<figure id="attachment_300625" aria-describedby="caption-attachment-300625" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="cb1bf542"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/03/f2190b8654a8422f87d2ded8f7f44708.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-300625" class="wp-caption-text">１月28日、元横綱・白鵬の断髪式で大銀杏にはさみを入れるトヨタ自動車の豊田章男社長（写真：産経新聞社）</figcaption></figure>
<p>３年ぶりに歓声が戻ってきた大阪で開催されている大相撲春場所。綱取り場所の大関・貴景勝が主役となるが、一方で注目を集めているのが、１月28日に「白鵬引退宮城野襲名披露大相撲」で断髪式を終えて、いよいよ師匠として本格始動する元横綱白鵬の宮城野親方だ。</p>
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<p>１月に行われた引退相撲は「４億円興行」ともいわれ空前のイベントとなった。通常の断髪式は、親交のある有名人、あいうえお順に後援者や知人。次に親族、力士仲間や一門の親方などが続き、最後は育ての親である師匠が止めハサミを入れる。</p>
<p>ところが宮城野親方の場合、トリをつとめた師匠の前に髷にハサミを入れたのは、トヨタ自動車の豊田章男社長だった。弟子の炎鵬、北青鵬のあとに進行を一旦止めて、<span class="strongInContent">「止めハサミの前にぜひこの人にハサミを入れてほしいと白鵬自身がお願いした方です」</span>と館内に紹介されて土俵に上がったが、これは異例のことだ。</p>
<p><span class="strongInContent">「通常の入挟は数万円のご祝儀を包むと言われていますが、今回の宮城野親方の場合最低10万円からでした。豊田社長は最後から２番目で、ご祝儀は数千万円では済まないのではとささやかれていました」（スポーツ紙記者）</span></p>
<p>引退相撲のパンフレット広告は１ページ１０００万円で、もちろんトヨタ・クラウンの広告が掲載。翌日の夕方にテレビ東京で放送された引退相撲の特番でも、トヨタのＣＭがしっかり流れていた。</p>
<p>日本トップ企業の社長との関係は意外にも思えるが、２人の間にはどんな接点があるのか。</p>
<p>２年前に元関脇貴闘力がＹｏｕＴｕｂｅチャンネルで「白鵬はランクルの権利をモンゴルで持っている。総代理店の免許を持っている。これは知らないやつがいっぱいいる」と暴露したのだ。</p>
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<p>共演していた元横綱朝青龍のマネジャーだった人物が<span class="strongInContent">「モンゴルでランクルを買う時は、白鵬の身内の会社がやっているところでないと買えない。朝青龍はもともとランクルに乗っていましたけど、白鵬がランクルの会社をやるようになって『乗ってられない』とレンジローバーに替えました」</span>と続けた。</p>
<p>ランクルとは、トヨタ自動車が発売している４ＷＤ車のランドクルーザーのこと。舗装されずデコボコな道も多いモンゴルでは大人気で、&#8217;16年８月にモンゴルの首都ウランバートルにトヨタのショールームと整備工場がオープンしたときには当時現役の宮城野親方もセレモニーに出席している。</p>
<div data-friday-nextpage-lead="髷を切り落とした直後、紗代子夫人と記念撮影"></div>
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<figure id="attachment_300645" aria-describedby="caption-attachment-300645" style="width: 1607px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="2550d5eb"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/03/217a5731aea22ea960e96fbb865a885b.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-300645" class="wp-caption-text">宮城野親方（元横綱・白鵬）が断髪式を終え、スーツに着替え紗代子夫人と記念撮影（撮影：産経新聞社）</figcaption></figure>
<p>そんな両者の関係を示すように、宮城野部屋は&#8217;19年から名古屋場所の宿舎を愛知県豊田市のトヨタスポーツセンター内に移転。</p>
<p><span class="strongInContent">「まだ先代師匠の時代でしたが移転は白鵬主導で『章男さんとの友情』と明かし、驚かされたものです」（スポーツ紙記者）</span></p>
<p>もともと宮城野部屋の宿舎は緑区の鳴海で、名古屋城の横にある名古屋場所会場のドルフィンズアリーナまで電車で約５０分と遠かったが、豊田市は約１時間とさらに遠い。</p>
<p><span class="strongInContent">「宮城野親方は一昨年の名古屋場所で全勝優勝を飾って引退していますが、東京場所ではなくあえて名古屋を引退場所に選んだのも、今考えると豊田社長への義理もあったのでしょう」（夕刊紙記者）</span></p>
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<p>３月12日に初日を迎えた春場所は、宮城野部屋の北青鵬が新入幕、幕下15枚目格付出しでデビューし、史上初の１場所で新十両に昇進した落合とともに初日に白星をあげ、３日目を終えて北青鵬が３連勝、落合が２勝１敗とまずまずの滑り出しだ。北青鵬はモンゴル生まれで、５歳の時に札幌に移住。現役時代の宮城野親方の勧めもあり鳥取城北中へ進学した。</p>
<p><span class="strongInContent">「曙や琴欧洲と並ぶ２０４㎝の大器で、将来の横綱、大関は間違いないといわれています」（スポーツ紙記者）</span></p>
<p>それだけにとどまらない。白鵬引退相撲の「最後の取組」でモンゴルから鳥取城北高に相撲留学したウスフバヤル・デミデジャムツ、バトジャルガル・ムンフイデレと対戦。ムンフイデレは宮城野親方のおいで中学の時に来日。日本相撲協会は各部屋の外国人力士は１人だけと定めているが、日本で10年居住していれば日本人扱いとなる。</p>
<p><span class="strongInContent">「白鵬はそれをうまく利用し、モンゴルの有望な中学生を青田買いして日本の学校に送りこんでいるようです。みんなスカウトすれば数年後には幕内は宮城野部屋の力士だらけになると、親方衆からは悲鳴があがっている」（夕刊紙記者）</span></p>
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<p>それができるのも、強力なタニマチがいて、潤沢な資金力があってのこと。相撲ライターはこう続ける。</p>
<p><span class="strongInContent">「宮城野親方は引退相撲のあいさつで『これからは親方の横綱を目指します』と話しましたが、親方の横綱というのは理事長のこと。もちろん今すぐということではなく10年以上先の話ですが、それまでに関取を増やし、宮城野部屋を盤石にするつもりでしょう」</span></p>
<p>日本相撲協会は10日に行った理事会で&#8217;22年度の収支決算が報告され、新型コロナウイルスの影響もあり３年連続で赤字となる見込み。豊田社長は４月から会長になるが、宮城野親方がトップに立てばトヨタが大相撲の大スポンサーになる時代がくるかもしれない。</p>
<figure id="attachment_300817" aria-describedby="caption-attachment-300817" style="width: 1895px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8ee9b624"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/03/c839a0ad7fd82f459ca699ea445d7cca.jpeg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-300817" class="wp-caption-text">昨年末、墨田区内の料亭から出てきた宮城野親方（撮影：高塚一郎）</figcaption></figure>


１月28日、元横綱・白鵬の断髪式で大銀杏にはさみを入れるトヨタ自動車の豊田章男社長（写真：産経新聞社） ３年ぶりに歓声が戻ってきた大阪で開催されている大相撲春場所。綱取り場所の大関・貴景勝が主役となる

ご祝儀は数千万円…？断髪式を終えた元横綱・白鵬と豊田章男社長の”知られざる蜜月関係”

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