プロ野球「1年目の風格」野茂、松井、松坂、大谷…大物のオーラ! | FRIDAYデジタル

プロ野球「1年目の風格」野茂、松井、松坂、大谷…大物のオーラ!

吉田輝星、根尾昴 1年目のオーラを大物たちと比べてみよう

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吉田輝星(こうせい) 日本ハム

1月17日に行われたJRA騎手候補生との交流会で、木馬にまたがりムチを振るう。大勢の報道陣を前にしても物怖じしない
1月17日に行われたJRA騎手候補生との交流会で、木馬にまたがりムチを振るう。大勢の報道陣を前にしても物怖じしない

野球評論家・金村義明氏が語る 胃袋でも他を圧倒した選手

「野茂(英雄)のことは、鳴り物入りで入団してきたので鮮明に覚えています。驚くほど、よく食べましたね。一緒に寿司屋に行きましたが、100貫はペロリと食べてしまう。しかもイクラやトロなど、高級なネタばかりです。1年目から、ふてぶてしいヤツだなと感心しました」

こう振り返るのは近鉄や西武でプレーした、野球評論家の金村義明氏だ。

プロ野球で大活躍する選手は、新人の時からオーラが違う。金足農業旋風で甲子園を沸かせ、日本ハムに入団した吉田輝星(18)も大物の風格を漂わせる。1月17日に行われたJRA騎手候補生との交流会では、大勢の報道陣を前に臆することなくこう言ってのけた。

「(’05年にクラシック三冠に輝いた)ディープインパクトのように、何十年も語り継がれる選手になりたいです」

度胸があるだけでは大物選手にはなれない。先輩たちから可愛がられる愛嬌も特性の一つのようだ。金村氏が続ける。

「松坂(大輔)は、入団してスグにボクのところへ挨拶に来ました。『キミが生まれた頃(’80年)に甲子園で投げていたけどオレのこと知ってるの?』と聞くと、目をキラキラさせながらこう話すんです。『横浜高校には過去の甲子園の試合のビデオがあり、いつも見て憧れていました』と。嬉しいことを言ってくれますよね。ボクは松坂より17歳も年上ですが、一気にファンになってしまいました」

大物ルーキーたちは、プレーだけでなく態度でも周囲を魅了していたのだ。

根尾昂(あきら) 中日

高校に入学して以降、父親から寮へ月20冊の本が送られていた。1月6日に中日の昇龍館に入寮するとさっそく野球協約を熟読
高校に入学して以降、父親から寮へ月20冊の本が送られていた。1月6日に中日の昇龍館に入寮するとさっそく野球協約を熟読

清原、野茂、ほか レジェンドたちの1年目

清原和博 西武

’86年7月。オールスター戦前に母親の弘子さんと鉄板焼き店で食事。手前は清原が注文した400gの特大ステーキ
’86年7月。オールスター戦前に母親の弘子さんと鉄板焼き店で食事。手前は清原が注文した400gの特大ステーキ
行く先々にファンが。宿泊先のホテルにも約300人の女性が待ち構える
行く先々にファンが。宿泊先のホテルにも約300人の女性が待ち構える

野茂英雄 近鉄

’90年10月に行われた近鉄選手会のゴルフコンペ。スコアは149の大叩きでブービー賞となった
’90年10月に行われた近鉄選手会のゴルフコンペ。スコアは149の大叩きでブービー賞となった

松坂大輔 西武

’98年12月、横浜高時代から通っていた都内のジムで。右は医師のロバート・H・ビバレッジ氏
’98年12月、横浜高時代から通っていた都内のジムで。右は医師のロバート・H・ビバレッジ氏

松井秀喜 巨人

’93年2月の宮崎キャンプにて。宿舎で自身の記事が載ったスポーツ紙を朝から熱心に読む
’93年2月の宮崎キャンプにて。宿舎で自身の記事が載ったスポーツ紙を朝から熱心に読む
上の写真と同時期、休日に宮崎市内の露店を物色
上の写真と同時期、休日に宮崎市内の露店を物色

ダルビッシュ有 日本ハム

’05年5月に行われた二軍のデビュー戦直前。ファームでは物足りないとばかりにブルペンで大アクビ
’05年5月に行われた二軍のデビュー戦直前。ファームでは物足りないとばかりにブルペンで大アクビ

中田 翔 日本ハム

’08年3月、沖縄キャンプが終了し那覇空港で先輩の小谷野栄一と香水選び。匂いをかぐも購入はせず
’08年3月、沖縄キャンプが終了し那覇空港で先輩の小谷野栄一と香水選び。匂いをかぐも購入はせず

斎藤佑樹 日本ハム

’11年2月の沖縄キャンプでは先輩のダルビッシュにつきっきり。動作まで完全にシンクロしていた
’11年2月の沖縄キャンプでは先輩のダルビッシュにつきっきり。動作まで完全にシンクロしていた

田中将大 楽天

’13年1月、同じルーキー2人と千葉県鎌ケ谷市の二軍施設近くのマクドナルドへ。コンビニやラーメン店など5ヵ所をはしご
’13年1月、同じルーキー2人と千葉県鎌ケ谷市の二軍施設近くのマクドナルドへ。コンビニやラーメン店など5ヵ所をはしご

野球の殿堂入りを果たした立浪和義が新人時代を語る

入団会見の時に身体の小さいボクは、他の大柄な選手を前にボソボソと小さい声で話してしまったんです。すると星野仙一監督(当時)が、すかさず報道陣にこう言ってフォローしてくれました。

「選手のデキを決めるのは身体の大小じゃない。肝っ玉の強さです」

この言葉には強く励まされました。当時の中日は落合(博満)さんや宇野(勝)さん、小松(辰雄)さんなど、30歳を超えたベテラン選手が大勢いました。しかも今と違ってパンチパーマに金のネックレスと、だいぶ大人びて迫力満点に見えた……。不安に襲われましたが、春のキャンプには星野監督の言葉を胸に「プロで何がなんでもやっていくんだ!」と自分を鼓舞して臨みました。PL学園という厳しい環境で高校生活を送っていたので、上下関係の大切さもわきまえていたつもりです。落合さんたちから食事に誘われれば、物怖じすることなく必ずついていきました。身体を少しでも大きくするために食べるのも仕事と割り切り、睡眠と練習以外の時間は常に食事をしていたように思います。とにかく1年目はガムシャラだったんです。

プロでやっていける自信がついたのは3年目に打率3割を打ってから。2000本安打を打ち、今年1月15日に野球殿堂入りさせていただきましたが新人の時にはとても想像できなかった栄誉です。

  • 写真朝井豊、池田栄次、乾晋也、神崎龍、須藤甚一朗、高木愛、寺内志郎、等々力純生、中井川俊洋、濵﨑慎治

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