女性と一緒に裸で寝ていた「瓜田純士」の部屋に突撃し凄惨な暴行…「バン仲村」が語った壮絶すぎる因縁 | FRIDAYデジタル

女性と一緒に裸で寝ていた「瓜田純士」の部屋に突撃し凄惨な暴行…「バン仲村」が語った壮絶すぎる因縁

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
『人生はバズったもん勝ち』を出版したバン仲村氏
『人生はバズったもん勝ち』を出版したバン仲村氏

〈朝倉未来が主催する、1分間で喧嘩最強を決める『BREAKING DOWN』。そのオーディションでの「純士、久しぶり」「いい質問するねぇ」「あんたでもいいよ」などの発言で有名になったバン仲村こと仲村光。2月19日には「BREAKING DOWN7」に出場し、瓜田純士と対戦。判定負けを喫したものの、その対戦は大きな注目を浴びた。

そんなバン仲村の謎に包まれた「半生」と人生を激変させる「鉄則」を描いた『人生はバズったもん勝ち』(宝島社)が2月16日に発売された。同書から一部を抜粋・編集し、バン仲村と瓜田純士の因縁が生まれたきっかけを紹介する〉

瓜田純士の「裏切り」

〈2012年。タレントのJOYの姉であるSophiaとの刑事トラブルのあと、関東連合や広域暴力団組織とトラブルを起こして都内にいられなくなり、山梨へ逃げてきた瓜田純士の面倒を見ていたバン仲村。

親友のような間柄で、山梨でもトラブルを起こし続ける瓜田純士をバン仲村はかばい続けていた。そんな彼らの関係が崩れたきっかけは瓜田純士のある裏切りだった〉

2013年。ついに俺は、純士をボコボコにして決裂することになる。俺と純士の関係も3年を超え、山梨に純士がいる日常も当たり前になっていた。講演会で出会い、フリーペーパー事業でともに仕事をした。が、それ以上に、私事としての関係が深まっていた。

山梨には純士の恋人もいた。モデルのような美しい女性であったことも知っている。が、そうした男女関係の秘め事を把握していることが親しい証ではない。困った時、弱った時に助け合える。友情関係の根本のところは、そこに尽きると思う。少なくとも俺のほうでは、純士の助けに十分以上の貢献をしていた自負があった。いまとなっては、それも勘違いしていただけなのかもしれないが…..。

その日の純士も、俺が用意したマンションで寝泊まりしていた。生活費すべての面倒まで見ていたわけではないが、部屋には必要十分な生活用品は揃えていたし、飲食代なども一緒の時はすべて俺が出していた。純士にカネがないのを知っていたからだ。

一方の俺は手を広げた仕事に疲れ果てていた。日サロに、彫り師に、ネイルサロン。無料案内所に、フリーペーパー(『ズラー』)、そしていったん閉めていたデリヘル経営も復活させており、時間の余裕は常人より圧倒的に少なかった。

その日、俺は経営する耳搔きサロンに純士を誘っていた。サービスを体験してもらうためではない。サロンの女性店長が純士のファンだというので、紹介してやることにしたのだ。運営のほぼすべてを任せている店長であったが、本業は甲府市内にあるジュエリー専門学校の学生。近所にある専門学校の寮に住んでいて、言うまでもないが通いであった。こんなことをわざわざ記すのは、のちに純士から完全な虚言で嵌められることになったからだ。

著者のバン仲村氏
著者のバン仲村氏

耳搔きサロンを開業したのは、純士の講演会があった前年の2009年。場所は、経営していた日サロと同じビルの上層階。業態としては性風俗ではなく、女性が浴衣で膝枕をして耳搔きをしてくれるという、癒やし系風俗のジャンルだった。

店長自身はパンクというかロックっぽい娘で、福島から出てきてお金も稼ぎたいということだった。専門学校が終わった夕方以降はいつもフリーだったので、毎日出勤できた。それでお店を任せることにした。お店の従業員に17歳以下は一人もいなかったし、全員20歳前後の女性で回させていた。男性が仕切るより女性同士のほうがうまく回ることもあるし、実際、店長はよくやってくれていた。だからご褒美のつもりじゃないが、純士のファンというなら会わせてあげようと思ったのだ。

「うちの店長が純士のファンなんだよ」

純士にそう伝えると、少し照れくさそうにしながらも、快く同行してくれた。山梨にいる間は基本的には暇だっただろうし、俺の提案を断るような間柄でもなかった。

店内で引き会わせると、二人はすぐに意気投合したようで会話を弾ませていた。店長は「うれしぃ~!」、なんて若い女性特有のパンピー的な喜び方をしている。

当時の純士は常にストロング缶を持ち歩くようなアル中体質で、前述のようにトラブルメーカーだった。が、その様子を見て安心した俺はすぐにその場を離れた。本当に当時は忙しかったのである。

純士との絆に綻びが生じたのは、その夜だった。

俺は無料案内所での打ち合わせを終えて、事務所に車を走らせていた。すると県道沿いの路上を歩くカップルが目についた。純士だった。長身を猫背に揺らしながら歩く独特のフォルムは嫌でも目立つ存在だ。

