“AV女優と飲める大人のテーマパーク”を警視庁が摘発！本誌が取材した女性従業員とその中身

警視庁は、大手AVメーカー「ソフト・オン・デマンド」（以下SOD）が運営する飲食店「SOD LAND」を摘発。14日に無許可で女性従業員に客の接待をさせたという疑いで井口翔社長と同店店長の２人を風営法違反の疑いで逮捕した。

「SOD LANDはSOD創業者で『マネーの虎』（日本テレビ系）の審査員でも知られる実業家・AV監督の髙橋がなり氏（64）の製作総指揮で’20年10月10日にオープンしました。売り文句は『大人のテーマパーク』で、B１F~４Fの５フロアを全て異なるコンセプトにした飲食店ビルです。実際に人気のあるAV 女優と飲めるということでかなり繁盛していたようです」（風俗ライター）

フロアごとにそのコンセプトを見てみると…。

B１は「SOD女子社員酒場　ウヴ新入社員店」で、「SOD LAND」の元祖と言われ、’18年に秋葉原にオープンした『SOD女子社員酒場』の姉妹店というコンセプトのお店。制服を着た女子社員とゲームやおしゃべりを楽しみながら飲食を楽しむ形式となっている。２Fは、「カクブツサロン」で風俗嬢とお酒を飲みながらセクハラトークやエロ度診断をしてもらうガールズバー形式のフロア。３Fの「SOD Syain Bar KABUKICHO」は有名AV女優と一緒にお酒が飲めるバー。４Fの「SILENT BAR」は水着姿のセクシーバーテンダーをマジックミラー越しに見て楽しむバーとなっている。入園料は税込で１時間あたり2750円。延長30分で1100円の自動延長制。各階でのドリンクは全て有料となる。

「風俗店ではなく飲食店なので、基本ルールとして『女の子に触らない』のは当然。女性でも入店可能だったので実際に女性の来店客はかなり多かったようです」（前出の風俗ライター）

本誌は昨年９月、秋葉原の『SOD 女子社員酒場』を取材している。店内は立ち飲み居酒屋形式で照明はかなり明るい。店内の壁にはキャストであるAV嬢の来店スケジュールが書かれたホワイトボードがあり、ドリンクメニューが所狭しと貼られている。「投げチューハイ」や「ハイタッチハイボール」など一見よくわからないメニューも少なくない。「女子社員」と呼ばれる従業員はピチピチの白ワイシャツに黒いミニスカートを履いているが肌の露出度はそれほど高くない。当日、取材に応じてくれた道子さん（仮名・26）は、本職は会社員で週に２〜３日ほどアルバイトで働いていた。道子さんは、

「もともと『女子社員酒場』に私の推しのAV女優さんが働いていたので、たまに飲みに来ていました。そのうち私もAV女優さんと一緒に働きたいなって思うようになってこちらのお世話になりました。もともと男性とエッチな話をするのが大好きなのですごく楽しく働かせてもらっています」

と満面の笑みを浮かべていた。客との接触はNGだが、アクリル板越しに胸と顔を押し付けあったりすることができるといったゲームを提供していた。今回の摘発についてSOD関係者は、

「AV女優が働いて接客のサービスをしていたのは事実ですが、接触は全てNGでしたので、風俗営業という意識は全くありませんでした」

と本誌に語ったが、SODは16日にこうコメントを発表している。

「『SOD LANDに関しては、警察からのご指導を頂いた際には、ご指導に沿った、適切な対応をするよう配慮して参りましたが、今般の逮捕を真摯に受け止め、今後の捜査に協力し、再発防止のため、最善の努力をして参ります』

と釈明した。「SOD LAND」と「女子社員酒場」は、16日から当面の間、営業を停止するという。２月１日にも東京・池袋のガールズバー『バニーフラッシュ』が摘発されている。風俗営業の許可をとっていないにも関わらず、露出の高いバニーガールの衣装を纏った女性従業員に客の接待をさせた疑いだ。

「警視庁はかなり目立つというということで営業実態を捜査したとみられています」（全国紙記者）

ということだが、警視庁はこの手の風俗店か飲食店か〝曖昧な″店舗の摘発に本腰を入れ始めているのかもしれない。