実は温泉ソムリエ!芸人スギちゃん厳選 雪見のできる露天風呂5 | FRIDAYデジタル

実は温泉ソムリエ!芸人スギちゃん厳選 雪見のできる露天風呂5

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寒い日々が続くこんな時期は、雪を眺めながら、温かい温泉でほっこりしたい。けれど、いったいどこへ行ったらいいのか……。そんな迷える我々のために、温泉ソムリエの資格をもつスギちゃんが特別指南。泉質に加え、宿の雰囲気、人との触れ合いを、スギちゃん目線で選んだベスト5を紹介しよう。 お笑い要素”ゼロ”の超真面目なスギちゃんのコメントにも注目! ”ワイルドな温泉、見つけたぜぇ~”

八丁湯(栃木県・奥鬼怒)

混浴露天風呂が3つ。滝を眺めながら雪見もできる

「日光国立公園の中にある一軒宿。標高1300mのところにあるんですけど、ここは素晴らしくよかった。ここには3つの混浴の露天風呂があって、一番下にある『雪見の湯』から、『滝見の湯』『石楠花の湯』には石の階段を上って行くんです。『滝見の湯』は、湯船の目の前に滝が流れていて、びっくり。『石楠花の湯』は、眼下に渓谷が見えるし、『雪見の湯』は、名前のとおり、雪に囲まれて温泉を楽しめる。それぞれ眺めが違って、驚きの連続。おかみさんもすごく楽しい人で、大満足で帰りました」(スギちゃん 以下同)

温泉は追い炊きをしない自噴高温泉。肌あたりが柔らかく、ゆったり体を温めてくれる。冬は「雪見の湯」から優先してお湯を流し込んでいるそうで、まず「雪見の湯」で温まってから、ほかの露天風呂へ移動するのが、宿のおすすめだ。

「昭和4年にできた古い宿だけど、ログハウス風の造りにしたり、お湯を守っていくだけでなく、新しいこともいろいろ取り入れようとしている、そういうところも好感がもてました」

国立公園内にあるので、自家用車で入ることができない。近くの無料駐車場に車を止めて、宿から迎えに来てもらう。(要事前予約)また、冬は雪が深く、休館日も多い。事前のチェックを忘れずに。

「八丁湯」の詳しい情報はこちら

 

鶴の湯(秋田県・乳頭温泉)

山の中の温泉なのに、海の成分が。湯冷めしにくく最高

乳頭温泉郷の中でも、もっとも古い歴史をもつ鶴の湯。4つの異なる源泉があり、それぞれ「白湯」「黒湯」「中の湯」「滝の湯」と呼ばれている。

「いちばん広いのは白湯の混浴露天風呂。ここは、ナトリウム塩化物泉なんですけど、一般的に塩化物があるのは、海のほうの温泉なんですよね。なぜ山の中の温泉に塩化物が出るのか、不思議。神秘のお湯という感じですね。このお湯がすごく肌にいいんです。つるつるして、湯上りに保湿剤を塗る必要がない。湯冷めしにくくて、いつまでも温かい。最高です。混浴なんだけど、白濁しているから、浸かってしまえば全然裸が見えない。お湯につかる前は見えちゃうのかなと思ったら、脱衣所からお湯に入るまで囲いがあって、裸を見られることがない。これは発明だなと思いました」

秋田藩主の湯治場だったこともあり、今も湯治の武士が詰めたという茅葺屋根の本陣が残っている。

「建物も雰囲気があるし、玄関までのアプローチに小さいかまくらをポンポンポンと作って、中にろうそくを立てて迎えてくれる。そんなおもてなしも心に残ってます」

「鶴の湯」の詳しい情報はこちら

 

尻焼温泉(群馬県・中之条町)

画像提供:(一社)中之条町観光協会
画像提供:(一社)中之条町観光協会

川底から熱いお湯がボコッボコッと。地元の人との触れ合いも楽しい

「ここは自然の川底から温泉が湧き出てくるんです。川が3段くらい階段状になっていて、その2段目のところから温泉が出ている。そのお湯が熱くて、ボコッときたところにあたると、『あつっ』となります。まさに『尻焼』。でも、すぐそばを流れる川を眺めながら岩に腰かけて入る、あの開放感。たまらなかったですね」