「おぉ、純士、ご苦労さん!なにやってんの?」

俺は親友を街で見かけた時にいつもするように、気軽に車中から声をかけただけだった。純士の住居の面倒を見ていたのは俺だったが、いま純士が入ろうとしたのは俺が用意したマンションとは別のビジネスホテルだった。かといって、俺はそれを咎めたりするつもりはなかった。

しかしだ、純士は明らかに挙動不審で狼狽えていた。まともな返答さえなくモゴモゴとなにか口走っている。

「これには訳があって」

とかなんとか。

一緒に歩いていたのは、数時間前に紹介したばかりの耳搔きサロンの店長だ。それで気まずさを感じていたのかもしれないが、俺からしたら純士がモテるのは知っていたし、その純士のファンを公言している女性を紹介しているのだ。二人がどんな付き合いをしようと勝手である。店長のほうは悪びれている様子もなく、屈託なく挨拶してきた。

デートの邪魔をするのも野暮だし、挨拶以上のなにかをするつもりもなかった。

フリーペーパーやデリヘル業など、幅広く経営していた仲村氏
フリーペーパーやデリヘル業など、幅広く経営していた仲村氏

「いやいや、気が合ったんなら別に構わないよ。くっついちゃったならそれはそれでいいし。わざわざラブホテル代わりにこんなとこに入らなくても、部屋は貸してやってんだからあっちを自由に使いなよ」

言い訳を続ける純士に俺はそう言って助け舟を出してやった。それでも純士は「相談事があるとお願いされたんだ」などと言い続けている。

「それじゃあ、なおさらのこと、部屋を使ってくれよ」

そこまで伝えると純士のほうも「いいの?」みたいになった。なにより俺はまだ仕事中だったから、車から降りることもなくその場を去った。

駐車場に車を止めて、事務所に向かう途中のことだ。俺はデリヘルも経営していたので、女性たちの寮として借り上げているマンションが複数あった。利便性も兼ねて『ズラー』の事務所も近場にしていた。そこに純士の声が聞こえてきたのだ。

「俺がお前を東京に連れていって、夢を見さしてやる」

場所は俺が借り上げていたマンションの前、要は純士に提供してやっていた部屋の前の道路だ。純士は俺には気づいていないようで、店長とキスをしながら歩いてくるのが見えた。それだけならなにも起こることもなかった。だが、次に聞こえてきたのは俺に対する暴言だった。

「それにしてもまんまとだまされてやがったな、光の馬鹿。俺がお前の相談に乗るだけだと信じてやがった」

純士は明らかに俺のことを嘲笑した言葉を並べていた。

「お前はこんな田舎にいていい女じゃない。馬鹿が経営しているあんなダサい耳搔きみたいな店はさっさと辞めて東京に行こう。俺が幸せにしてやる」

それに対して店長のほうも「素敵!」みたいになって二人でイチャイチャを続けている。好き勝手言ってやがる。純士はマンションの近くに『ズラー』の事務所があることを理解していないのか、まさか俺がこんな時間まで働いているとは思っていなかったのか。女の前での格好つけとはいえ、いくらなんでもな侮辱であった。

よほどその場で飛び出してやろうとも思ったが、『ズラー』(フリーペーパー)の締め切りが迫っていた。すでに時間は深夜1時を過ぎていた。徹夜仕事でどうにか仕上げる予定を組んでいたため、一度冷静になる必要もあると考えて、俺は純士の前に出ることはせず、そのまま仕事場に急ぐことにした。

”裏切り”を知った仲村氏は…
”裏切り”を知った仲村氏は…

瓜田純士の「追放」

事務所に入り、パソコンに向かい作業を進めた。だが、冷静になるどころか怒りは増幅を続ける一方だった。もとより眠るつもりもないスケジュールではあったが、血が激って収まりがつきそうにない。

助けてほしいとの申し出を受けたから、部屋を用意した。面倒くさい不良に追われているのなら、いつまでだって山梨にいていいと家賃だってとっていない。慣れない土地でトラブルを起こせば、何度だって謝罪を代行してきたし、純士が作品を出せば宣伝やプロモーションにも協力を惜しまずやってきた。純士にしてやったことばかりが頭をかけめぐる。

文章を書き上げ、写真を選択し、デザインを調整する。『ズラー』の仕事は完全に一人でこなしていたのでやることは多い。が、朝までかかるつもりでいた作業が、夜明けを待たずに片付いてしまった。イライラで時間が進まない。

「今日だけは我慢しよう、いまだけは我慢してやろう」

俺はいますぐにでも殴りつけてやりたい衝動を抑えるために、自分に言い聞かせ続けた。

その間に決めたことは一つだけ。純士を追い出そう。東京に帰そう。関東連合でもヤクザでも勝手にやられていろ。そもそも面倒を見てやる義理などないのだ。

それでもいま、この夜中につまみ出してしまえば、純士に居場所がないことも明白だった。それで俺は始発まで待ってやった。朝までは待ってやる。それがせめてもの情けのつもりだった。

