プーチンに焦り…200人連続殺人鬼『アンガルスクの狂気』を傭兵にスカウトするロシアの”崖っぷち” | FRIDAYデジタル

プーチンに焦り…200人連続殺人鬼『アンガルスクの狂気』を傭兵にスカウトするロシアの”崖っぷち”

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ウクライナ侵攻から1年が過ぎようとしているが、ロシアのプーチン大統領は何を考えているのか…
ウクライナ侵攻から1年が過ぎようとしているが、ロシアのプーチン大統領は何を考えているのか…

ロシアによるウクライナ侵攻から、間もなく1年が経過しようとしている。

当初、ウクライナの首都キーウを3日ほどで落とす算段が、気付けば泥沼の消耗戦に。軍事力で大きく勝るとみられていたロシアだが、直近では兵士や武器が枯渇し、欧米の軍事援助があるウクライナにじわじわと戦局を奪われている。

こうなると、ロシアはなりふり構ってはいられない。

エフゲニー・プリゴジンの軍事会社『ワグネル』が刑務所で服役中の囚人をスカウト。恩赦をチラつかせて動員し、最前線に次から次へと送り込んでいる。

「時代遅れの装備で前線に投入され、大半の囚人兵士はそのまま帰らぬ人になっている。ウクライナ側が最新兵器で戦略的に攻撃しているのに対し、ロシアはあくまで人の数で押し切る作戦。前線の兵士は“使い捨て”で、いかに戦況が苦しいかを物語っている」(全国紙記者)

とはいえ、中には生き残り、晴れて自由の身になった囚人もいる。

4人家族の契約殺人を行ったことでロシアを震撼させた『黒い不動産屋』ことアレクサンドル・チューチン(66)もその1人だ。

不動産業者だったチューチンは’05年、仕事相手だったドミトリー・ゼイナロフさんと妻、15歳の長女と11歳の長男の4人家族を殺し屋を雇い殺害。約100万円で雇われた殺し屋は、暗殺用のライフルで家族を射殺し、斧でとどめを刺した。

そのことが発覚し、チューチンは’21年1月に契約殺人の罪で懲役23年を言い渡され、収監。妻は契約殺人がわかった’17年に自殺している。

そのチューチンは昨夏、ワグネルを通じて戦地へ向かった。ワグネル側は

「6ヵ月戦い抜いたら、恩赦を与える」

と約束。そして彼は生き残った。ロシア独立系メディア『ノーヴァヤ・ガゼータ・ヨーロッパ』などによると、1月6日にチューチン含む20人に恩赦が与えられ、解放されたという。

それも「犯罪者」としてではなく「英雄」として…。

プリゴジンは恩赦を与えるシーンをSNSで公開し

「殺人者である彼らは乳飲み子の3、4人分以上の価値がある」

と称賛。チューチンは現在、逮捕前に再婚していた妻とトルコで旅行を楽しんでいるという。

同様に“自由の身”になろうと、激戦地入りを決意した殺人鬼もいる。ロシアで200人の女性を殺害したとされる連続殺人鬼ミハイル・ポプコフ(58)だ。

元警察官のポプコフは『アンガルスクの狂気』として知られ、’92年から’10年の間に少なくとも78人の女性を殺害した罪で有罪判決を受けた。しかし実際にはそれより多く、犠牲者は200人近いと考えてられている。

’12年に逮捕され、’18年から2回の終身刑と9年の懲役刑に服している。

ロシア国営テレビは刑務所内のポプコフにインタビューすると、

「戦争に参加することをためらわない。私は無線電子機器を扱った経験がある。刑務所にずっといるが、新しいスキルをすぐに習得するのは簡単だろう」

と述べ、ワグネル傭兵部隊に入ることを表明した。

英紙『サン』は

〈ミハイル・ポプコフは戦争に志願し、最前線で6ヵ月生き残り、恩赦をもらおうとしている〉

と報道。前出の記者は

「国民は『殺人鬼が再び解放される可能性がある』と恐怖し、一部で反対運動も起きています」

と話す。

一般兵よりも殺人に対する“抵抗感”が低い凶悪犯を積極的にスカウトする一方で、ワグネルは脱走兵に対しては極めて厳しい。英紙『デイリー・スター』によると、ウクライナに降伏しようとする兵士はその場で去勢されるという。

米国諜報機関が隊員間の電話を傍受。ある隊員が

「隊長が逃げようとした彼を捕まえて、睾丸を切り落とした」

と告白し、別の隊員が

「どうせほとんどが元囚人だから、国民は気にしない」

と答えたという。

もはや正常ではないロシア。地獄のような光景はいつまで続くのか――。

  • 写真代表撮影/AP/アフロ

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