家政婦が見た! 紀州のドン・ファン怪死事件の真相 | FRIDAYデジタル

家政婦が見た! 紀州のドン・ファン怪死事件の真相

「警察は『新妻と家政婦が共謀して殺した』という線を未だに捨てていない…」

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知人宅でインタビューに応じる家政婦のKさん。「事件直後は完全に混乱状態でした」と笑顔で語った

「未だに『家政婦が怪しい』と言われているのは知っていますが、絶対に私じゃない。私が社長(野崎氏)を殺して、何の得があるんですか」

「紀州のドン・ファン」こと和歌山の資産家・野崎幸助氏(享年77)が「覚醒剤中毒」による死を遂げて2ヵ月。雲隠れを続けていた第一発見者・家政婦Kさん(60代)が、久方ぶりに口を開いた。

6月3日に自宅の家宅捜索に立ち会うため、和歌山・田辺から東京・六本木に戻って以来、友人宅を転々として暮らしてきたというKさん。潜伏生活中、警察の事情聴取はなかったのか。


「6月の中旬、和歌山から来た刑事に、都内のカラオケボックスで2時間も話を聞かれました。何度も聞かれた事件当日の流れをもう一度しゃべらされたのと、しつこかったのは『結婚当時は口をきかなかった新妻のSちゃんと、なぜ急に仲が良くなったのか』ということでした」

今年2月に野崎氏と結婚したSさんは、4月中、田辺市内の自動車教習所に通っていた。その送り迎えをしていたのがKさんであり、自然と親しくしゃべるようになったという。

「それを刑事に説明しても、納得してくれない。たぶん、警察は『新妻と家政婦が共謀して殺した』という線を未だに捨てていないんでしょうね……」

Kさんが疑われる背景にあるのは、元夫の存在だ。野崎氏と同じ田辺出身のKさんは、高校卒業と同時に上京。その後、六本木のクラブに勤めていたときに、飲食店経営者の元夫と出会った。その元夫が覚醒剤常習者で、4度もの逮捕歴があるため、警察はKさんなら入手ルートにも通じていると考えているのだ。だが、Kさんは「覚醒剤のことなど一切知らない」と断言する。

「夫の覚醒剤使用を通報したのは、私なんです。放置していたら、娘の人生もめちゃくちゃになってしまうと思って。夫とは十数年前にとっくに離婚していますし、私がクスリと関係なんてあるわけないですよ」

では、事件の真相はどこに――。Kさんは「関係あるかわからないけど」と前置きした上で、こう語りだした。

「社長が死ぬ2週間ほど前、用事があって会社に行ったら、ある従業員から『見せたいものがある』と呼ばれました。近づいてみると、パソコンでSちゃんが昔出演したAVを見せられたんです。さらに、その従業員は『Sちゃんと二人で話がしたい。社長がいないときにSちゃんを呼び出してくれないか』と持ちかけてきました。私は断りましたが、二人で会おうと思えば簡単に会えますから、その後どうなったかはわかりません」

野崎氏がSさんのAV出演歴を知らなかったことは、本誌が生前に確認している。野崎氏は、「清楚な女性がタイプ」と公言していたため、Sさんの過去を知れば、激怒して離婚を切り出しただろう。


「だから、その従業員はAVのことを黙っている代わりに、社長から月100万円もらっているSちゃんからカネを脅し取ろうとしたのかも。それとも、何か別の狙いがあったのかもしれません……」

Sさんは、「(従業員から)脅しは受けてない」と全否定し、「絶対に殺していない」と相変わらず断言しているだけに、彼女が関与したとは考えにくい。だが、Kさんの話が事実だとすれば、従業員が何らかの形で事件に関与した可能性は拭いきれない。

新たな情報が入り次第、本誌は今後も、警察も知らない「ドン・ファン怪死事件」の真相を追究していく。

高級ホテルでバイキングを楽しむ野崎氏とKさん。Kさんは同郷のよしみで家政婦をすることになったという

愛人(左)とKさんが作ったしゃぶしゃぶを楽しむ野崎氏。身の回りのことはほとんどKさんに頼りきりだった

葬儀の際の新妻・Sさん。Kさんは彼女にも慕われており、二人で近くの銭湯に行くのが日課だったという

撮影:小松寛之(1枚目写真)

 

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