今年は、恵方巻きをやめて恵方参り!?東京から参拝したい社寺5

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節分になると話題になる「恵方巻き」だが、フードロスの削減が大きな課題となっている昨今、その売れ残りが大量に廃棄されていることが問題となっている。ということで、今年は1年の幸せを願って「恵方参り」に行ってみるのはいかがだろう。恵方参りとは関西発祥の風習で、節分の時期に「恵方」にある社寺にお参りすると運がよくなるとも言われている。今回は、東京に住んでいる人におすすめしたい社寺を、お守り研究家として全国の社寺に参っている中津川昌弘さんに紹介してもらった。食べ物を無駄にして“願いごと”をするより、ゼッタイ“ご利益”がありそうだ。

鹿島神宮・水上の一之鳥居

今年の恵方は「東北東」

「恵方(吉方位)とは、その年の福をもたらしてくれる歳徳神がいる方角。今年は東北東になります。そのうえ、今年は、“親兄弟、親戚や友人から援助が受けられる”という神様・月徳も歳徳神と同じ東北東にいるので、恵方にお参りに行くと、歳徳神に加えて、月徳の運もいただけます。そんな意味でも、恵方の方角にぜひお参りにいっていただきたいですね」(中津川さん 以下同)

地図を広げてみよう。自分が住んでいるところから東北東に線を引く。その線を中心に15度の角度に入るエリアが、恵方のエリア。そのエリアにある、格式の高い社寺にお参りに行くのがいいと言う。 

「土地にはエネルギーがあります。そのエネルギーをできるだけ多くもらうために、ある程度遠くの社寺に参ったほうがいいといわれています」

 

「仕事運」アップなら、鹿島神宮、香取神宮、息栖(いきす)神社

「東京から恵方の方角にあって、格式の高い神社といえば、東国三社と言われる鹿島神宮、香取神宮、息栖神社。この三社をぜひ巡ってほしいと思います」

初めて神社の格式が決まった平安時代から、伊勢神宮のほかに「神宮」と呼ばれたのが鹿島神宮と香取神宮というほど格の高い神社。

「参道を入った瞬間、空気が変わるのを感じられるほどです」

鹿島神宮のご祭神は武甖槌大神(だけみかづちのおおかみ)。香取神宮のご祭神は経津主大神(ふなつぬしのおおかみ)。日本神話によると、この神様たちは、天照大神(あまてらすおおみかみ)に国を平定するよう言われて、その勤めを見事果たした神様。そのとき、両祭神を日本中に案内したのが息栖神社のご祭神、久那戸神(くなどのかみ)と天鳥船命(あめのとりふねのみこと)だ。つまり、この三社の神様たちは国造りに貢献した仲間。そのため「東国三社」と呼ばれ、絶大なチカラを授けられるとされ、パワースポットとしても人気だ。

「あらゆる願いごとにご利益がありますが、とくに仕事を始めるとき、成功に導いてくれるとされています。仕事運をあげたいときにお参りするのもいいでしょう

いずれの神社も、2000年以上の歴史をもち、鎮守の森に囲まれた重厚な社殿は一見の価値ありだ。

鹿島神宮・奥参道  鹿島神宮の大鳥居から奥宮までの参道には両側に杉並木が立ち並び、歩いているだけで心も体も浄化されそうだ。(画像提供:鹿島神宮)

 

香取神宮  全国400社の香取神社の総本社。家内安全、縁結び、安産とマルチなご利益が授けられるとされている。(画像提供:香取神宮)
息栖神社  参道の途中には松尾芭蕉の句碑も。忍潮井(おしおい)と呼ばれる清水は日本三霊泉と言われている。(画像提供:神栖市観光協会)

 

「金運」アップを願うなら成田山新勝寺

「金運アップを願うなら、商売の神様である不動明王をご本尊とする成田山新勝寺を挙げないわけにはいきません。平安時代に創建され、源頼朝、水戸光圀、二宮尊徳、市川團十郎といった著名人たちに信仰された由緒ある古刹です」

境内は広く、高さ15mの総檜造りの総門をくぐると、門の左右に密迹金剛(みつしゃくこんごう)、那羅延金剛(ならえこんごう)の二尊が立つ仁王門へ。そして大本堂。大本堂は、金運だけでなく、あらゆるご利益が授かるとされているが、そのほかに、開運厄除けにご利益がある釈迦堂、恋愛成就にご利益のある光明堂、出世や商売繁盛なら出世稲荷、健康長寿と病気平癒を願うなら醫王殿と、ご利益の宝庫。隣接する成田山公園は16万5000㎡と、東京ドーム3.5倍の広さ。園内では四季折々に花が楽しめ、参拝の帰りにぜひ寄ってみたい。

「近くには、成田総鎮守として古くから子育ての神と崇められている埴生(はぶ)神社があります。子どもがいらっしゃる方は、こちらもぜひ巡ってください」

1070年の歴史をもつ成田山新勝寺。お不動様を信仰し、「成田屋」を屋号とする歌舞伎の市川家に伝わる「にらみ」は、お不動様の御霊徳を表したもの。

 

「恋愛運」、「健康運」アップなら麻賀多(まかた)神社

麻賀多という名の由来には諸説あるようだが、一説にはその昔、日本武尊(やまとたけるのみこと)が日本平定のため、東国に向かう折り、大木に鏡をかけ、根元に7つの勾玉を埋めて、伊勢神宮に祈った。その後これらの玉を掘り出して、現在の麻賀多神社に祀ったことから、『まがたま→まかた』となったといわれている。ご祭神は天照大神の姉神である稚産霊命(わくのむすびのみこと)。このような由来から、麻賀多神社には『結びの勾玉』というお守りがある。

「思う相手と結ばれる……そんな気持ちで、このお守りをもつといいと思います」

またこの神社の御神木は、東日本一といわれる樹齢1300年の大杉。

「長寿の木にあやかって、健康運を願うのもいいでしょう」

境内には、天日津久(あまのひつく)神社もあり、ここは第二次世界大戦中、神典研究家の岡本天明が訪れたとき、神の啓示を受け、自分の意志とは関係なく手が動き、日本の終戦やその後の日本や世界の動向を予言したといわれるパワースポット。そのせいなのか、参道に入ると感じる清浄な空気。この気を感じるだけでも運が開ける気がする。

平安時代、大伴家持(おおとものやかもち)も参拝したと言われる神社。ご祭神は産業を司るとされている。(画像提供:成田市観光協会)

毎年恵方参りをすることで、四方八方から神様のパワーがもらえるという。夏至や冬至に「追参り(ついまいり)」をすると、さらに効果的だとか。願いがかなったら、お礼に参るのも忘れずに。

「日ごろから神様と縁をつないでおくと、特別に願い事をしなくても、どんどん運が開けてきます」

中津川昌弘 お守り研究家。現代神社と実務研究会理事。アメリカ留学中に日本文化の重要性に気づき、帰国後、伝統文化や神社仏閣の研究を重ねる。「文化は経済の触媒」をテーマに、多数の雑誌等で執筆、講演を行っている。著書に『日本全国 開運神社 このお守りがすごい!』(ダイヤモンド社)など。

中津川昌弘さんが運営するサイト「お守りライフ」

  • 取材・文中川いづみ

Photo Gallary6

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