「麒麟」の田村 脇が甘いよ! ヤバすぎる写真はなぜ流出した?
お笑い、プロ野球、格闘家ら有名人とのツーショットを撮る元暴力団組員の狙い
プールの中で浮き輪につかまりながら、屈託のない笑顔でピースサインをする男性。お笑いコンビ「麒麟」の田村裕(39)だ。一緒に写っている男は濃いサングラスをかけ、肩から背中にかけて刺青で覆われている。写真が撮られたのは1月上旬で、場所はグアムの高級ホテルだという。この刺青の男X氏は何者なのか。彼をよく知る人物が話す。
「元指定暴力団組員です。以前交際していた女性を脅したとして、逮捕されたことがある。現在は組から破門され、建設リフォーム関係の会社に勤務しています。Xが逮捕されたのは8年前。交際していた女性と別れたあとも彼女の家に居座り、女性が他の男性と新たに交際し始めたのを知って電話で脅迫していた。交際相手の携帯電話を使い、女性を装って男性にメールを送って脅していました」
現在、X氏が勤めている会社は悪徳リフォーム会社だと言ってもさしつかえないだろう。
「昨年、埼玉県庁によって、特定商取引法に基づいた6ヵ月の業務停止命令を受けました。同社は太陽熱温水器を設置している家を訪ねて、『点検でこの辺りを回っている』と告げ、勝手に屋根に上り『このままでは雨漏りしてしまう』と嘘をついて工事の契約を迫っていた。断ってもしつこく勧誘するなど、手口は悪質だったそうです」(前出・X氏の知人)
X氏は自身のインスタグラムに、芸能人とのツーショット写真を複数アップしている。前述の田村との写真もその一枚。他にも「ブラックマヨネーズ」小杉竜一や、日本ハムの中田翔、格闘家の武蔵と撮った画像もある。何が目的で有名人と写真を撮るのか。前出の知人が話す。
「酒の席の話ですが、Xは芸能人と一緒に写真を撮れば『カネになるぞ。芸能人を紹介してよ』と周囲に声をかけていたとか。『下っ端はダメだけど、テレビに出てるやつはカネになる』が口癖みたいです。アマチュアボクシングの選手とも、よく一緒に出歩いています」
単なる有名人好きというわけではなさそうだ。反社会的勢力の現状について、ノンフィクション作家の森功氏は話す。
「芸能界と暴力団は、以前は深い関係にありました。しかし暴力団対策法や暴力団排除条例ができて、反社会的勢力とのつき合いそのものがタブーになっています。銭湯やゴルフ場でも、刺青をしている人間が出入りするのは禁じられている。芸能人は反社会的な人間と一緒に写真を撮ることで、二つのリスクがあると考えておかなければいけません。一つは、『公表するぞ』と脅しの材料にされること。もう一つは、ツーショット写真が”反社”の宣伝に利用されてしまうこと。見るからに一般人ではない人物と一緒に写った田村さんは、脇が甘いと言わざるを得ないですね」
事の真相を確かめるべく、本誌は田村を直撃した。
――今年1月にグアムで撮られたという写真についてご説明いただけませんか。
「あっ、あーこれね……」
――X氏と親しげですが面識は?
「付き合いはないですよ。名前も連絡先も知らないですから。プールで泳いでたら、写真撮っていいですかと言われた。正直、刺青入ってて怖かったですけど、ちゃんと仕事してはるって言っていたので大丈夫かなって……」
一方、X氏に電話取材を試みると、「自分は暴力団ではない。サラリーマンだ。写真で脅すつもりはない」と返答した。
前出の森氏は「反社会的勢力は、巧妙に普通の社会人を装って近づいてくる。彼らにとって利用価値のある芸能人は、特に注意が必要だ」と警鐘を鳴らす。
- 撮影(田村取材写真):結束武郎