<figure id="attachment_301624" aria-describedby="caption-attachment-301624" style="width: 1024px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="b8563226"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/03/aflo_213053020.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-301624" class="wp-caption-text">「１試合投げることのみでのパフォーマンスで言えばメジャー30球団のピッチャー全体の中でもトップ15に入る」と高い評価を受けた佐々木（写真：アフロ）</figcaption></figure>
<p>大きな注目を集めている第５回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）。侍ジャパンは「史上最強」との呼び声にふさわしい戦いぶりで１次ラウンド、準々決勝を突破。３月21、22日に控える準決勝、決勝はさらなる盛り上がりを見せることは必至だが、熱い視線を送っているのは日本の国民だけではない。</p>
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<p>メジャー・リーグに精通するスポーツライターの友成那智氏が言う。</p>
<p><span class="strongInContent">「昨季、完全試合を成し遂げたのがきっかけとなり佐々木朗希の名前はアメリカの野球ファンの間でも広く知れ渡っています。100マイル右腕ということも、スプリッターがすごい武器であることも、まだすぐにメジャーに来ないであろうこともわかっている。それでも今回のWBC１次ラウンドのチェコ戦でデッドボールを当てた相手にお詫びとしてお菓子を手渡したニュースがアメリカのほとんどのスポーツメディアでも取り上げられたほど、向こうでも関心の的になっているんです」</span></p>
<p>その佐々木は準決勝での先発登板が有力視されている。メジャー関係者も、そのピッチングの生観戦を心待ちにしていると話す。</p>
<p><span class="strongInContent">「ロウキは異次元のピッチャーだからね。まだ１年間を通して先発ローテーションを守るスタミナはないけれど、１試合投げることのみでのパフォーマンスで言えばメジャー30球団のピッチャー全体の中でもトップ15に入るだろう」</span></p>
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<p>決勝の先発で投げることが予想される山本由伸の評価もさらに上がっている。１次ラウンドのオーストラリア戦を観戦したメジャースカウトは、左足を大きく上げずにすり足で踏み出していく新フォームに好感を抱いている。</p>
<p><span class="strongInContent">「クイックで投げられるとバッターはタイミングが取りづらくて打つのが難しくなる。もちろん、このフォームでのシーズンを通したパフォーマンスを見なくてはいけませんが、球速も落ちていませんでしたし、変化球の精度も変わっていなかった。メジャーでも使われている今大会の球をどのくらい操れるかもポイントに見ていましたが、多少の抜け球はあったもののそこも合格点」</span></p>
<div data-friday-nextpage-lead="今オフ、メッツに移籍した千賀と比較して山本は……"></div>
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<figure id="attachment_301622" aria-describedby="caption-attachment-301622" style="width: 1024px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="bf7d8098"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/03/aflo_213147964.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-301622" class="wp-caption-text">日本代表のエースナンバーをつける山本由伸。今オフの目玉と言われている</figcaption></figure>
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<p>山本は今季のオフにもポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦が濃厚との見方が多い。どれほどの巨額契約が見込まれているのか。メジャースカウトが続ける。</p>
<p><span class="strongInContent">「メジャーでもカーブが良ければスライダーが良くないとか、フォークが良ければカーブが良くないとか、ピッチャーによって変化球の持ち球の精度にバラツキがあるんですが、山本はカーブ、カッター、フォークなど全球種の精度が高い。ストレートもメジャーの平均よりも上の球速を投げられる。先発ローテーションの３番手以内に入れる実力を持っている。右の上手投げの場合、球団によっては身長が178㎝と高くなく、球にアングル（角度）がないことをネガティブにとらえるところもあるかもしれませんが、まだ若いですし、このまま怪我なく順調なら年俸2000万ドルの７、８年契約はあるでしょうね」</span></p>
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<p>このオフ、メッツと契約した千賀滉大の５年総額7500万ドルを大幅に上回る、１億ドル以上の契約は間違いないという。１ドル132円で計算すると、７～８年で総額132億円という計算になる。前出の友成氏はさらに金額が上がる可能性を指摘する。</p>
<p><span class="strongInContent">「今オフのメジャーのFA市場は先発投手の大物がいないんです。山本が目玉になると思いますよ。すでにすごいピッチャーと認識されていますが、この先のWBCで好投すれば、メジャー球への心配も払拭できますし、それはプラス査定になりうる。状況によっては総額２億ドルというのもありえない話ではないです」</span></p>
<p>日本球団からのメジャー挑戦時の最高契約は’14年にヤンキースに移籍した田中将大の７年総額１億5500万ドルだが、その更新もありそうだ。ところが、一方の佐々木はそれでも収まらない契約になると前出・メジャースカウトが話を引き取る。</p>
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<p><span class="strongInContent">「あれだけのスピードボールはメジャーの先発ピッチャーでもなかなか投げられないし、高速フォークもある。あとはもう少しカーブを磨いて緩急をつけられるようになれば言うことがない。山本もカーブを覚えて投球に幅が出て、余力を持って投げられるようになったからね。スライダーもまだ伸びしろがある。25歳ルールをクリアするタイミングまでに１年間ローテーションを守れる体力をつけ、故障もなければ年俸は3000万ドル。契約年数もやはり７、８年というところになる」</span></p>
<p>こちらも日本円に換算すると年俸39億6000万円ということになる。ここから先の戦いはメジャーリーガーが居並ぶ、さらなる強力打線が待ち受けるが、日本球界が誇る両右腕が、その価値を見せつける快投で侍ジャパンの世界一を引き寄せてくれるはずだ。</p>


「１試合投げることのみでのパフォーマンスで言えばメジャー30球団のピッチャー全体の中でもトップ15に入る」と高い評価を受けた佐々木（写真：アフロ） 大きな注目を集めている第５回ワールド・ベースボール・

「ロウキは異次元」WBCを視察したメジャースカウトが佐々木朗希と山本由伸につけた「値段」

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