朝一番に扉の前に立っていた。もとより俺の部屋である。鍵はある。悶々と過ごした数時間、怒りのなかで冷静な計画を立てていた。朝まで待ったのも、根底では計算が働いてのことだった。怒りに任せて純士を叩き出せば、警察に駆け込む可能性だってある。純士は警察に厄介になっている反面、警察に駆け込み、利用し、人脈にするというスタンスもとっていた。現にチンコロ野郎との評判や前例があることも知っていた。

そうしたこともあり、自分自身への防衛策もあって証人を帯同させたのだ。同じマンションには日焼けサロンのスタッフの部屋もあり、ソイツに同行を依頼した。店長が女性なのもあったし、あまりに早朝だと悪いと考えた。が、それでも朝7時には部屋の前に立っていた。

「なにもするつもりはないけど、一部始終を目撃者として見ててくれないか? 怖ければ部屋に入ってこなくてもいい。玄関を開けたまま観察してくれていればいいから」

万が一の場合の証言を確保するだけでなく、その万が一を起こさないで済ませたかった。誰かが見ていてくれれば、俺も冷静を保てられると踏んだのだ。同時に、当時の純士は常にアイスピックを持ち歩いているような人間でもあった。だからスタッフには俺が刺されたら警察に通報してくれとも言い含んでおいた。そのくらいだから、ボコボコにすることを前提に踏み込んだわけではなかったのだ。鍵を開ける前に日サロのスタッフに確認の視線を送る。黙ってうなずいてくれたので、俺は鍵を差し込んだ。

部屋に踏み込んだ仲村氏は…
部屋に踏み込んだ仲村氏は…

勝手知ったる俺の部屋である。玄関を開けただけですべてが把握できる1DK。ダイニングの先で二人が布団に包まっているのがわかった。冷蔵庫を開けるとペットボトルの水。そいつを摑み取ると、まだ眠っている純士の頭から注ぎかけてやった。布団をひっぺがえすと、二人は全裸のまま。それで髪だけ摑んでひっぱり起こす。

「おい、起きろ。早く起きろ! いますぐ帰れ!」

すると純士は、俺が女に手を出されたことを怒っていると勘違いしての言い訳を始めた。それで感情のタガが外れてしまった。うずくまった相手を蹴りまくること十数秒。

「許してくれ、俺が悪かった!」

純士は体勢を土下座に変えて泣きながら懇願してきたが、俺の足は止まらなかった。のちに純士は、この暴行に1時間以上耐え続けたとのストーリーをでっちあげてきたが、いくら暴行のダメージがひどかったにせよそれは言いすぎだ。

一方的な暴行はそう長く続けられるものではない。喧嘩だって同様だ。ブレイキングダウンのたった1分間でも、スタミナ切れする人間が多いことでもわかるだろう。その時の蹴り回しだってせいぜい1分程度のものだった。

「とにかく出ていけ。今後、二度とお前の面倒を見ることはない!」

俺はそう言い渡した。

二人に服を着るように促し、鍵を回収するとさっさと部屋を出るように導く。証人で呼んだ日サロの店員は玄関外から驚きの表情で見守ってくれていた。耳搔きサロンを任せていた店長は、その場で帰したが、残念ながらそのまま退職してしまった。

暴行中、純士は謝罪を続けていたが、とても聞く耳は持てなかった。芝居がかった純士の口調はいつもどおりのはずなのに、胡散くささだけしか伝わってこない。俺は純士をそのまま甲府駅まで送り届けた。山梨にはいてほしくなかったし、そのまま放り出しても帰る術すべがないこともわかっていた。東京に居場所がないと常々愚痴っていたので、そのまま女の部屋にでも転がり込んで居座られるのも嫌だった。加えて正直に言えば、そのまま警察に駆け込まれることも防ぎたかったのもある。

暴行の過程で純士の服が少し破れたのもあり、『ズラー』で撮影用の衣装として使った服をくれてやることにした。

「この服はもうやるからさっさと着ろ。お前が東京でどうなろうと知ったことじゃないから、二度と山梨に来るんじゃねえ」

言いながら、荷物をまとめさせる。帰るにもカネがないと言ってきたから、そこまでは出してやると逃げ道も防いだ。コイツとはこれで終わりだ、と強く念じ続けていた。

「光、俺たちはもう一度友達になれるはずだ。光がいつか俺を許してくれて、再び山梨に戻ってこられるまで、俺は諦めない。俺たちの友情がまた戻るということを俺は信じる」

純士は甲府駅の改札までそんなことを繰り返していた。そして改札前で俺を強く抱きしめてくる。ハグ、なんて生やさしいものではない。気持ちを必死で伝えるような抱擁だった。が、それでほだされるような情が俺に残っているはずもなかった。

「俺は必ずまた山梨に戻ってくるから」と純士は最後までドラマのワンシーンみたいなことを演じていた。俺のほうは冷めた気持ちで「そういうのはもういいから」と、徒労感に包まれていた。

「光とはもう一度仲直りしたいから、俺が成長して変わって戻ってくるから、それまで待っていてくれ!」

俺が最後に聞いた純士の言葉はそんなセリフだった。

『人生はバズったもん勝ち』(宝島社)の購入はこちらから。

Photo Gallery5

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事