3年ぶりノーマスク解禁!ロックライブでは全員マスク、渋谷ではノーマスクの観光客が走り回っていた
3月13日にマスク着用が「個人の判断」に任されたが……
3月13日、「ノーマスク」が解禁された。政府は「マスクの着用を個人の判断に委ねる」との指針を発表し、13日には岸田文雄首相もマスクを着けずに官邸に出勤した。新型コロナウイルスの流行抑制のためマスクの着用が推奨されていたこの3年。はじめは煩わしかったマスクも徐々に慣れ、日常の一部になってきていたが……
FRIDAYデジタルは「ノーマスク解禁日」となった13日、人々の反応を調査するべく都内各所で取材。それぞれの街ならではの反応を観察した。
【14:00 池袋駅周辺】
マスク着用率は9割。
池袋の西口周辺は「リトルチャイナ」とも言われるほど、中国出身者が多いエリア。駅周辺のビルでは、日本語と中国語のダブル表記で、エレベーター内でのマスク着用を厳しく指示しており、まだまだマスク全面解禁とは程遠いようで多くの人がマスクをつけていた。
近隣の大学の卒業式に参加するのであろうはかま姿の女性たちもマスクを着用。特に年配者のマスク率が高いようで、中には大きなフィルター付きの高級マスクをする男性も見られた。


【16:30 銀座・三越前】
マスク着用率は7割。
13日は雨、そして月曜日だったこともあり、人通りは多くない。ウィンドウショッピングを楽しむ人々はほぼマスクをしている一方で、外国人観光客は8割ほどがノーマスク。コロナ流行中はマスクをしていたはずの銀座三越のライオンも……ついにノーマスクの勇敢な素顔を披露していた。

【16:45 品川駅・新橋】
マスク着用率は9割。
帰宅ラッシュがはじまる時間帯、退勤するサラリーマンのほぼ全員がマスクを着用していた。やはりまだ電車に乗るときはマスク必須のようだ。外国人観光客の姿もチラホラ……。駅の構内だからだろうか、彼らの半数ほどはマスクをしっかり着用している。


【17:00 新宿・歌舞伎町】
マスク着用率は6割。
日が暮れた新宿・歌舞伎町。早い時間にもかかわらず、ガールズバーなどの客引きがあちこちに並ぶいつもの光景が広がっていた。客引きの女性たちは顔を見せるためか皆ノーマスクで、道行く人々に声をかけている。その隣に並ぶ警備員はマスク着用だ。

【17:30 新宿・新宿駅東口】
マスク着用率は7割。
東口駅前では、おなじみのビジョンに一定の間隔で現れるネコを見に、観光客が大勢でスマホを片手に”ネコ待ち”。
欧米系の観光客のマスク着用率は低め。その一方で日本人やアジア系観光客はほぼ100%のマスク着用率だった。


【19:00 原宿・竹下通り】
マスク着用率は8割。
平日の夜の竹下通りは、人通りもやや少なめ。そんな中でドリンクや定番のクレープの食べ歩きを楽しむ若い世代も多く、一時的にマスクを外している人もチラホラ見られた。

【19:30 渋谷・ミヤシタパーク】
マスク着用率は8割。
ミヤシタパークの1階にある飲食店には、マスク着用での入店を促すステッカーがそのまま貼られていた。13日の夜は急に冷え込みが強まり、外の席を選ぶグループは少なかった。「マスク会食」を推奨する貼り紙はそのままだが……飲み食いの方々はマスクをしていない状態で、そのすぐ横を往来する多くの人のマスク装着率は高めだ。



【20:00 渋谷・スクランブル交差点】
マスク着用率は6割。
若い女性が多いこともあり、色とりどりのマスクを着用している人が多い。スクランブル交差点では、外国人観光客と思しきノーマスク集団の姿が。信号が変わるたびに横断歩道で記念写真を撮りながらはしゃぐグループもあった。

【20:50 九段下・武道館】
マスク着用率は10割。
ロックバンド『Deep Purple』のライブ終わり。つぎつぎに武道館をあとにする中高年のロックファンたちは、なんとほぼ100%のマスク着用率だ。この日、ライブ中はマスクの着用が義務付けられていたがそれにしても暗闇に浮かび上がる白いマスクはかなり目立つ。

「ノーマスク解禁日」の13日、東京では総じて8割ほどの人がマスクを着用していた。
この日の東京の新規感染者は前の週の同じ日より22人減って313人。まだまだ油断できないが、最大だった去年7月の4万406人に比べると大きくその数を減らしている。
全員がノーマスクで笑える日も近いか。
写真・取材:濱崎慎治・結束武郎