尻焼温泉は、長笹沢川をせき止めて作った、自然の露天風呂。無料でいつでも入れるが、脱衣所などはなく、道行く人たちからは丸見え。女性は水着を着て入っていたとか。

「みんな開放的な気分になるからか、やさしいんです。『下が滑るから』と、サンダルを貸してくれた人もいました。触れ合いがいっぱいできるところも魅力ですね」

大雨や雪解け水で川が増水すると入れないことも。野趣あふれる温泉が楽しめそうだ。

「尻焼温泉」の詳しい情報はこちら

 

万座温泉日進館(群馬県・嬬恋村)

湯治にも使われているほど効能豊かなお湯。満点の星空も魅力

「ここ万座温泉はなんといってもお湯がいい。硫黄濃度は日本一といわれていて、このエリアだけで、泉質が27種類あります。万病に効くと評判で、湯治客もたくさんいらっしゃいました。湯治に来ていた方にお話を聞くと、『本当に体調がよくなったんだよ』と言ってましたね。奇跡を起こす温泉とも言われているみたいです。酸性硫黄泉なので、ちょっとピリッとするけど、肌がつるつるになって温まる。展望露天風呂は遮るものがなにもなくて、遠くに万座の山々が見え、景色が抜群。広くて開放感もあるし、いつまでも入っていたかったですね」

万座温泉日進館には9つの温泉があり、スギちゃんが入った展望露天風呂は、その名も「極楽湯」。そのほか、泉質の豊富さから多くの湯治客が日に何度も入り「良薬は口に苦し」から「苦湯(にがゆ)」と名付けられている温泉、万座温泉周辺に群生しているクマザサを浮かべている「ささ湯」などからも、雪景色を楽しむことができる。

「夜に『極楽湯』に入ると、満点の星空が楽しめるんです。天の川も見えます。本当に極楽ですね」

「万座温泉日進館」の詳しい情報はこちら

 

松川温泉松川荘(岩手県・八幡平)

すげ笠をかぶって、日本酒。こんな贅沢ができるのはここだけ

八幡平国立公園の中にあり、渓流沿いに立つ松川荘。内風呂の大浴場、屋根付き女性露天風呂、女性用露天風呂、混浴露天風呂があり、露天風呂からは四季折々の景色が楽しめる。新緑の季節も、燃えるような紅葉が楽しめる季節もいいが、スギちゃんは冬がおすすめ。というのは、

「雪が降るなか、すげ笠をかぶって、桶に入った日本酒を飲む……そんなことができたらいいなと夢見るじゃないですか。それができるのがここ。夢がかなってうれしかったですね」

全11室と、こじんまりした宿だが、それもスギちゃんお気に入り。

「実家に帰ってきたように落ち着けるんです。代々続いているこの宿を守っていこうという姿勢も好き。のんびりしたいとき、また行きたいですね」

「松川温泉松川荘」の詳しい情報はこちら

 

もうすぐ春といいながら、まだまだ続く寒い日々。冷えた体で温泉に入ったとき、じんわりと、凍った体が溶けていくような幸せ……。雪を眺めながら、そんな幸せ感に浸れるのは冬ならでは。本格的な春が来る前に、”温泉ソムリエ・アンバサダー”スギちゃんおすすめの雪見風呂でほっこり体を温めていかが?

スギちゃん 1973年生まれ。愛知県出身。2012年、R-1ぐらんぷりで準優勝。「ワイルドだろぉ?」でブレイク。‘15年に結婚。現在1児の父。温泉街が好きだったことから‘07年、芸能界で初の温泉ソムリエの資格を取得。その後、温泉ソムリエアンバサダー、カリスマ温泉ソムリエにステップアップ。現在、「ワイルドスギちゃんが行く!にっぽん秘境温泉めぐり」(CS放送 旅チャンネル)、「さんすう犬ワン」(Eテレ)などにレギュラー出演中。

  • 取材・文中川いづみ

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