死傷者20万人の推計も…侵攻から1年で窮地のロシア軍「起死回生に投入した自爆型無人艇」 | FRIDAYデジタル

死傷者20万人の推計も…侵攻から1年で窮地のロシア軍「起死回生に投入した自爆型無人艇」

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
ドイツで行われたイベントで「悪魔」のように描かれたプーチン大統領(画像:ロイター/アフロ)
ドイツで行われたイベントで「悪魔」のように描かれたプーチン大統領(画像:ロイター/アフロ)

2月24日で、ウクライナ紛争はロシア軍の侵攻から1年を迎えた。しかし欧米の最新鋭の武器支援を受けたウクライナ軍の反撃で戦線は硬直。ロシア軍の被害は日に日に大きくなっている。

「英国防省によると、ロシア軍の死傷者は17万5000人から20万人と推計されるそうです。戦死者は6万人近くにおよぶと。ロシアでは民間軍事会社『ワグネル』の戦闘員も多数動員されています。兵士として駆り出されるのは凶悪犯罪者です。創設者プリゴジン氏自らが刑務所へ行き、殺人や強姦を犯した囚人を傭兵として雇っているとか。

月給はロシアの平均的な会社員の倍。ウクライナ前線で6ヵ月戦い、生きて帰ってくれば罪を免除される契約だそうです。『ワグネル』は前線から戻った囚人兵を幹部がこう言ってねぎらう動画を公開しています。〈君たちは半年間アドレナリンを使ったので、1ヵ月は事件を起こさないだろう。酒を飲み過ぎないように。ドラッグを使わないように。もうレイプをしないように〉」(全国紙国際部記者)

「まるでゾンビ映画のよう……」

だが「ワグネル」の囚人兵は、装備は貧弱で訓練もまともに受けていない。人海戦術が主体で戦闘実態は凄惨そのものだ。

「米メディア『CNN』の取材を受けたウクライナ兵によると、囚人兵は全身から血を流しながら向かってくるそうです。いくら撃っても、なかなか倒れないのできりがない。戦友の遺体を踏み越え、麻薬をやっているかのようにガムシャラに突撃してくるといいます。まるでゾンビ映画のようだったと…」(同前)

囚人兵を動員しても、戦況はロシア軍の思い通りには動いていない。好転しない戦況に、プーチン大統領のイラ立ちは募っているようだ。2月23日に行われた演説では、核戦力を増強する計画を発表した。さらに――。

「ウクライナ軍のザルジニー総司令官は、ロシア軍が自爆型無人艇を投入したと発表しました。『黒海を航行する軍事、民間船の脅威になるだろう』と。ウクライナ侵攻後、ロシア軍による自爆用無人艇の使用が明らかにされたのは初めてです。

ウクライナ南部オデーサでは、ロシア軍のものと思われる無人艇が自爆し橋を攻撃する動画がネット上にアップされています。今後も兵士の消耗が激しければロシア軍が起死回生の一手として、さまざまな自爆型無人機を多用することも考えられる。生身の人間同士の戦闘から、無人兵器での攻撃が増えることになるんです」(同前)

ウクライナの人々は、自爆目的で突っ込んでくる無人機の脅威にもさらされそうだ。

  • ロイター/アフロ

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事