30年ぶり復帰の小谷実可子 ソウル五輪銅メダル獲得で〝国民的ヒロイン″になった「あの頃の画像集」
かつて〝シンクロの女王″と呼ばれた日本シンクロナイズドスイミング界(現アーティスティックスイミング)のレジェンド、小谷実可子(56)が復帰することがわかった。小谷は2月25日放送の『バース・デイ』(TBS系)に出演。同競技で’04年アテネ五輪銀メダルを獲得した藤丸真世さん(43)とペアを組み、8月に開催される「世界マスターズ水泳」で30年ぶりに競技復帰を目指すという。
「小谷さんの名が一躍全国に広まったのは、’85年『パンパシフィック水泳選手権』に出場しソロで2位、デュエットで優勝したことでした。日本人にとって水中で技と美を競うシンクロは足の長いロシアやアメリカの選手に比べて不利だと言われてきましたが、小谷さんによってシンクロ日本人選手の世界における評価が一変しました」(スポーツ紙記者)
その年の12月、本誌は’85年度シンクロ競技会に出場した小谷にインタビュー取材を行っている。
〈いくら見せるスポーツだからといって下半身とか脚だけの写真って抵抗があるわ。だって私たちが見ると下半身だけでも誰だか分かっちゃうんだもの〉
と当時からスポーツ紙などに掲載される写真に疑問を呈しつつ、
〈私、太らないタイプだし、おイモには目がないんです。焼きイモ、大学イモ、乾しイモなんでも来いって感じ。恋人はいませんし、欲しいと思うこともありませんネ。色気より食い気。私自身が個性的な人間だと思うんで一般的、平均的な人は嫌いですね。街でカップル見ても、いつか別れるんだなと思ったりしてシラケちゃうの。それよりオートバイに乗ってる女の子を見ると、すごくうらやましいと思うな。でも、今はソウルを目指して頑張るだけ〉
と底抜けに明るく、強心臓な一面を見せてくれていた。日本中の期待を一身に背負ったソウル五輪の開会式では日本選手団の旗手も務め、結果はソロ、デュエット(田中京選手とペア)ともに銅メダルを獲得。一躍、国民的ヒロインとなった。1992年のバルセロナオリンピック代表に選ばれるもサブメンバーとして競技には出場できず、五輪後に引退を表明。「芸能界入りか?」と騒がれたが、スポーツコメンテーターや国際オリンピック委員、政府の教育再生会議委員などを歴任。現在は、日本オリンピアンズ委員や立教大学の講師を務めている。
8月の大会は、歴代の五輪選手も多く出場する年代別の世界一を競う国際大会。小谷さんは、
「未知なるものへの挑戦という感じで不安はある」
「やっぱり表彰台には乗りたいですし、メダルもかけてもらいたい」
と表彰台を目指すと宣言した。レジェンドは再びアラフィフの女王となれるか。







PHOTO:但馬一憲、神崎龍、望月仁、乾晋也、中井川俊洋