30歳差も「交際していた」…54歳男「24歳元アイドルをホテルでメッタ刺し」犯行前後の戦慄言動

「彼女とは交際していました」

逮捕された54歳の男は、30歳年下の被害女性との関係をこう説明しているという。

２月３日に警視庁府中署に殺人の疑いで逮捕されたのは、同市に住む職業不詳の石川晃容疑者（54）だ。府中市内のホテルで、無職の平林さなさん（24）の首などを刃物でメッタ刺しにしたとされる。現場は京王線府中駅から700ｍほど離れたホテルだった。

「防犯カメラの映像には、石川容疑者と平林さんが２月２日の深夜２時頃ホテルに入る様子が映っていました。石川容疑者が１人で部屋を出たのは、約４時間後の朝６時過ぎです。チェックインから丸一日たった翌３日深夜１時半ごろ、ホテルの従業員が部屋から出てこない平林さんを不審に思い110番通報。警察官がかけつけると、２階の部屋で平林さんが衣服を身につけていない状態で首から血を流して死亡しているのを発見しました。

石川容疑者の身柄はスグに確保されます。ホテルから約１km離れた自宅マンションの敷地内で、疲弊してぐったりしているのを通行人が目撃。警察官が職務質問し所持品を調べると、平林さんのマイナンバーカードが出てきたんです。警察官の取り調べに対し『殺しました』と犯行を認めたため、逮捕に踏み切りました」（全国紙社会部記者）

アイドルグループ脱退後は個別撮影モデル

身柄を確保された際、石川容疑者はサバイバルナイフを２本所持しており、そのうち１本にはベッタリと血のりがついていた。調べに対し「ホテルの部屋でナイフを使い寝ている被害者の首を３回刺して殺害しました」「首を刺したのは確実に殺すためです」と話しているという。

石川容疑者に刺殺された平林さんは、一時アイドルとして芸能界を目指していた。

「祖父も父親も医師のため、家庭は比較的裕福だったようです。高校卒業後は地下アイドルとして歌手グループに加入し、ライブ活動をしていました。しかし半年ほどで脱退。その後は個別の撮影モデルとして、コスプレイベントなどに参加していたと聞いています」（同前）

石川容疑者とは面識があったようだ。

「石川容疑者は平林さんと過去に数回会っており、『面識があった』と供述しています。昨年12月には『スマートフォンの決済アプリの番号を平林さんにＳＮＳで公開された』と、警察に相談。その後『勘違いだった』と、被害を取り下げました。

石川容疑者には、不可解な言動が多いんです。おそらく密室での個別撮影で、平林さんと親密な仲になったのかもしれません。一方的に好意をつのらせ『交際している』と思い込んだのか。関係を拒否され殺意を抱いた可能性があります」（同前）

警察は、２人が出会った経緯や詳しい犯行の動機を調べている。