「演技ができる秘訣はクスリ」…”韓国の田中聖”「1年間に4.4リットルの薬物使用」苦しすぎる弁明
1年間に病院で73回にわたり処方された鎮静剤は、4.4リットル超にのぼった。
韓国の有名俳優ユ・アイン(36)が、過剰な薬物投与をしていたとして警察の厳しい取り調べを受けている。食品医薬品の安全当局が、ユが鎮静剤であるプロポフォールの処方を受ける頻度があまりに多いと疑問視。警察に捜査を依頼していたのだ。
「依頼を受けたソウル警察庁麻薬犯罪捜査隊は2月5日、米国から帰国したユに対し仁川国際空港で捜査令状を執行した後、簡易尿検査を行ないました。結果、大麻の主成分であるテトラヒドロカンナビノールの陽性反応が。
さらに国立科学捜査研究院が毛髪を調べると、大麻に加えプロポフォールやコカイン、ケタミンなど4種類の麻薬成分が検出されたんです。警察は、ユが日常的に薬物を使用していたとみて捜査を進めています」(韓国紙記者)
ユは、韓国を代表するトップ俳優だ。映画『アンティーク』やドラマ『結婚できない男』など数々の作品に出演し、青龍映画賞主演男優賞(映画『王の運命』)など多くのタイトルを受賞。日本では何度もファンミーティングを開催するなど、高い人気を誇っている。
「ユは、韓国の芸術界の名門校である檀国大学校の出身です。ボクシング選手や天才ピアニスト、素行の悪い学生など様々な役柄を見事にこなし、韓国で最も注目される俳優の一人でしょう。最近ではNetflixのドラマ『地獄が呼んでいる』シリーズで、問題の多い宗教団体の幹部役を演じ話題となっていました」(同前)
「ヘラヘラした状態」

しかしユは、薬物過剰投与疑惑で『地獄が呼んでいる』をシーズン2から降板。幹部役は、キム・ソンチョルが代わりに演じることになった。
「使用していた薬物の種類や量の多さから、ユは『韓国の田中聖(覚醒剤使用などの罪で懲役1年4ヵ月の実刑判決)』と呼ばれています。ユは、以前からおかしな言動を疑問視されていました。韓国メディア『KOREA W AVE』によると、15年7月に開かれた映画『ベテラン』の試写会で『自分の演技をヘラヘラした状態で見ていた』と発言。
共演者から『ヘラヘラ』の真意を問われ、こう答えたとされます。『大変なことを聞くんですね。演技ができる秘訣はクスリですよ。できる限り力を抜こうと思ってね』と。他にもテレビ出演中に異様に長い話をする、汗を大量にかくなどおかしな点が多々指摘されています」(スポーツ紙芸能担当記者)
韓国の放送局『MBC』によると、ユが通っていたソウル市内の病院の院長は、たびたび「睡眠麻酔をし過ぎではないか」「病院を移っては(問題視されるので)ダメ」と注意喚起するメールを送っていたという。警察は、当該の病院からカルテなどを押収している。
「警察による取り調べや報道を受け、ユ側は次のような見解を示しています。『ユは注射などの先端恐怖症の症状があり、頻繁に鎮静麻酔剤をほしがっていたと聞いています』。所属事務所は『警察から要望があれば誠意に対応します』と、捜査に全面協力する意思を発表しました」(同前)
警察は、ユの8年間にわたる計46万通のメールやSNSのやりとりを分析し麻薬類管理法違反の疑いで捜査を進めている。


写真:REX/アフロ