『King&Prince』新曲初週ミリオンのスゴさ ジャニーズが過小評価する「平野紫耀の可能性」
5人のキンプリが見られるのも、残り2ヵ月余りとなった。
『King & Prince』の平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太は5月にグループを脱退し、それぞれが年内にジャニーズ事務所を退所する。「キンプリ」の屋号は残り、永瀬廉、高橋海人が継承する。
「ファンの中には、まだ実感がなく、最後の最後で『5人で活動継続』という“大ドンデン返しがあるんじゃないか?”と思っている人もいますよ。また、3人の脱退劇をめぐってはジャニーズ事務所主導のような印象があり、『ティアラ』と呼ばれる熱狂的なファンは“ファン不在”の脱退に不満を持っている」(音楽関係者)
ティアラの結束力をまざまざと見せつけたのが、新曲のセールスだ。最新シングル『Life goes on / We are young」は、2月28日発表の『オリコン週間シングルランキング』で、自己最高となる初週売上103.2万枚を記録。グループ初の初週ミリオン突破となった。
公式ツイッターでは同日、
《ティアラミリオンありがとう》
とハッシュタグを用いてツイート。続けて
《お嬢様にささやかな贈り物です》
とつぶやき、昨年6月に発売したアルバムのタイトル『Made in』にちなみ、メンバー5人が羊に扮したイラストを公開した。
初週でのミリオン突破は、AKB48のシングル『失恋、ありがとう』以来2年11ヵ月ぶり。キンプリにとっては昨年12月発売のシングル『ツキヨミ/彩り』に続き、2作連続のミリオン突破となった。
「CDの売れない時代に初週ミリオンは“すごい”の一言。初週ミリオンの偉業を達成させようと、一人で複数枚購入したティアラが続出。ここまで熱の入ったファンは他にはなかなかいません。ジャニーズ事務所はキンプリから3人が抜けることを過小評価していると思いますよ」(同・音楽関係者)
大手プロダクション関係者も
「ファンクラブ会員だけで約90万人。とんでもないことです。嵐が活動休止している今、セールスで言えばジャニーズのトップグループはダントツでキンプリ。
5月以降、永瀬さんと高橋さんは残りますが、売り上げの大幅ダウンは否めません。それをわかった上でジャニーズ事務所も決断したのでしょうけど、私だったら、あらゆる手段を尽くして“5人のキンプリ”は存続させますね」
と同調する。
キンプリきっての人気メンバーといえば、平野だ。甘いマスクに加え、キレッキレのダンス。’19年に亡くなったジャニー喜多川さんの“秘蔵っ子”と言われ、海外進出を目標にしてきた。
一部では平野の韓国エンタメ業界入りも報じられているが、果たしてどうなるのか。事情を知る関係者によると
「日本の音楽シーンで起きているトレンドと合致します。K-POPは世界基準でプロモーションを行っており、日本のはるか先をいっています。やはり国が主要産業の一つと捉え、全面バックアップしていることが大きいですね。
吉本興行をはじめ、韓国の芸能事務所と“提携”する日本のプロダクションも増えています。平野さんはダンスもできるし、固定ファンも多い。日本市場を重要視する韓国エンタメ業界としては、のどから手が出るほど欲しい逸材であることは間違いありません」
という。
すでに女性では複数のアイドルなどがBTSが所属する韓国大手事務所「HYBE」傘下の会社に移籍している。ティアラの間でも平野のHYBE入りは“しっくりくる”という意見が多数。HYBEに直接メールを送るファンも相当数いるという。ジャニーズにとって“逃した魚は…”という展開になってもおかしくない。
- PHOTO:近藤 裕介