フリーランスの編集／ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。2021年4月に『志村けん論』（朝日新聞出版）を出版。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中。http://s-akira.jp/

鈴木 旭

<figure id="attachment_298189" aria-describedby="caption-attachment-298189" style="width: 6000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="91630b69"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2523/03/DSC00795.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-298189" class="wp-caption-text">（写真左）伊藤幸司・ツッコミ担当。（右）国崎和也・ボケ担当。</figcaption></figure>
<p>結成16年以上の漫才師たちがしのぎを削る賞レース『THE SECOND～漫才トーナメント～』が幕を開けた。</p>
<p>最後の挑戦となった昨年の『M-1グランプリ』では準々決勝敗退となり涙を呑んだランジャタイだが、『THE SECOND』選考会直後に行われた本インタビューでは前向きな意気込みを語ってくれた。</p>
<p>とりわけ前のめりな姿勢を見せてくれたのが、ボケの国崎和也（35）だ。</p>
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<figure id="attachment_298190" aria-describedby="caption-attachment-298190" style="width: 6000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="4870283b"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2523/03/DSC00706.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-298190" class="wp-caption-text">新設賞レース『THE SECOND』への想いを笑顔で話す二人。</figcaption></figure>
<p><span class="strongInContent">国崎「1年ぐらい前から、（新たな賞レースが開催されるかもという話は）芸人の間でめっちゃ噂になってたんですよ。それがどんどん濃厚になってきて、発表されたときは『あ、やっぱりな』みたいな。決まってすぐに『はい、出ます！』って感じでした。この前の選考会もめっちゃ楽しかったです！」</span></p>
<p>ツッコミの伊藤幸司（37）も、『M-1グランプリ』への悔しさをにじませながらこう続ける。</p>
<p><span class="strongInContent">伊藤「2021年の『M-1』は最下位だったし、去年は準々決勝で敗退ですからね。そんな矢先に『THE SECOND』の開催が発表されて、めちゃくちゃ嬉しかったです。賞レースでまた漫才ができるっていうのは楽しみでしかないですね」</span></p>
<p>東西含めたあらゆる賞レースの中でも、最も注目度の高い『M-1』。たった一夜にして芸人人生が華々しく一変するまさに“芸人ドリーム”を摑み取る舞台というイメージが強いが、挑戦を重ねるごとに芸人たちの精神をジワジワと蝕んでいく大会としても知られる。しかし、国崎は出場資格を失った今でも「可能なら出たい」と軽やかな口ぶりで語る。</p>
<p><span class="strongInContent">国崎「あわよくば、まだ出ようとしてますからね(笑)。全然僕らは参加したいので、『コンビ結成15年以下』って条件を外してほしい。僕の感覚的には、『M-1』って文化祭なんですよ(笑)。みんなマジでやってる大会の中でふざけるのが本当に楽しかった」</span></p>
<p>「僕は文化祭とは思わない」と首を横に振る伊藤も、根底にある気持ちは変わらない。</p>
<p><span class="strongInContent">伊藤「『M-1が嫌だ』とか思ったことないです。むしろ、予選の時期が近づくと『やっと来た！』ぐらいの感じでした。僕も『M-1』に出たい気持ちは同じですね。可能なら、何とか今年中に出られるようにしてほしい」</span></p>
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<div data-friday-nextpage-lead="ランジャタイが明かすライバルの存在……"></div>
<p>大ベテランを含む133組がエントリーした今大会。選考会を勝ち抜いた32組が本戦トーナメントラウンドへと駒を進め、1対1のタイマン形式でネタバトルを繰り広げる。1回戦では16組、2回戦では8組に厳選され、5月の決勝トーナメントで最後まで勝ち残った漫才師が王者となるシステムだ。</p>
<p><span class="strongInContent">国崎「1対1で戦うんですもんね、めっちゃ楽しみです。後攻なら、先攻のネタをどっかでイジれますから。逆も然りだけど、それってかなりテンション上がりますよ。相手のネタをどっかに入れちゃったりとか、もう全部できるなって（笑）。そういう意味では、ちょっと劇場に近い雰囲気かもしれないですね」</span></p>
<p><span class="strongInContent">伊藤「バケモノだらけだから楽しみでしかないですね。選考会で僕らが会場入りしたとき、『はりけ～んず』さんが漫才やられてたんですよ。お二人は『M-1』予選でずっとMCをやってくださっていたので、『うわぁ～、すごい大会だ！』って改めてシビれました。その瞬間に痛感しましたね、ここは“猛者が集う大会”なんだなって」</span></p>
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<h2>意識しているライバル　「怖いのはジャルジャルさんです」</h2>
<p>『テンダラー』、『東京ダイナマイト』、『スピードワゴン』、『スーパーマラドーナ』、『タイムマシーン3号』……今大会に参加する並み居る猛者たちの中で、伊藤がもっとも意識しているのは結成20年を迎えるコンビ、ジャルジャルだという。頻繁にYouTubeにネタ動画を更新し、4度の『M-1』決勝進出、『キングオブコント2020』王者となった実力を誇るネタ職人の二人を脅威に感じているそう。</p>
<p><span class="strongInContent">伊藤「ジャルジャルさんは怖いですね、やっぱり。今回って1対1のトーナメントだから、当たったら終わりみたいな。途中でぶつかったら、たぶんもう決勝に行くことはないだろうっていう。僕らだけじゃなくて、みんな避けたいんじゃないですかね。とはいえ、先輩の胸を借りるつもりで、全力で挑みたいと思います」</span></p>
<figure id="attachment_298192" aria-describedby="caption-attachment-298192" style="width: 4000px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="b876b8a5"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2523/03/DSC00810.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-298192" class="wp-caption-text">ポーズを決めるランジャタイ。多忙なスケジュールの合間を縫って取材に応じてくれた。</figcaption></figure>
<p>あくまでもマイペースな姿勢を崩さないランジャタイ。レジェンドたちが熱戦を繰り広げる大会に向け、彼らのボルテージは日を追うごとに高まっている。</p>
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<p>ベテラン芸人たちが王者の座をかけて熱い闘いを繰り広げる『THE SECOND』。</p>
<p>FRIDAYサブスクリプションでは本記事掲載のインタビューほか、「漫才か漫才じゃないか論争」へ感じることや賞レース優勝の先に見る“未来のランジャタイの姿”についてもじっくり語ってもらった。</p>
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<p>●インタビュー全文は<a href="https://friday.gold/article/149293">こちら</a>から。</p>
<p>●国崎さん、初のエッセイ集<a href="https://ohtabooks.com/publish/2023/02/15164206.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">『へんなの』（太田出版）</a>が発売中！</p>
<p>profile<br>
伊藤幸司（写真左）1985年11月18日生まれ、鳥取県出身。国崎和也（写真右）1987年9月3日生まれ、富山県出身。&#8217;06年にNSC東京校12期の同期として出会い、その翌年にコンビ結成。一昨年の『M-1』では決勝、昨年は準々決勝に進出。YouTubeチャンネルは「ランジャタイぽんぽこちゃんねる」。</p>
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鈴木旭

スギゾー

新設賞レース『THE SECOND』。『M-1』では優勝を逃してしまったランジャタイだが、今回の出場理由や注目視している芸人などを徹底インタビュー。彼らが語る『THE SECOND』への想いとは。

「バケモノだらけで楽しみでしかない」ランジャタイが『THE SECOND』出場を決めたワケ

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