「一番は契約年数」「自分のことより日ハムの新戦力」ソフバン近藤健介が日ハムを離れた「本当の理由」 | FRIDAYデジタル

「一番は契約年数」「自分のことより日ハムの新戦力」ソフバン近藤健介が日ハムを離れた「本当の理由」

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4月2日、ソフトバンクの本拠地・ペイペイドームで千葉ロッテを下し、ヒーローインタビューを終え「ペッパーミルポーズ」をとるソフトバンクの近藤(右)と甲斐拓也(写真:共同通信)
4月2日、ソフトバンクの本拠地・ペイペイドームで千葉ロッテを下し、ヒーローインタビューを終え「ペッパーミルポーズ」をとるソフトバンクの近藤(右)と甲斐拓也(写真:共同通信)

世界一に輝いたワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)で不動の2番として活躍し、今季からFA移籍でソフトバンクに加入した近藤健介が古巣・日本ハムとの3連戦に挑んでいる。

11年間プレーした日ハムでは、通算打率3割7厘。四球を選べる選球眼のよさもあり、出塁率も.413と高い数字を残す。選手会長までつとめた近藤は、昨シーズン獲得した海外フリーエージェント(FA)権を行使し、昨年12月にソフトバンクと推定7年総額50億円とも言われる大型契約を結んだ。だが、彼がこだわったのはおカネではなかったという。事情を知る球界関係者はこう明かす。

「近藤は(日ハムに)残れるなら残りたかったと思いますよ。昨年から指揮をとる新庄(剛志)監督が若い選手、実績のない選手を含めて一軍で出場させることを優先させたため、実績を残していた近藤のような選手があおりを受ける形で打順がコロコロ変わってしまいました。

FA権行使の理由として『その起用法に対して不満があった』という報道もありましたが、近藤本人が一番こだわったのは契約年数だと聞いています。現役選手でいられる以上はやはり1年でも多くやりたいんですよ。ソフトバンクが提示したのは7年ですが、日ハムは4年でした。日ハムが7年、もしくは8年を提示していれば結果は違っていたかもしれない……」

昨年11月8日、近藤はFA権を行使することを日ハムを通して発表した。その後、ソフトバンクをはじめ、日本一になったオリックス、西武、ロッテとパ・リーグ5球団による争奪戦となり、同年12月14日にソフトバンクで入団会見をするまで1ヵ月以上費やした。前出の関係者は続ける。

「ソフトバンクとともに、メジャー挑戦を球団に直訴していた吉田正尚の穴を埋めたいオリックスと、FA移籍で今季からオリックスでプレーする森友哉の穴を埋めたかった西武が熱心でした。ソフトバンクが6年30億円超え、オリックスは6年30億円、西武も6年24億円を提示したと報道されました。金額に目が行きがちですが、契約年数はいずれも日ハムより長い契約年数が提示されていて、本人の希望が反映されています。

その条件を聞いた上で近藤は再度、日ハムと交渉の席についたのですが、その席でも契約年数は4年と変わらなかった。そのことがショックだったようです。球団が提示する契約内容は選手に対する評価、気持ちが表れますから」

精神的なムラをなくすために’16年末から始めたのが臨床心理士・松島雅美氏推奨の「メンタルビジョントレーニング」。日ハムの球団トレーナーに相談して松島氏と出会った(松島氏提供)
精神的なムラをなくすために’16年末から始めたのが臨床心理士・松島雅美氏推奨の「メンタルビジョントレーニング」。日ハムの球団トレーナーに相談して松島氏と出会った(松島氏提供)

近藤は’12年に横浜高校からドラフト4位で日本ハムに入団。当時、同期の高校生では通算71本塁打を放ち、3球団から1位指名を受けた高橋周平(中日)のほうが注目されていた。180㎝90㎏と体格に恵まれた高橋に対し、近藤は171cm。広角に打てるミート力、守備でもとっさに投手の暴投に反応できる俊敏性もあり、光るセンスは随所に見せていたが、サイズを理由に近藤の指名を見合わせる球団もあった。ある日ハムOBはこう明かす。

「もともと何でも突き詰めようとするタイプ。日ハムに入団後は若い頃から他の選手が引き上げた後はもちろん、寮の人や用具係の裏方の人たちが帰る間際まで練習するような選手でした。プロに入って数年後から、捕手として出場した時だけ送球難に陥りましたが、その部分に限っては突き詰める性格が悪いほうに出てしまったかもしれません。ただ、世界一に輝いたWBCでも大谷(翔平)のひとつ前の打順を任されて、打率4割以上を残せたのは、彼の練習熱心さによって非凡な打撃センスが磨かれたからでしょう」

近藤に送球難があった時でも、日ハムは近藤のその非凡な打撃センスを生かすために外野など捕手以外のポジションで起用を続けた。’16年の広島との日本シリーズでは、外野手として出場。第2戦の序盤、ライトフライで三塁からタッチアップで先制ホームを踏もうと猛然と走り込んできた菊池涼介を、近藤はライトからレーザービームのような好返球でアウトにして、広島へ傾きかけた流れを阻止。10年ぶりの日本一に貢献した。

近藤が日ハムに対して「(自分を)獲ってくれた球団で、ここまで育ててもらった」という恩義を感じさせるコメントを残したのは、偽りのない本音だろう。ある球団関係者はこう明かす。

「プロ3年目から頭角を現し、右のエース格に成長した上沢直之、昨シーズン、プロ11年目でブレイクして初の首位打者に輝いた松本剛は同じ高卒選手として’11年ドラフトで指名された同期入団なんです。もし近藤が日ハムに納得して残れたら『3人でチームを引っ張れる』と思っていたみたいです。野球選手は同学年の仲間意識が強いですから」

昨年、新庄監督が近藤と直接会って日ハム残留を要請した時、会話の途中で「何か聞きたいことは?」と尋ねると、自分のことについてではなく、日ハムの戦力を気にかけて新シーズンの外国人の補強について尋ねてきたという。いつもチームの勝利を第一に考えてきた近藤。自分が思っているほど日ハムから“愛”を得られていなかったさみしさはあるかもしれない。だが、常勝を目指すチームに身を置いて「個人的なことより、チームの優勝や日本一を目指していきたい」と明かした近藤は、新たなやりがいを見つけているだろう。

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