っていた石橋容疑者は逃走。1.6kmにも及ぶカーチェイスの末、盗難車は赤信号で停止しました。警察官が再度、職務質問を行おうとしましたが、その際も容疑者はバックでパトカーに衝突するなど激しく抵抗した。その後も前後進を繰り返す石橋容疑者に対し、パトカーから降りた警察官2人は『止まらないと撃つ』と警告しましたが、応じる気配はなく、13時20分頃、容疑者の車の左右から発砲。発射された5発の内、3発が容疑者に命中しています。石橋容疑者はすぐに病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。腹部を拳銃で撃たれたことによる失血死でした。発砲したのは八尾署の男性警部補(47)と男性巡査長(26)の2人で、発砲直後に石橋容疑者を公務執行妨害で現行犯逮捕しています」(大阪府警関係者)

翌14日、府警は亡くなった人物が住居・職業不詳の石橋容疑者であると発表した。

「当時、石橋容疑者は窃盗グループが使用したとされる盗難車を大阪湾に捨てた疑いで指名手配の身でした。去年の9月には兵庫県内で起きた殺人未遂事件で逮捕されていますが、石橋容疑者が末期がんだったことを理由に釈放されています」(同前)

前出の知人も「リンパのがんだった」と証言する。

「身体が良くないというのは聞いていました。職務質問に応じず、車を暴走させた石橋はもちろん悪い。しかし、本当に正しい手順で発砲が行われたのかということについては、きちんと検証をしてもらいたいと思っています。それが彼の供養にもなるはずです」

警官による拳銃の使用は「警察官等拳銃使用及び取扱い規範」によって細かく定められている。基本的な発砲の手順は「取りだし」「構え」「予告」「威嚇射撃」「発砲」だが、緊急性が高く「威嚇射撃」をする暇がない場合は必ずしも「要しない」とされている。前出・府警関係者はこう話す。

「現在のところ、現場で警官らが『威嚇射撃』は行ったとの情報はなく、『予告』から『発砲』へと移ったと推定される。今回は運転席側と助手席側の2方向から発砲していますが、拳銃取り扱い規範の第九条には、『発砲を行う際は適切な役割分担に務めるべき』という旨の記載があります。警官2人のうちどちらの判断によって『予告』から『発砲』へと移行し、また両サイドからの発砲を行うという判断となったのか。このあたりは大阪府警も検証していくでしょう」

大阪府警は「対応に問題がなかったか、当時の状況を詳しく調べる」と発表している。全国的にも警官の発砲によって容疑者が死亡する事件は珍しいだけに、検証結果が注目される。

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