「この世界で生きていることはマジで楽しい」息子と共演の窪塚洋介の言葉に「異様な説得力」がある理由
窪塚洋介(43)と息子の窪塚愛流(19)が2月25日に発売されたファッション誌『OCEANS』4月号(ライトハウスメディア)の表紙で初共演を果たしている。父・洋介の背後に立ち、父の肩から胸に腕を回してカメラに笑顔を見せる愛流は若い頃の父によく似ている。愛流はインタビューで父親について、
「父が僕の目線で考えてくれるから、いい意味で父親っぽくないと言いますか、友達とか兄弟みたい」
と言い、それに対し父・洋介は、
「全然(笑)!ただ、例えば教育の一つとして横断歩道で信号を確認するのと同じくらい大切なこととして、この世界で生きていることは〝マジで楽しい″と知ってもらいたいと思っていた」
と語っている。確かに窪塚の波乱万丈の人生を思い起こすと、この言葉は実に説得力がある。『FRIDAY』が見てきた彼の20年間を振り返ってみたい。
〝若者のカリスマ″〝天才型俳優″と言われた時代の寵児
窪塚は2000年、『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)で演じた不良少年たちのカリスマ、安藤崇・キング役で一躍脚光を浴び、窪塚の髪型やファッションを真似る若者が溢れた。現実社会でもカリスマ的な存在だった。
「翌年に主演した映画『GO』で在日朝鮮人の孤独な高校生を演じ、史上最年少で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。〝天才型俳優″と言われ、『ピンポン』や『狂気の桜』で演じた独特なキャラも窪塚じゃないと成立しなかったでしょう」(民放ドラマ制作関係者)
人気絶頂期に一般女性とデキ婚
人気絶頂にあった2003年5月、一般女性と結婚。彼女は妊娠5か月で、窪塚は結婚・妊娠を同月に発売した自著『ピーシーズ・オブ・ピース』(講談社)の中で発表した。入籍直前、窪塚を直撃すると、
「イイ感じの父親になります!」
と笑顔を見せてくれていたのだが…。
高さ29メートルの自宅マンションから転落
その後、無事誕生した愛流が生後8か月だった2004年6月、自宅マンション9階のベランダから転落。頭蓋骨の骨折を含めた全身5箇所の骨折を負い、一時重体に陥りながらも一命を取りとめた。所属事務所は「鯉のぼりの取り付け器具を外そうとして、誤って転落した」と事故を主張したが、9メートルも離れた金網フェンスに落下したことから、「自ら勢いをつけてダイブした説」や、当時、大麻礼賛発言を繰り返していたことから、「衝動的な飛び降り説」などが報じられたが、真相は分からずじまい。その後、驚異的な回復力を見せ、翌年には映画に主演復帰した。
離婚、そしてPINKYとの再婚
2012年6月に窪塚は離婚。そのわずかひと月後、『FRIDAY』はレゲエ・ダンサーでモデルのPINKY(29、当時)との同棲生活をスクープした。当時、窪塚は『卍LINE』という名で地方を転戦するライブ活動を行っており、二人は片時も離れることはなかった。
「二人が出会ったのは2か月前。実際に付き合い始めたのは1か月くらい前です。離婚届を提出した日は、確かPINKYの誕生日だったハズです」
と窪塚の友人は語る。2015年、二人は結婚。その2年後の2017年、第二子となる女児が誕生している。
窪塚は自身のインスタグラムでPINKYと長女。そして、窪塚の前妻と愛流の5人で共に写る写真を度々掲載している。それらの写真に写る窪塚を見るたびに、生きているからこそ、〝マジで楽しい″と心から言えるのだろうと思えてならない。
写真:上本正春(1,3,6,8枚目)益田周一、香川貴宏、会田薗、足立百合